J.Zaima

映画や音楽、また日々起こることのよしなについて、気が向けば書き留めていこうと思います。…

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映画や音楽、また日々起こることのよしなについて、気が向けば書き留めていこうと思います。 よろしくお願いします。

最近の記事

ゴジラの記憶 #29「シン・ゴジラ」

「FINAL・WARS」でゴジラシリーズが幕引きされて12年。もう日本でゴジラの新作は作られないかも?と思っていたらこれである。しかも総監督は庵野秀明氏。これはよく観たなぁ。公開時に3回。地元の名画座で1回。配信になってからはいちいち数は数えていないが、2~3回は観ている。で、そうこうする間に「ゴジラ-1.0」までが配信されてしまい、当分は配信され続けることだろう。本当に、根強い人気であるんだけど、それまで日本ではオワコンか?と思っていたゴジラがこの映画のヒットにより復活した

    • ゴジラの記憶 #28 「GODZILLA FINAL WARS」

      これでシリーズ物としてのゴジラ映画もFINALである。確か、これも息子と見た。公開時息子は小4だったからまだまだOK。最後っちゅうことでハム太郎との併映もなくなり、音楽はあのキース・エマーソン!TOKIOの松岡君を始めとするキャストも微妙に豪華で、まあ要はお祭り映画なんですよね。怪獣が一杯出てくるのは、これで昭和シリーズを一旦終わらせるはずだった「怪獣総進撃」と同じノリで、映画全体としては、これに「怪獣大戦争」を混ぜたようなお話。特に、北村一輝演ずるX星人が「やっぱマグロ食っ

      • ゴジラの記憶♯27 ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS

        ゴジラ-1.0のアカデミー賞視覚効果賞受賞、とりあえずお目でとうございます!いや~自分が生きているうちに、まさかゴジラがアカデミー賞獲るとはねぇ。いや、未来永劫、ゴジラ映画、怪獣映画とは無縁の世界と思っていた。やはり、ハリウッド版ゴジラ(エメリッヒ版とは違う)が地ならししてくれたのも大きかったのだろうか。あれで、映画を作る側も選ぶ側も、「僕はゴジラファンです」と言いやすくなったのかも知れない。 それに引き換え、この頃のゴジラは本当に、谷底時代であった。ゴジラシリーズ27作目

        • ゴジラの記憶 #26 「ゴジラ×メカゴジラ」

          ゴジラシリーズでは通算26作目、ミレニアムシリーズでは4作目、そしてハム太郎との併映では2作目の作品である。これも、1回は息子をダシにしてみた奴だ。当時の息子が適齢期(?)の小学2年生。他は、「クレヨンしんちゃん」の劇場版だとかポケモンの劇場版に付き合わされていた頃である。でも、そんな彼にしても「劇場版とっとこハム太郎」は低年齢過ぎてちょっときつかったようだ。 大体、「ゴジラ映画は子どもが観る物」という観念が当時はまかり通っていたようだが、実際はそんなことはない。この映画も

        ゴジラの記憶 #29「シン・ゴジラ」

          ゴジラの記憶 #25 「ゴジラ モスラ キングギドラ大怪獣総攻撃」

          「ミレニアム・シリーズ」3作目のゴジラである。同時に、この映画から次作の「ゴジラ×メカゴジラ」「ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS」は、「劇場版とっとこハム太郎」との併映になり(2本立てではなく1本立て扱い。シネコンで2本続けて上映された)、「ゴジラ」を観るためには「ハム太郎」も観なくてはならない。いきおい、年季の入った怪獣ファンで子供が居る人なら、子どもをダシに使って観ることになる。我が家もそうだった。 幸か不幸か「ハム太郎」というキャラが男女両方いけるものだったため

