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青信号、みんなで渡れば怖くない

最近、ドイツ全国のコロナの感染状況を知らせるために新たな信号サインが登場したと聞いた。

早速、モルゲンポスト紙の優秀なインタラクティブマップを開いてみる。ここのインフォグラフィックはいつも非常に使い勝手がよくて助かっている。

今までなかった信号サインがスクロールすると画面の下の方から出てきた。

ベルリンのコロナ信号、とある。

スクリーンショット 2020-05-28 16.33.03

Repruduktionszahl R: 基本再生産数(R値)
Neuinfektionen: 新規感染者率
Intensivbetten-Auslastung: 集中治療ベッド稼働率

上記の3つの数値を以下のように安全(グリーン)、注意(イエロー)、危険(レッド)の三段階で表示するようだ。

基本再生産数R:
R値が1,1未満の場合 = グリーン;
1,1 以上のR値が少なくとも3度続く= イエロー
1,2以上のR値が少なくとも3度続く = レッド

週ごとの新規患者数:
10万人中20人以下 = グリーン
10万人中20人以上 = イエロー
10万人中30人以上 = レッド

新コロナウイルス患者の集中治療室稼働率:
15 % 未満= グリーン
15 %以上 = イエロー
25 % = レッド

これらの数値は週ごとにベルリン市の健康・介護および均等省(Senatsverwaltung für Gesundheit, Pflege und Gleichstellung)によって発表される。3つのカテゴリー中2つにイエローが出た場合はそれに対応する対策が必要となる。仮に2つがレッドになった場合は政策の変更が余儀なくされる。

明日30日からのさらなる緩和に向け、この信号システムが採用されたようだ。青のうちは緩和政策を続行できるが、黄色・赤に変わったらそういうわけにはいきませんよ、という警告がベルリン市としても出しやすくなる

このように基本的なデータを提示しつつ、対策法案を出してくるのがベルリン市というかドイツのやり方である。非常にわかりやすく納得がいく。

連邦政府と各州が足並みを揃えて対策を立ててはいるが、唯一チューリンゲン 州のみがこれまでの外出や接触制限、マスク着用義務などをやめる方向で動いているのが気になるところだ。

参照サイト:
Corona-Ampel: Die aktuellen Indikatoren
Berliner Morgenpost Coronavirus-Monitor








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