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輝ける社長野郎再読おぼえがき【前編】

 もとい、【エグゼクティブ・スプレンダー】あとで自分で読み返す用の箇条書き式感想記事です。初見ではないよ。

 該当の記事はネオ電(ネオサイタマ電脳IRC空間)からメンバーシップに加入することで読めます。読み進んでほしいニンジャスレイヤー。

【冒頭】

・マタイ伝9章37節・38節の文言
 原作チームの国なら広く知られているのだろうが全然知らんジャンルの引用が早速来た。ぼんやりインターネット検索の見出しから調べてくると、該当するのはジーザスが弟子達に「収穫は多いが働き手が少ない。だから働き手を送り出してもらえるように、収穫の主に願いなさい」と説くシーンだそうです。切り抜き方にとにかく労働力を求める暗黒メガコーポ思想を感じる。いやさすがにもう少し意図があるだろうと思って解説を読むと、収穫は魂を神の国に迎え入れる、導くことを指しているということで、このあとすぐ後ろの章でジーザスの権威を分け授けられた弟子達が各地の人々を導くために送り出されています。自分達こそが蒙昧な民衆を導いているというCEOの自負の象徴であり、やはり傲慢さを感じるし、「サトルは既知だったか知らんけどちゃんと牧童やってるゥ~……」と故トランスペアレントクィリンの思想の一片を思い出す。

・カンオケ型のオーガニック・リキッド・フートンから出現するCEO
 このあたりのくだりで塗られた影よりも先に謎の光とかモヤを想像しちまうんですよ。初読した時にせっかく久々に名前が出たサブジュゲイターのはずだったんだけどもう開始10行もしないうちからラグジュアリー過ぎて大ウケしてた気がする。今回もしてる。

・青白い肌が微かに上気するまでストレッチ
 サトルのこと、ニンジャの中でもたぶん一番好きなニンジャなんだが寝起きはこうも素っ裸のまま動き回ってると思うとどういう感情になればいいのか困るんですよ。温泉回でバストとヒップを重点されるユカノとか必要なさそうなのにやたら喘ぐティアマトのシーンぐらい困る。真面目にやってくれと思うが本人たちは絶対おふざけでやっていない。こういうのは筆者からのサービスだと思って素直に喜んでおけばいいよ! 自己解決しましたウオオーッ!!

・緑地に金の渦巻き模様
 テキスタイルノルマ達成。私服に相当するのもその柄なのはやっぱりお気に入りの柄なんですね。

・秘書のナイン・トオヤマ=サン登場
 とりあえずスペックが盛りに盛られているのはわかる紹介シーン!

・グラビア撮影
 「グラビア撮影?!! あのサブジュゲイターが?!」ぐらいだったはずだが今見返すと「まあサトルはそういうこと頑張ってるよね」になる。もう連載もフジキドよりマスラダの方が主人公やってる期間が長いということは、こっちもサブジュゲイターよりサトルCEOやってる時間の方が長いから……。

・メンポを装着したエグゼクティブ
 ささやかなんだが「?」になる。エグゼクティブは実行力のあるぐらいの意味を持った単語で、上級管理職を指します(メモ)。とにかく丁寧に説明される身支度描写が過剰なぐらいキラッキラしてて笑ってしまうよこんなの。トクノスケはかわいいし私の家にも一体欲しい、疑似生体脳がうっすら不穏でもいいから……。

・歴史上のヨロシ偉人
 ヤイミ=サンとかもいたりするのかな、もっと江戸時代とか古い人からの抜粋とは思う。

・アートはいい……。
 アートを愛でるサブジュゲイター?!! ここまでの描写でとにかくいろんな好きなものを集めて飾っている余裕を見せつけてくれる。うれしくてたまらない。なんだその鼻につくぐらいのラグジュアリーな生活しぐさは。

・CEO射出シーケンス
 射出ナンデ? 近未来的利便性の観点とかですね。庶民にはわからない世界です。

・半生の波乱への言及
 初見の読者にも過不足なく抜き出された説明でとても良いですね、初見だと取締役会のくだりは理解を拒みたくなるかもしれないが……。あとここで初めてサブジュゲイターがトリロジーラストの騒ぎのあとしっかり逮捕されてたのが明言されたのを思い出しました。本当にドタバタしている。

・出勤中に笑みをこぼすCEO
 サブジュゲイターはもっとこう、心から笑おうとしてもだいぶ悪い顔で笑ってたけどサトルはさわやかな印象の笑顔になりましたね。どこまでも感想と言う名の幻覚の話になってしまった。

・チャを一服してからナイン秘書にもったいつけて挨拶するCEO
 偉そう!! だが実際にスゴイ偉いのが行き場のない気持ちになる。

・CEOチェア
 なんなんだ。CEOにふさわしい椅子なんだろうとわかるけども。

・経営とはアートである
 サトルにとって経営はこの上なく文化的な営みであるという解釈なんでしょうね。会社に飼われる始末屋とは対極の生活……。

・コンプライアンス論
 ここは始末屋兼中間管理職やってた時代から変わってない考えであり、フジキドやサワタリやNSPDにボコボコにされた経験から洗練されていった結論でもあるんでしょうね。この合理性のおかげで、人間的な優しさがほぼないサブジュゲイターが擁護しようのない邪悪ニンジャからは一歩引くことができている。でもNRS発症するほどのカワラ割りを見せつけてるのは実質脅迫だよな……そりゃあ死人が出るよりよっぽど平和だが……。