          ゴジラの記憶 #25 「ゴジラ モスラ キングギドラ大怪獣総攻撃」

          ゴジラの記憶#24 「ゴジラ×メガギラス G消滅作戦」

          前回、特別編として「ゴジラ-1.0」のことを書いたけど、今回は元に戻って「ゴジラ×メガギラス G消滅作戦」である。この映画は2001年正月映画として2000年12月16日に公開された。この頃からゴジラ映画は(と、いうか映画全般を)シネコンで観るようになった。平成シリーズのように子どもが騒ぐこともなく、客席はまばらだったような記憶がある。ゴジラは東宝の顔であり看板であるということは今も昔も変わらないが、その思いが強すぎて、「ゴジラ」のことはデカくて、黒くて、怖いという事ぐらいし

          ゴジラの記憶#24 「ゴジラ×メガギラス G消滅作戦」

          ゴジラの記憶#特別編 「ゴジラ-1.0」

          本当は、ゴジラ1作目から順番に感想書こうと思っていたのだけど、本日公開初日に観に行ったのでその感想をば。立錐の余地もない入りを予想していたのだけどそこまでではなく(まあ、時間帯にもよるんだろうけど)、公開初日、しかも祝日でこれで大丈夫なの?という入りではありました。でも、若い観客が多い!!少なくとも、私が観た館、時間帯では、見たところ中学生ぐらいだろうか?大ヒットした「シン・ゴジラ」は圧倒的にオジサンが多かったので、このあたりがこれからどういう成り行きになるかだろう。 で、

          ゴジラの記憶#特別編 「ゴジラ-1.0」

          ゴジラの記憶#23 「ゴジラ2000 ミレニアム」

          前回「ゴジラVSデストロイア」から約4年。「ミレニアム・シリーズ」第1作である。この映画も当然劇場で観たんだけど、この頃はまだ東宝の系列館であっていた。この次の「ゴジラ×メガギラス」からはシネコンで観たので、この「ゴジラ2000 ミレニアム」がシネコン以外で観た最後のゴジラ封切り映画となる。 大体、新シリーズの第1作は、それまでのシリーズの流れはリセットされるのだが、この頃のゴジラシリーズの場合、初代ゴジラの世界観はそのままに、それ以降を「なかったことにする」のが特徴である

          ゴジラの記憶#23 「ゴジラ2000 ミレニアム」

          ゴジラの記憶 #22 「ゴジラVSデストロイア」

          平成ゴジラシリーズ最終作。「ゴジラ死す!」というキャッチコピーは当時話題を呼び、観客動員数も伸びた。とにかく、ゴジラ最後の時が神々しくそれだけでこの映画は見る価値がある。 そしてこの映画が「ゴジラ」第1作の直接的な続編だというのも忘れてはならない。何しろ、主人公の姉弟はあの新吉少年の遺児(天涯孤独となった彼は、山根博士の養子になっていた)。そして、博士の娘、山根恵美子まで河内桃子さんご本人が演じていらっしゃる!おそらく、河内さんの最晩年の仕事にあたると思われる山根恵美子さん

          ゴジラの記憶 #22 「ゴジラVSデストロイア」

          ゴジラの記憶 #21 「ゴジラVSスペースゴジラ」

          平成以降のゴジラを劇場で観るときは、大抵2回は観ているのだけど、この映画と「ゴジラ2000ミレニアム」は1回しか観てない。要は個人的にダメだったということなんだけど、まあ、ゴジラシリーズもこれだけ続くと、各年代に”推し”ゴジラができる。自分は「キングコング対ゴジラ」から「三大怪獣地球最大の決戦」のあたりで、どうしても平成以降のゴジラに対しては見る目が厳しくなりがちなのだけど、それにしてもこれは、「何でこうなった?」と思わざるを得なかった。 一体この映画は昭和回帰なのか平成ゴ

          ゴジラの記憶 #21 「ゴジラVSスペースゴジラ」

          ゴジラの記憶 #20 ゴジラVSメカゴジラ

          1993年公開。実は平成シリーズの中でも結構好きな方で、3回ぐらいは劇場に観に行っている。全体的に丸っこくなったメカゴジラのデザインは賛否両論だったけど、私は好きだった。特に、接合部にベアリングを使っている設定は「おおっ!!」と一人で受けていた。オリジナルの蛇腹よりスムーズに動けそうな気がするが、実戦ではビームとミサイルばかり撃っていて、あまり意味が無かったんじゃないかなぁ・・・というのは、言わない約束です。それと、ラドンが出てくるのだが、そのラドンまでがビームを発射してると

