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療養の間私を支えてくれたMEMEたち


はじめに

こんにちはAizackです。5年前からうつ病をきっかけに様々な病気・怪我で療養をしています。その間、落ち込みどうしようもない時もありましたが、様々な作品(ミーム)が私の生きる糧となり支えてくれていました。今日はそのミームたち5つを紹介します。

なお、今回のnoteはメタルギアシリーズを制作された小島秀夫監督の本、「創作する遺伝子ー私が愛したMEMEたちー」へのリスペクト作品です。この本も小島秀夫ファン、映画ファンならきっと面白いので是非手にとって頂けたらと思います。買ってください(宣伝)。

1.Death Stranding (PS4)

もちろん、小島秀夫監督作品最新作です。KONAMIを退職され、自身のゲーム会社を設立された後に販売された最初の作品です。

ちょうど発売され、クリアたのが2019年の年末頃でcovid-19が広がる前でした。うつ病と診断されて会社を休職し、孤独感を感じていながらも外出できない辛さを感じていた頃でした。

このゲームでは主人公サムとなってアメリカじゅうに物資を運ぶ旅をするもので、切れてしまった人のつながりや絆をつなぎ合わせながら再確認することができました。移動というゲームでは面倒で好かれない工程を楽しむことができる点で斬新なゲームでした。

このゲームに出会えたおかげでうつ病のひどい状態でも人とのつながりを大切にしよう、主人公サムを大切にケアするように自分自身も大切にしようと思えました。

改めまして、小島秀夫監督・スタッフの皆様・演者さん・この作品に関わってくださった皆様、ありがとうございました。この作品に私は命を救われたと思っています。サムワンとして御礼申し上げます。

なお、現在続編であるDeath Stranding2が制作中とのことです。PS5と次世代ハード用に進化したDSを楽しみにしながら療養、社会復帰のために力をためたいと思います。


2.攻殻機動隊 SAC_2045 (Netflix)

攻殻機動隊は学生時代にSFにハマるきっかけをくれた作品でした。特に神山健治監督のシリーズであるStand Alone Complexは、私にとってはじめての攻殻機動隊でありました。その続編をNetflixで見ることができたのは嬉しい限りです。神山健治さんの関わっている作品は外にも東のエデン精霊の守り人など、好きなものもたくさんありました。そのため、新作が出たというだけで心が踊り、配信日が待ち遠しかったのを覚えています。

この作品に触れたのは、Death Strandingから1年程後、休職していた会社に復職したものの耐えられず退職した頃と記憶しています。傷病手当をもらいながら再就職先を探しているものの中々結果が出ない、そんな頃に自分を投げ出さずにいられた1つの要因だと思っています。

学生時代から攻殻機動隊、SF好きの友人と「攻殻の新作みた?」とあの頃のようややり取りができ、私もまだ人間でいることができている実感を持たせてくれたのはこの作品でした。

神山健治監督、制作スタッフの皆様、演者さん、関わってくださった皆様、ありがとうございました。おかげで今も未来に希望を持って生きようと踏ん張っています。


3.ウマ娘プリティーダービー (iOS/Android)

それまで競馬は全く触れたことがありませんでした。ギャンブルで、おじさんの熱狂する特殊なスポーツ、という印象でした。ウマ娘はそこに競走馬の馬生(ウマ娘劇中ではうまの漢字は人間体なので足2本)にフォーカスし、熱いスポーツモノとして私達に紹介してくれました。

私がウマ娘に触れたのはアニメ2期とゲームリリースがされた頃で、友人に「Cygamesが面白いゲームを出した」と聞いてなんとなくDLしたのがきっかけです。元々育成ゲームやスポ根は大好きだったのでまんまとハマり、今も続けているため約3年程遊び続けています。

ウマ娘には本当に救われました。アルバイト先がようやく見つかったものの、仕事がうまくいかない時、その後の転職先でしんどかった時、様々な自分の辛い時に寄り添ってくれたのがウマ娘でした。ウマ娘のおかげで2022年には日本ダービーを競馬場でみることもできました。オンラインでライブ観戦したのもウマ娘がきっかけでした。

アニメ、漫画、ソシャゲにコンシューマ、そしてライブなどマルチメディアで展開されるウマ娘のおかげで苦しい時も病める時も踏ん張ってきました。

Cygamesさん、制作スタッフの皆様、演者さん、関係者の皆様、本当にありがとうございました。今後もウマ娘を応援しつづけます。ライス、お兄様頑張るからね!


