ニュースのせいかトイレットペーパーが売り切れていた

コロナの感染者数の上昇が止まらないドイツ。ブログの方でも「事態は深刻に」というタイトルでコロナの第二波到来について最近まとめたばかりだ。

ニュースでまた「ハムスター買い」(ドイツの買い占め行動を指す言い方)が始まった、というのをたびたび目にはしていたが、秋休みの間は特に変化がなかった。なぜなら、ベルリン市民も休暇ということで、かなりの人たちがどこかへ出かけていたからだろう。

何があってもとにかくドイツ人にとって、休暇は休暇なのだ。そういう我が家も滑り込みで先週末にポーランドのヴラツワフから戻ってきたばかり。ポーランドの滞在先で購入したトイレットペーパーを念のため持って帰ってきておいた。ハムスター買い、まさか春の二の舞にはならないだろう。でも、いやしかし念のため、と。

秋休み開けの今日から通常運転になったのだが、そうなった途端、スーパーの棚からトイレットペーパーが忽然と姿を消した。スーパーに行った時間はいつもよりやや遅い夕方の5時前。

タイミング的にあまりにも予想的中すぎてスーパーの空っぽの棚を見たときは呆れるほかなかった。何も学ばないんだね、ここの人たちは。ベルリナーはそれこそベルリンの壁が崩壊したりと激動の歴史を目の当たりにしてきたはずだ。それなのにこの買い占め行動は一体なんなのだろう。どうも腑に落ちない。

腑に落ちようが落ちまいが、トイレットペーパーが売り切れている、という事実は変わらない。ないものはないし、特に買う必要もなかったのでそのまま普通に買い物をして家に帰った。

冬時間になり、外は夕方5時になるかならないかのタイミングですでにほぼ真っ暗。これでは人々の不安が春よりも大きくなるのは仕方がないのかもしれない。そもそもこれからの数ヶ月、ベルリンの日照時間はどう見積もっても少なすぎるのだ。しかも晴れ間の出る日もぐっと減るのだから勘弁してほしい。これには何年住んでも慣れない。

朝のジョギングもこれからの季節、寒さや暗さとの戦いになってくる。ソフトロックダウン導入が近いのでは、なんてまたニュースで報道されているようだがこのままいけば何らかの制限がかかってくるのは避けられないだろう。おそらく早ければ今週中、遅くても来月初頭からだ。

このタイミングで撮影や取材の仕込みをしている私には嫌な予感しかない。先手必勝!とかあれこれ悩んでる暇もない。とにかく進めるしかない。トレーニングにしろ仕事にしろ無理ゲー気味だし、自分との戦いばかりではないか。フリーランスで完全ホームオフィスなので、尚更である。これでは本格的な冬が始まる前に疲れちゃうよなぁ。。。

*タイトル画像はみんなのフォトギャラリーよりwhiskerpad_loveさんのイラストをお借りしています


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