          ゴジラの記憶 #20 ゴジラVSメカゴジラ

          ゴジラの記憶 #19 「ゴジラVSモスラ」

          1992年公開。この映画の頃はシネコンはまだなく、いわゆる街の映画館で観ていた。これも、劇場で2回は観ているはずである。 で、この頃になると、ゴジラシリーズは完全に、寅さんと並ぶ日本の正月の顔として定着していた。寅さんが何処にあらわれるかがそうであるように、今度のゴジラはどんな怪獣と戦って、どんな建物をぶっ壊すのかが話題になる。そして大抵の場合、出来たばかりの有名建築物が標的になるという事で、「みなとみらい21」が最終決戦の場であった。そして、今回は「バトラ」という新怪獣が

          ゴジラの記憶 #19 「ゴジラVSモスラ」

          ゴジラの記憶 #18 「ゴジラVSキングギドラ」

          この映画、実は劇場で都合3回観ている。 ツッコミどころは多々あり、タイムパラドックスとか外国人出稼ぎタレントの演技とか度重なるハリウッド映画のもじりとか・・・でも、それを補って余りあるぐらいの勢いがあるのである。出来たばかりの新都庁がぶっ壊れる様も爽快だったし、土屋嘉男とゴジラの対面シーンも、冷静になって考えればちょっと変なんだけど、何度観てもグッとくるもんがあるし、まあ、要するに好きなんですね。好きに理屈は要らないのだ。 しっかし、最初に特報映像で「ゴジラVSキングギド

          ゴジラの記憶 #18 「ゴジラVSキングギドラ」

          ゴジラの記憶 #17 「ゴジラVSビオランテ」

          ここから先のゴジラ映画は、一応全部劇場で観ている。この映画が公開されたのは1989年の年末。平成ゴジラシリーズでは一番SF色が強く、大変よくできた「大人向け」のゴジラ映画であった。冒頭の、昔懐かしいドット文字の表示で、「へ~、怪獣災害って国土庁の所管になるんやぁ」と妙に感心した記憶がある。ただ、いかんせんゴジラが出てくるまでの時間が長い。一応、前作から引き続くストーリーということで、冒頭にゴジラ(1984)のクライマックスがタイトルロールとして流れるのだが、そこから今作のゴジ

          ゴジラの記憶 #17 「ゴジラVSビオランテ」

          ゴジラの記憶 #16 「ゴジラ」(1984年)

          「平成ゴジラシリーズ」第1作。とは言え、この映画自体は昭和の時代に作られたもの。でもこれは、実を言うとリアルタイムで劇場では観てなく、何年か後にテレビで観ている。当時は、そのうち観に行こう観に行こうと思っているうちに、「今度のゴジラは地味」とかいう観た人からの評判も耳に入り、「どうしよっかなぁ」とか思っているうちに上映が終わったんだった。 大体、この年の正月映画、つまり85年の正月映画は「ゴジラ」「ゴーストバスターズ」「グレムリン」の「3G対決」だとか言って煽るだけ煽ってい

          ゴジラの記憶 #16 「ゴジラ」(1984年)

          ゴジラの記憶 #15 メカゴジラの逆襲

          昭和ゴジラシリーズの最終作、「メカゴジラの逆襲」である。初見はグッと大人になって、D社のDVDシリーズが初めてであった。 ゴジラ第1作で芹澤博士だった平田昭彦が、ここでは天才過ぎるが故に学会を追われ、そのため人類に恨みを持ち異星人に手を貸す真船博士を演じている。タイトルは「メカゴジラの逆襲」であるが、実際は「真船博士の逆襲」と言った方がいいかもしれない。まあでも、平田昭彦に始まり平田昭彦で終わる。本多猪四郎監督のもとで伊福部昭の音楽が鳴り渡ると、自分にとっては映画が3割増し

          ゴジラの記憶 #15 メカゴジラの逆襲