・ナイン=サン困ってるやろ!!
 毎回自信満々にこう言うらしいので彼女もすでに仕事のうちと割り切ってそう。さすがプロの秘書だぜ! 苦笑されていても満足なのかいサトル。

・森!
 甘味をうまそうに食ってるヤツの邪悪さはメシを粗末にするヤツよりも一段下がりますからね!! ヘイト管理がうまいぞサトル!! そういえばこの人まだ朝はマッチャとカシワモチしか入れてないのによく働くなぁ!

・有機ヨロシ疑似脳
 ほんとうに倫理に反していませんか? 時系列は逆になるがヨロシンカンセンのこと信じようとしていたのに裏切られた傷は根深い。

・ヨロシサン・インターナショナルの企業外交戦略
 どこともズブズブにならずに中立でありたいというサトルCEOの思想はいいことだなと思います、彼自身はどこまでも合理性の上での判断なんだろうけども。

・死屍累々カンファレンスルーム
 社外の人間と自社社員が死体になってしまった! えらいことだ!!

・「この私が幾つの案件を日々抱えているとお考えですか?」
 このあとの描写と合わせて質問に沿うように言い換えると「心当たりが多すぎる」になるのあんまりだろ!! コンプライアンスはどうした!!

・ナインをかばいながらニンジャ装束をまとうサトルCEO
 変身バンク?!!(幻覚)

・正直、日頃から恨みを買う行いが多すぎて、特定しようがないのである。
 コンプライアンスは?!! CEO?!

・アポカリプサーのケシ畑
 乗り込んできたのはこっちはこっちでろくでもねえ商売してるニンジャなのでどうしようもない。悪党と悪辣メガコーポで「勝手に戦え!」案件だよもう。

・岩めいた灰色の外皮に覆われた恐るべき屈強なミュータント達
 ごめんこれが生まれたのがヨロシサンのせいなら僅差でヨロシサン(サトル)側の方がひどい気がする。

・「お下がりなさいトオヤマ=サン!」
 サブジュゲイターがモータルをかばってる!! と初回時は興奮していた気がします。今も変わらず興奮する。ヤッチマエー!

あとがきと記事の概略

 まえがきから書き始めると長くなる気配がするので後ろの方に書いていきます。メインコンテンツうめきなんてシュッと出てきてサッと終わる方がせっかちな人間には嬉しいですからね。

 「ニンジャスレイヤー」のことは大好きでもう何年も読み続けています。たしかコミカライズのツイッター放送が流れ来たのがきっかけで(ヤモトやノトーリアスがかっこよかった)本格的に本編を読み始めて、もう8年ぐらいになる気がします。本編放送も追おうとしたら【デッド・バレット・アレステッド・ブッダ】がやってて、内容が理解できずに怖くて一回帰ったような気がする。ただ、結構熱心に読んではいるけど実況に参加したり感想残したりはそんなに頻繁にやってこないままでした。現にこの推しニンジャの主役エピソードとかいうぜいたく品の初見感想がローカルの中にも残っていない。

 だが現在の私は推しニンジャのエピソードの感想が読みたくてしかたない。そして、初見の衝撃じゃなくてもいい、再読して気づくことも多いし、初読の記事を書くことがなくても、2回目の記事を残しておけば3回目読む機会がある時により楽しいだろう。そう思って急に再読の感想を書き残し始めました。このあいだ参加したニンジャソンの読書感想文出力が結構楽しかったのも理由のひとつです。

 最近はAPI制限でtogetterの実況ログが爆発四散してもおかしくないとか(しばらくは大丈夫になった印象だけど)、究極的にはX(ついったー)のサービスがコンプライアンス冒涜でばくはつしたり、サービスそのものに落ち度がなくてもサービスのサーバーが天変地異や不可抗力でばくはつすればかき消えてしまう、電子でのログは儚いものです。なので同じ儚い電子ログだしリスク分散ではないけれど、ほんのちょっとでも当時の楽しさを残せるように、Xとは別サービスで書き残しておくのも悪くないかもなと思いました。また書こうと思います。このエピソードの後編もあるし。

 ところで突然なんだけど2022年冬のドネート企画で「アートなボンサイ」を送った時のトリロジーごろのサブジュゲイター=サンのお返事を改めて見て行ってくれませんか? いずれメールボックスの中に堆積しているこれらもどこか別の記事でまとめたいとは思っているんですけどもとりあえずで。

2022年冬より

 今回の紹介エピソードで何度も描写されている、アートを重点するヨロシ・サトルCEOの態度と見比べてくれるとうれしい。私からはいじょうです。

つづき


リスペクト

 とても一方的で勝手にリスペクトしている掲載当時の感想記事です。PASSION……。

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