第30話 自分株式会社の財務分析術❸純資産を最大化する4つの方法
自分株式会社の財務分析術シリーズ第❸回です。前回の❷では、家計版の決算書作成、及びこれから調達すべき純資産額を毎月の黒字額で調達した場合、調達完了までに何年何ヶ月必要か?をシミューレションしました。
実際にシミュレーションしてみると以下のいずれかの結果が出たのではないでしょうか▼
①の場合、これ以上CFOが前のめりになって対策を行う必要はありません。すでに盤石なバランスシート構築体制が整っているため、引き続き黒字をキープして純資産の調達を続けましょう。
一方で②または④の場合は毎月の収支を改善する、つまり毎月の黒字額を1円でも増やして純資産の調達スピードを上げることが必要となります。つまり、本記事のメインターゲットは②または④のシミュレーション結果が出たCFOとなります。
また、退職後や両親の老後の家計を分析した際には③の結果が出る可能性が高いでしょう。具体的には毎月の収支は赤字ですが将来的に必要となるであろう純資産の調達が完了している状態です。そのような方は、事故や災害など予測不可能な事態に備えて毎月の赤字額を1円でも減らすための方法はないか?という目線で本記事を楽しんで頂けると嬉しいです。
なお、以下では一般的な会社員のケースを想定しています。それでは早速はじめましょう。▼
純資産を最大化する4つの方法
すでに家計版の損益計算書と貸借対照表ができているため、純資産を最大化するための方法を網羅的に考えることできます。
相続や災害などイレギュラーな事態を除き、経常的に毎月の黒字額を増やして純資産を増加させるには以下の4つの方法しかありません▼
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