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土曜日のデモ

朝から上空では撮影用のヘリがブンブンと音を立てて飛び、時にはピーポーピーポーというサイレンの音も途切れ途切れ耳に入ってくる土曜日。

水曜日に一旦は禁止になったデモが司法の判断で再び条件付きで許可された。なんともややこしい話だが、ベルリン市の決定が覆される判決が出たわけだ。民主主義とはそういうものなのだろう。

とはいえ、この一連のHygieneデモと呼ばれている「コロナ政策反対デモ」には全く賛同できない、というのが私個人の正直な感想である。

政府も医療機関もベルリン市も正体の分からないコロナウイルスを相手に試行錯誤で臨機応変に対策を練るしかないのだし、状況に合わせて柔軟にその都度ルールを変えるよりほかないのが現状だと思う。

これまでに例のない状況下で最大限の効果を出すには、ある程度のミスは致し方ないことだ。

そんな困難な状況下で効果的な代価案を出すわけでもなく、「コロナなんて存在しない!」「陰謀だ!」などと騒ぎ立て、マスクもなしで敢えてデモのような密な状況に自分を投入する、という思考回路がさっぱり理解できないのである。

今回のような陰謀論者やコロナ禍やコロナ政策に疲労する一般市民、極右勢力、極左勢力などがごたまぜになったデモを一概に評価できないことはわかっている。

単純にAHA(Abstand, Hygiene, Alltagsmaske)が蔑ろにされていること、AFDやQUERDENKEN-711のように政治利用を図る勢力に我慢ならないのである。

久しぶりに連邦政府のサイトに行ってみると、+Appが追加されていた。それはそうとコロナ追跡アプリはまだダウンロードしていなかった。

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そんなわけで、今日はポストステーションに荷物を運んだ他はどこにも外出せずに終わりそうだ。

荷物を送り出した後に、警察車両がアレキサンダー広場方面に向かって列をなして走っているのを見かけた。

ベルリンだけに留まらず、今日のデモのために全国から警察官も動員されていると聞く。税金はもっと他のところに投入して欲しいんだよなぁ。


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