4.Fate/Grand Order (iOS/Android)

TYPE-MOON(以下、型月)には10年前、「魔法使いの夜」(PC版)というビジュアルノベルゲームからドハマリしました。FGOもその少し後にリリースされ、何度か触れましたが、当時はクリアできませんでした。そして2023年夏に弟からの勧めでもう一度挑戦したところ、快適になっておりのめり込みました。今では最新ストーリーまでクリアして、季節ごとのイベントを楽しんでいる程です。

2023年は私にとって最悪の年でした、腰椎ヘルニアからくる腰痛がひどくなり家の中でも歩けない程の痛みがありました。病院に通っても治らない、当然仕事なんてできないという状況の中で手慰みとしてFGOをはじめました。元々型月ファンですし、Fate/Stay Nightも知っていたため馴染むのは早かったです。

リハビリをしても中々良くならない腰へのフラストレーションをFGOのストーリーやイベントにぶつけることで、自分を貶めることなく過ごすことができました。これはある種の逃避行動でしたが、精神安定を図るために重要な時間だったと今振り返ると思います。

さらに、2024年のFGOは私にとって本当に嬉しいプレゼントをくださいました。型月にハマったきっかけである「魔法使いの夜」コラボが開催され、3人の主要キャラクターたちが実装、そしてストーリー中に複数のまほよキャラが出てきてくれるではありませんか!!!

TYPE-MOON様、ラセングル様、演者さん、その他関係者の皆様、本当にありがとうございました。イベントを心待ちにすることで「あと◯日頑張ろう」と少しずつ寿命が伸びているのを実感しています。人生を投げ出さず、その生を謳歌することができるように、社会復帰を目指します。

余談

FGOだけでなく、Fate Samurai Remnantも遊んでおりました。文字数の都合で割愛(いずれ語りたいのでまた未来に)しますが、これも最高のゲーム体験でした。

5.ブルーアーカイブ-Blue Archive- (iOS/Android)

FGOのストーリーを最新までクリアし、落ち着いた頃に友人から「面白いゲームがある」と紹介されたことを思い出し触れたのがきっかけです。かわいい女の子がいっぱいの平和なゲームと思いきや、重火器が飛び交う、ロアナプラより凶悪な治安の世界の物語に度肝を抜かれました。また、そのメインストーリーはそのぶっ飛んだイメージとは反対に丁寧で王道、読み応えのある分厚い代物でした。

この作品も腰がまだまだ治療・リハビリの成果が出ない間特にお世話になりました。うまく生きたくても生きることのできない苦しさ、それをどう表現すればよいのかわからない葛藤を生徒(キャラクター)たちに投影し、先生としてどうやって彼女らに向き合っていこうと考えていました。それが結果的には自分を顧みて、自分を落ち着かせるために役立ったのでしょう。

YOSTER様、NEXON GAMES様、スタッフの皆様、演者の皆様、その他関係者の皆様ありがとうございました。皆様のおかげで打ちひしがれて暗くなっていた自分の人生がまだ捨てたものではないと気づくことができました。魅力的な生徒たちに救われました。感謝しています。1人の先生としてだけでなく、人間として救われました。


6.最強!野球団! [原題:최강야구] (Netflix)

これはある種の番外編です。学生時代から野球観戦は好きでした。しかし、この数年間生活に余裕がなく、応援している球団の試合を見れなくなっていました。そこでたまたま見つけたのがこの「最強!野球団![原題:최강야구] 」という韓国のバトル系リアリティーショーです。

韓国プロ野球(KBO)のレジェンド選手たちがチームを組み、トップアマチュアチームと戦っていく番組です。もちろん元プロたちは余裕綽々、試合前インタビューでは「勝率は少なくとも8割」「負けなんてありえない」なんて勢いでした。ところが、対戦相手の映像を見てから目の色が変わる元プロたち、年齢で落ちた体力をカバーして彼らは勝ち抜けるのか!?勝率が一定以下になると番組は打ち切りとなる中、結果は出せるのか!?
というような話です。

現在シーズン3まで放送されており、私はシーズン1の途中まで見ていますが、これが本当に面白い!野球の良さを伝えるための、そこら中にカメラやドローンが用意され、選手にはそれぞれピンマイクがついているので言動を拾っていて何が起こっているのか事細かに理解できます。

また日本の野球ファンの皆さんにとって興味深いのはこの第1シーズンの監督は、ロッテ・巨人に在籍した李承燁(イ・スンヨプ)さんということ。2024年現在は、彼は斗山(トゥサン)ベアーズというKBOチームで監督をされていますが、その就任に番組のチーム監督をされていたようです。

好きな野球を見ることが難しい中、韓国元プロたちが魅せる野球脳/野球IQの高さを感じるプレーやそこに挑むアマチュアの必死さ。これら野球の素晴らしさを改めて感じ、非常に楽しんでいます。また、理由は定かではありませんが、案外実況・解説で話していることが理解できるのが不思議です。野球用語と英語・韓国語が混じっているからでしょうか?そういう点でも野球好きの方にとっては入りやすい作品だと思います。オススメです。

なんにせよ、私の野球欲を満たしてくれるこの作品であり、私を救ってくれました。この作品も私を構成するMEMEの1つです。作品の関係者の皆様にはこの場を借りて感謝いたします。この作品を通して試合終了まで投げ出さずに戦う勇気や気概を改めて教えていただきました。

おわりに

辛く投げ出したい時期に、これらのMEMEに私は命を救われました。この5作品だけではありませんが、特に大きいMEMEだったものを今回は紹介させていただきました。

きっと皆さんにも自分を構成するMEMEがあると思います。私はそれが見たいです。是非機会がありましたらそれを教えていただけると嬉しいです。


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