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交換留学生と放任主義

昨日、動きすぎたせいなのか今日はほとんど動けていない。毎日動き続けるというのもなかなか大変なことなんだろう。とにかく体の節々が筋肉痛でだるいせいなのか、最近休みの日は延々にベッドでゴロゴロしてしまう。

今朝も10時にようやく起き上がる気になった。そこからぼーっとしながらコーヒーを飲んだり、ツイッターを見たりしているうちにあっという間にお昼の時間に。息子は相方の車で朝からサッカーの遠征試合に出かけているので、娘とふたり。その娘もなかなか部屋から出てこない。日曜日なんてこんなものだ。

子どもたちが小さな頃は家族で出かけることも多かったが、長女がティーンエイジャーになるとそれもピタリとなくなった。もう家族単位ではなく、友達がいい時期なのだ。自分のことを振り返っても、中学生以降に家族で出かけた記憶などほとんどない。これで長男も中学生に上がれば、ますます家族単位で一緒に何かをする機会も減っていくことだろう。

来週末から交換留学生がなんと日本からやってくる。17歳の男の子らしいが、一体何をどう一緒にすればいいのか検討もつかない。17歳なんてそれこそ家族単位で何かをする、なんていうことはないだろうから。自分が17歳のときなんてそれこそほとんど家にいた記憶がない。学校の授業が終わってからはクラブ活動だったし、クラブ活動がないときは友人というか、付き合いのあったクラスメートと一緒に遊んでいた記憶しかない。

割と放任主義だったのだろう、やることさえやっていれば何か言われる、といったこともほぼなかった。帰宅が遅い日が続いたこともあったが、進学先の大学も推薦で早々に決まっていたので、言われたことといえば「時間のあるうちに免許でも取っといたら?」くらいだったような気がする。あの時に遊び呆けていないで免許を取っておけば、ドイツで敢えて苦労して取る必要もなかったであろうに、後悔先に立たずとはこのことである。高校2年生のときにピアノをやめる、と言ったときもそうだったが、当時母親に言われたのによく聞かなかった助言はかなり的を得ていたんだな、と思い当たることがいくつかある。「ここまで弾けるようになったのにもったいないで。続けたらいいのに。」確か母親はこんなことをポツリと言っていたんだっけ。

進学のことも進路のことも、渡独についてもほとんど反対されたこともなければ、特に「こうしなさい、ああしなさい」と言われた記憶がないのだけれど。理解のある親なのだろうと思う。さすがにモスクワにインターンに行く、と事後報告をしたときだけは「モスクワ?ベルリンで十分なのでは」と言われたんだったかな。

海外でひとりで生活をするようになって、初めて親のありがたみが分かったようなところがある。自分の子どもたちにも気付いたら同じことを言っていることが多い。「やることやるんだったら、あとは好きにしていいよ」。

留学生のことも今からあれこれ心配しないようにしよう。さて、気分転換に散歩にでも行ってこようかな。



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