見出し画像

人出の増えた土曜日の午後

今日は空模様がコロコロとよく変わる。

ロックダウンの緩和に伴い、週末の予定も徐々に増えてきた。例えばサッカーの試合もそうだ。9時半に集合し、解散は12時前。久しぶりに午前中のほとんどをサッカー場で過ごした。途中で大雨が降ってきたので、残りの試合はキャンセルになった。

同伴の保護者は陰性証明が必要だということだったが、予想通りそれを確認されることもなく。息子もひとりでサッカーのトレーニングに行くようになったので、チームメートの子どもを見るのも保護者に会うのも久しぶりだった。みんな大きくなっていたし、顔つきも変わっていてびっくりした。でも、よく考えてみれば半年ほど試合がなかったのだから、成長していて当然なのだ。

半年って長い。

午後は、友人と落ち合ってお茶をすることになっていた。家を出る頃にまた空模様が怪しくなり、大粒の雨が降ってきた。参ったなぁ、店内でお茶をするには陰性証明が必要だからだ。友人は持っているのだろうか。

とにかく待ち合い場所へ急ぐ。その頃にはずいぶんと雨足も弱まっていたが、雨のせいで外のテラス席も濡れてしまっている。

実は陰性証明持ってるんですよね

ふと友人がそんなことを言った。

私もサッカーだったから持ってる!久しぶりに店の中でゆっくりお茶ができるねー

昨日の午後に抗原テストを受けていたので、時間的にもギリギリだったが、問題なく店内でお茶ができることになった。これは嬉しい。

テイクアウトに慣れてしまっているので、席についてお店の人がメニューをテーブルまで持ってきてくれた時に逆に違和感を感じてしまったほどだ。

そうだ、今日はレジで先払いしなくていいんだ

普通に席について、オーダーを取ってもらう。それだけのプロセスから半年以上も離れていたのだ。いつものお店なんだけれど、オーナーが変わったのだろうか、店員さんの対応がとても丁寧だったのにも驚いた。今は状況が好転しているので先行きも見えるだろうが、どうかうまく乗り越えて欲しい。コロナ下で飲食業を新たに始めるのは、相当勇気がいることだと思うからだ。

画像1

人が集まるサッカーの試合も、店内での飲食も本当に久しぶりのことだった。こんな当たり前の生活から長い間、離れていたんだよなぁ。友人は足取りも軽く再開したジムに向かった。私も少し買い物でもして帰ろうかな。

駅前の交差点は人で溢れかえっていた。そうだ。土曜日の駅前周辺はこのくらいの人出は当たり前だったんだ。買い物をしたかったお店の前も人でごった返していたので、買い物は平日に出直すことにした。

ベルリンの街に少しだけ「日常」が戻りつつある。


サポートは今後の取材費や本の制作費などに当てさせて頂きたいと思います。よろしくお願いします!