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舞台と歴史でつながる『無敵級*ビリーバー』と『Dazzling White Town』

 ライブ配信と生放送で怒濤のラブライブ日和が続いた6月の最中、『無敵級*ビリーバー』・『未来ハーモニー』(※タイトルは無敵級だけ記載)と『Dazzling White Town』の試聴PVが公開されました。単に連日シリーズごとに話題が投下されたと言えばそれきりですが、登場するステージに焦点を当ててみると、互いの街のランドマークを介して繋がりを見出すことができます。
ポイントは要塞です。

街のシンボルとなっている要塞

 『無敵級*ビリーバー』『未来ハーモニー』のステージとなったレインボーブリッジ周辺には「お台場」の由来となった第三台場・第六台場があり、遊歩道からは良く見えます。その名は現在、臨海副都心の一部を指す名前として広く定着しています。

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一方の『Dazzling White Town』のステージには五稜郭タワーが登場し、そこからは五稜郭を一望できます。函館といえば、自分は真っ先にあの星形をイメージします。

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いずれも場所と参考にした国は違えど共に江戸幕府が防衛拠点として築いた物でした。お台場はペリー来航で幕府を守る為に築いた海上要塞で、五稜郭は艦砲攻撃や偵察から守る為に作られた陸上の要塞です。

生まれる経緯とその後の類似

 歴史的にはペリー来航から始まる開国の流れで繋がります。
1854年に築かれた品川台場は結局実戦には至らず日米和親条約が締結。その結果箱館港(函館港)が開港し、1864年五稜郭が築かれます。
そして、いずれも1920年代には史的資産となり、第三台場と五稜郭はそれぞれ台場公園と五稜郭公園になります。その後の使われ方まで似ているのは面白いですね。

舞台同士のつながりはお台場のルーツにも

 ここで取り上げたお台場と函館の繋がり以外にも、品川台場の計画と設計に携わった江川英龍という代官にも触れておきましょう。江川英龍は伊豆韮山出身の代官で韮山反射炉や伊豆長岡駅がある伊豆の国市にあたります。『HAPPY PARTY TRAIN』の舞台巡りや内浦へ行く経路で通った方も多いと思います。

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もし江川英龍氏が7基の品川台場を今のように配置しなかったらその後の埋立てでお台場海浜公園の計画やレインボーブリッジのルートも変わるかもしれず、『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』に登場する景色も変わっていたことでしょう。いわば、ニジガクの舞台のルーツには『ラブライブ!サンシャイン!!』の舞台があったわけです。

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ラブライブ!シリーズが増える=作品舞台の史的な繋がりが増えるということ

 秋葉原→沼津→函館→お台場(臨海副都心)へラブライブ!シリーズの舞台が増えていくなかで、自然と歴史を介した舞台同士のつながりも増えたように思います。舞台同士の繋がりが増えれば、人の繋がりも増えることがあるかもしれません。舞台は増えれば接点が増えるのはある意味当たり前のことですが、自分が沼津とお台場を行き来するなかで、今回の3曲の登場は改めてそのことを実感させてくれました。

新シリーズプロジェクトがまだ原宿を舞台にしているとは一言も言っていない今、次の舞台がどこで確定するのか楽しみですね。

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