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【Community Growth Member シーズン2企画】 『おひとりさま部』を通して考える中堅規模コミュニティへの施策とは?

2021年の春から、ざっくは、co-ba ebisuコミュニティを共にアップデートする「Community Growth Member制度」シーズン2メンバーとして活動をしていました。

独自のプロフェッショナルな得意領域の知見や経験を持つco-ba ebisu認定の期間限定メンバー(グローサー)が、自身のアイデアやスキルを生かした実証実験を行い、co-ba ebisuのコミュニティを活性化する制度です。今まで以上に入居メンバー間のシナジーを生み出し、co-ba ebisuのコミュニティを活性化することで、所属や職種、雇用形態の垣根を超えた新しい働き方の実現を目指します。コミュニティグローサー制度についてはこちら

co-ba ebisuは、「働き方解放区」を掲げているコワーキングスペースです。
僕ももともと利用していたco-ba Shibuyaの恵比寿近辺にあるもう1つの拠点、施設が大規模になった分、企業で入居されていたり、2階より上の個室空間に入居している人たちもいらっしゃいます。
会員さんの特色が多種多様でおもしろいのは全施設通しての特徴です!!

はじめに

コミュニティグローサーとして、僕が考えたことは以下の通りです。
co-ba ebisuコミュニティを共にアップデートする
具体的には、、、
・顕在化していないコミュニティに関する課題の抽出を行う
・自分の知見や強みを持ってコミュニティでの実験を行う
・実験を行った上での施策の考察をレポートで提供する

特にざっくが考えて、迷い続けたことは、
他2人のグローサーと比較して、
個人でグローサーとして入っているざっくならではのポイントを見つけ出し、取り組みを行うこと

最初の迷いに迷った初企画
〜会議室のアップデート『フカイギ室』〜

co-baはあくまで『働く場所』だよね、ということで、
集中する場所の代表格として『会議室』があると思います。
コミュニケーションをデザインするざっくならではの視点から、
『集中するってどういう状態なんだろう?』
『なにがあったら集中できるんだろう?』
それらを実験する設備を作る企画を発案しました。
集中できる環境を考えるために、逆説的に捉え、
『どうしても集中できない』環境を作ることで、
あらためて『こういうことがあったら集中できる環境だよね』を募り、
会議室のアップデートを行うことを考えました。

結論から言うと、ボツになりました。
・ざっくならではのポイントというのがあまり見られなかったこと
・コロナ禍において、オフラインでの場所作りに無理を感じたこと
これらを踏まえて、新しい企画の模索と、改めて自分らしい企画を探すことにしました。

そこから遅すぎる心機一転、
会員さんへ向けて、僕が行ったのは、『おひとりさま部』の活動です。

ざっくのグローサー企画『おひとりさま部』の実施
〜置いてきぼりを作らないコミュニティづくりとは?〜

改めて、個人として入っているざっくならではの視点を考えました。
自分自身に着目して、『おひとりさま』で入る時にどんなことを感じたか?
それをリストアップしてみたところ、

ぼくの考えた、個人で入る時に考えること、、、
・co-ba ebisuは企業や団体が多いので、ひとりで入る時にマイノリティコミュニティの中に溶け込むことができるか心配
・ひとりで入っている人は忙しすぎて、交流の時間がもてないのでは?

こういった予想のもと、新しい企画、おひとりさま部がスタートしました。おひとりさま部で行ったことは、以下の3つです。

①個人会員さんへのインタビュー
②シークレットチャンネル#おひとりさま部 の作成と運用
③おひとりさまミートアップの実施

これから、それらを説明とともに振り返ってみようと思います。

課題を発見する 個人会員さんへ突撃インタビュー

「個人会員さんへのインタビュー」では、個人メンバーとの交流を通して、個人会員としてco-baメンバーになったきっかけや、日頃のコミュニケーションの課題について探りました。そこでお話ししてみて、いくつかの課題が見えてきたので共有します。

