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コロナとギムナジウム、ロングCOVID

さっきからギムナジウムの保護者から何通もメールが届く。どうやら先週、長女のクラス内でコロナテストの陽性が二人ほど出たらしいのだ。問題はその後のPCRテストの結果をすぐに担任や学校長に連絡しなかったこと。結果が分かった日を鑑みてもPCRテストをすぐに受けたようには思えない。

色々と首を傾げたくなる案件だが、娘の話によれば陽性になったふたりは普段から鼻を出してマスクを着けたりとかなりいい加減な態度だったらしい。今さらながら、やはりマスク着用は身を守るのだ。

ギムナジウム7年生の生徒は日本の中学1年生に値するので、みな12歳にはなっているはず。ドイツでは、2021年の8月から12歳以上の子どものワクチン接種が可能になった。9月末に12歳の誕生日を迎えた長女は、12月上旬に2回目の接種を終えている。

年明けから12歳以上の子どもにも、色々と制限がかかってくるためだ。娘と話をして、接種をすることに決めた。タイミング的には今回のようにクラス内にふたりも陽性者が出る前に、接種を済ませておけてよかったと思っている。

ワクチンを接種していても感染しないわけではないが、やはり気持ち的にはずいぶんと楽になる。毎日、子どもを学校へ送りだす方としては、やはり防具を持っているかそうでないかで気分的に全く違うからだ。

それに引き換え、まだ9歳の息子はワクチン接種が受けられないし、仮に許可が降りてもそんなにすぐに打たせるかどうかは決めかねている。

オミクロンへの効果はどうなのか、小さな子どもへの副反応はどの程度なのか。自分のことは自分の判断で決められるが、子どもへの対応はどうすればいいのか、正直なところよくわからない。それでも、できるだけ信用できると思われるソースを読んだり、調べたりして普段から情報を集める努力はしているつもりだ。

データが足りない、というのはよく言われることだが、たかだか2年前からパンデミック化している新型ウイルスなのだから至極当然のことだ。「よくわからないから怖い」というのも気持ちはよくわかる。

以前から気になっていたロングCOVIDと呼ばれる、長期的な影響についてのルポタージュ(ドイツ語)を見つけたので参考までに貼っておきたい。リハビリクリニックの患者に医療関係者が多かったのも印象に残る。

重症化した場合だけでなく、軽度の症状だけで済んだと思われるケースでもロングCOVIDにかかる可能性があるという。番組内で解説されていた主な症状はこちらだ。

慢性的な疲労感 58%
注意欠陥 27%
呼吸困難 24%
頭痛 44%
記憶喪失 16%
抜け毛 25%
脳卒中 3%
糖尿病 4%
心筋炎 1%

成人だけでなく、子どもにも1%ほどの割合でかかる確率があるのだそうだ。

たかが1%と思われるかもしれないが、現状の感染者数を考えるとそれほど少ない数ではない。統計の割合ではなく、絶対数に置き換えてみるとよくわかる。

今日はもう少し明るい話題にしようと思ったが、学校からのメールと上で紹介したルポタージュを偶然見つけてしまったので仕方がない。

なんとかこの冬を乗り切れますように。


Photo by NeONBRAND on Unsplash




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