古本市場とスーパーで目を回す
近所の古本市場に行ってほぼ新品同様の漫画が全巻セットでお買い得なのに改めて驚いたり、漫画や小説が80円コーナーで大量に売られていたり。80円って1ユーロ未満だよなぁ、なんだこの値段は。古本市場の料金も3年前と少しも変わっていないのである。姪は入り口で「夢の国へようこそ」と言ったが、ほんとその通り。
最近、本に見向きすらしなくなった子供たちには本を選んでもらった。娘は自分で選んだが、息子は本に触ろうともしないので一冊を選んであげることにした。仮に読まれなくても自分が読んで楽しい本ならいいだろうということで星新一の「きまぐれロボット」を。娘はワンピースをアニメで見ているところなので、名言集なるものを見つけたようだ。いいチョイスだと思う。
今年の誕生日で18歳になる甥が、中学生の時まで使っていたSwitchとPS VISTAも譲ってもらった。これは私も嬉しいし、とうとう我が家にもゲームコンソールがやってくることになったわけだ。古本市場にはもちろんゲームの中古ソフトも豊富に揃っているので、ざっと欲しいソフトをチョイス。PS VISTAは予想外だったので、きちんと見ていないがFFXが売っていればいいなぁ。今日はあくまでも下見だけ。
それにしても久しぶりの日本、欲しいものがありすぎて目移りする。ベルリンに帰ったら厳しい冬が待っているのは百も承知なので、今のうちに暗くて寒い冬を乗り切るための楽しみをわんさか持って帰りたい。でもどうやって?食料品は早めに段ボールで船便、衣服は預けるスーツケースに(最悪紛失しても大丈夫なモノ)。貴重品であるノートブックやゲーム機は手荷物に。買い物をしながら運ぶ手段も考えなければいけないのがもどかしい。
そしてため息が出るのだ。ドイツ国内にもはや信用できる配達手段が皆無だということに。これが日本だと宅配便で送れば、ほぼ100%必ず自宅まで届けてくれる。ドイツだといつ届くかもわからなければ、紛失する可能性すらあるのだから参ってしまう。
万が一、というよりもはや確率的には半々よりも上の国内線のキャンセルを想定すると、列車移動になりかねない。大きなスーツケース2つと手荷物2つを3人で手分けして運ぶ必要があるわけだ。今からそんなこと考えたくもないが、一筋縄ではいかないだろう。
それはさておき、毎日スーパーの商品棚で目移りし、古本屋で半分目を回しているという体たらくなので早く日本の恵まれた環境に慣れたいものである。
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