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兎にも角にも走ってみる

今日も息子に起こされた。夜更かしのせいで朝起きられないのだ。いつもより少しばかり早く寝ればいいだけなのに、それがなかなかうまくいかない。それで今日も10時過ぎまでゴロゴロしていたというわけ。しかも、早起きの息子がキッチンで朝食の用意をガチャガチャする音で一度起こされている。

コーヒーを飲みながら、ジャムを塗ったパンを食べつつ、ぼんやりと昨日は何もしていないし、今日は走りにいこっかなぁ、と気の進まない調子で思ったりする。乗り気でないのは一昨日、3キロ走っただけで終日ぐったりして頭が痛くなったのがその理由だ。そんなわけで、昨日は筋トレも休むことにした。最近、筋トレやジョギングのせいで、常に体がギシギシと痛むのである。中学生のときにバスケットボール部でトレーニングを始めたときも毎日、階段を降りるのが辛いほど筋肉痛になっていたな、そうえいば。

今日も全く乗り気ではなかったが、とにかく走りに行けるウェアに着替えて準備をする。準備さえすれば、あとは重い体を引きずって外に出ればいいだけだ。今朝もベルリンは曇天で風が強い。罰ゲーム感だけは満載である。

変に真面目なところがあるので、「やる」と決めると、やらないと気が済まない。今朝は2周目から既に体がだるくてなかなかきつかった。不思議なことにジョギングだけはいくら続けてもなかなか楽にはならない。それでも一時期は2キロ走っただけで息が上がっていたことを思えば、距離が1キロでも伸びたのだから喜ぶべきなんだろう。ただし、5キロ走ろうと思うと相当コンディションのいいときでないと達成できない。今のところ3キロを20分くらいで走るのが限度である。

いつもの公園で走っていると、よく見かける顔ぶれというのができてくる。今朝はたまに見るウォーキングをしている女性がいた。ゆっくりだが延々と公園を歩く人だ。以前はよく見かけた高齢の男性を最近見ないのだが、彼はまだ元気なんだろうか。若いランナーはそれほど面子が決まっていない。おそらく特に走る場所を決めてはいないのだろう。そのほかにも太極拳を数人でやっている人たちや個人トレーナーらしき人に指示を出してもらいながらトレーニングをしている人などもいた。

ひとりで、しかも特に好きでもないジョギングを続けるのは至難の技だ。だからといって、誰かと約束して走ろうという気には全くならない。自分のペースで自分の好きな音楽を聴きながら淡々と走るのが性に合っている。

筋肉痛でも足が多少痛くても、とにかく走れるうちは走るのだ。ただそれだけ。人生だっておそらくはそんなものなんだろう。



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