・オフラインベースでは実際に利用者同士での交流がないわけではない。
・個人会員同士での交流の場がないことをそれほど困っているわけではない
・コミュニティslackのメンバーが膨大になり、投稿や反応は控えている人も

1つ目の個人会員同士での交流の場がないことをそれほど困っているわけではないというのは、自分にとって完全に盲点でした。
というのも、僕がこういったシェアオフィスのような場所に入る時に真っ先に考えることのひとつに、『交流』があげられるからです。
また、3つ目のコミュニティslackのメンバーが膨大になり、投稿や反応は控えている人もいるというのも、自分にとって発想が出なかった新しいものでした。
個人で発信こそが全てだと思っていた自分にとって、人が多くいればいるほど気を使うことはあるものの、反応や投稿を控えることはないと思っていました。
確かに考えることはいくつかありました。
皆さんにとっても、こういった考えを持ったことはありませんか?

自分の仕事先や案件先の人も入っているかもしれないので、プライベートや仕事に関する告知ごとややり取りが躊躇われることがある
(フリーランスで仕事をされている方)
人数が多くなってきているので、こんなに人がいるのに、反応が一つもなかったら心が折れそう

たしかにこういった不安が、投稿の機会をそれとなく除外していたのかもしれないと思ったので、実際に施策として、シークレットチャンネルを立ち上げて運用をしてみました。

安心して投稿できる場所として、シークレットチャンネル #おひとりさま部 の運用開始

「シークレットチャンネル #おひとりさま部 」では、個人メンバーのクローズドな場所をつくることで、安心して交流をしてもらう場所を作ることを目指しました。
・入ったら自己紹介をすること
・ざっく筆頭にできるだけ反応をすること
これらをもとに個人会員としてco-baメンバーになって、コミュニケーションを密接にできないかの実験を行いました。

全体で告知投稿を行った結果、
反応をくれて、初日に入ってくれた人数は4人。
なかなかなんとも言えないスタートでしたが、そこから少しずつ人が増えて行き、最終的に12人のメンバーになりました。

個人会員にフォーカスした交流の機会を「#おひとりさま部ミートアップ」

「#おひとりさま部ミートアップ」では、個人メンバーをはじめ、個人メンバーのやっていることに興味を持っている会員さんとリアルタイムの交流の場所を作り、
『今私がやっている仕事はこんなことをやっています』の告知や、
『ひとり会社の宿命である、リソース枯渇の問題を解決する』ことを目指したミートアップです。実際のミートアップをやった時には、それぞれの近況を聞くことができたり、今どういう仕事をしているのか、自分の会社の状況はこんな感じ、、、
などのお話しをすることができました。

わかってはいたものの、時間が足りない、、、

ただ1つの後悔があるとすれば、
施策の転換と実際の開始までに時間をかけすぎて、
本来のコミュニティ施策だと3〜6ヶ月ほどの期間をかけて実験を行い、
それに応じて施策の変更と反応を見ていくところを、
1ヶ月に超圧縮をしてしまったので、コミュニティの醸成にはまだ至りませんでした。ですが、少なくともおひとりさまのための安全な空間を作ってみるという0→1のところは達成できたこと、またそれに対する反応も会員さんからいただけたことで、施策の打ち出しとしては良かったのではないかと思います。

また、それまでの施策を考える過程やインタビューから、
コミュニティの性質の違いからくるニーズの違いがわかったのと同時に、
自分にとっては意外だった発見なども見つけられたので、
今後もコミュニティ施策のひとつとして、『おひとりさま部』をどこかでまた展開していこうと思いました。

またどこかで、おひとりさまのために安心できる場所を作ること、
それによって置き去りになるメンバーを無くすこと。
それが僕の使命のひとつとして、新しく加わり、
これからも多種多様な場所で活動を続けていこうと思います。

改めて、企画発案の段階から相談に乗っていただいた会員の皆様、co-baスタッフとして壁打ちをしてくださった皆様、本当にありがとうございました。半年間の学びを生かして、これからもコミュニティの研究を続けて行きます。

ざっく

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