サウナ常連客「今津」／水清ければ魚棲まず
私はテレビファンではあるのですが、あいにく大変忙しい身でありまして、なかなかテレビをリアルタイムで見られておりません。
基本的には録画して見る。
例外は、先クールでは「ＶＩＶＡＮＴ」くらいでした。
ちなみに、現在撮りだめを消化しているのは、７月上旬です。
これで何が楽しいのかというと、諸々多種多様多彩なご事情により出演されなくなった人たちやＣＭの、変わらない元気な姿を見られることであります。
それは置いておいて、中でも「水曜日のダウンタウン」は、だいたい２週間以内には優先チェックしているのですが、ようやく
「『店舗』分の『シャッター』でキングオブシャッター商店街算出できる説」」
を先日拝見しました。
大変切ないお話でしたね・・・
特に第一位。記事引用します。
そして1位は、岐阜県柳ケ瀬市の「スタープレイス柳ケ瀬商店街」。188店舗中、159がシャッターで、シャッター率は84.6％だった。もともとは花街で、長らく歓楽街として栄えたが、状況が一変したのは2012年。岐阜国体が開催されるのに合わせ、街の“浄化作戦”がおこなわれ、すべての風俗店が消滅、それとともにシャッター商店街に変貌してしまったとい
まさに、「水清ければ魚棲まず」（これ、「さかな」じゃなくて「うお」って読むんですね。初めて知りました）。
風俗めがけて街に繰り出す「魚」なんか駆逐されちまえって向きもありますが、いずれにしても、「枯れ木も山の賑わい」といいますか、寂しいもんは寂しいもんです。
さて、私はサウナに週に一回は行くのですが、私のホームサウナは、
・安い ・サウナが熱い ・休憩所もある ・ごはんも食べられる ・そんなに混まない ・家に近い
と素晴らしい環境なのですが、問題点があります。
いつ、どの時間に行っても常連グループが占拠しているのです。
その常連グループは謎の集団で、観察するところによると、７０代くらいの爺をトップに、２０代～６０代くらいまでの幅広い年齢層の５～６人くらいの集団である。
こいつらが、とにかく浴場およびサウナ室で喋る。
「おー、〇〇さん！」「××さんは来た？」「さっきまでいたよ」扉が開いてまた「お！△△さん！」
という無限ループを皮切りに、テレビを見ながらペチャクチャペチャクチャ。
こいつら、スポーツ好きなのか、野球でもサッカーでも先日のバスケでも、なかなか前のめりに観戦している。
「日本バスケも、もうちょっとスリーポイントが欲しいねぇ」とか、お前はバスケ界に何も関係がないだろ。
というか、こいつらは何の連帯なのかが、いまいちわからない。
株だか投資だかの話をよくするので、セミナー帰りとかの怪しげなカルト集団ではないかと私は推測している。
投資×整いという、とんだサウナトリップ組織ではないだろうか。怖い。
グループが形成されないときも、たまにはある。
しかし、「７０代爺」だけは、本当にいつでもいる。
平日だろうが土日だろうが、どの時間帯だろうがいる。
（と書くと、お前もどの時間帯にもいるのか？平日の夜と土日以外に？仕事はどうしてるんだ？となりますが、まぁいいじゃないですかそんなことは）
こいつは、誰に伝わるかわかりませんが、「白い巨塔（フジテレビ版）」の今津教授（演・山田明郷）をやせ細らせた感じなので、私はひそかに「今津」と呼んでいる。
「今津」は、扉空いてすぐの一番下の段をポールポジションとして、そこで体育座りして、カップに入れた氷をかみ砕きながら食べる。
すると、「ガリゴリゴリグリ」というような音がサウナ室に響き渡る。
最高に不快な一瞬である。
その都度私は想像する。
「あー、ガリガリ君って、本当にいたらぶん殴りたくなるんだろうな」
先日、今津がこう言っていた。
「他のサウナは混んでるけど、ここは混んでなくて良いね。お客さん少なくて心配だけどねへへへ」
私は、「お前、他のサウナも行ってるんかい」と驚愕するとともに、
「お前およびお前らがいなかったら、顧客満足度は飛躍的に上昇してリピーターも増えるのにな」と思った。
追い出したいところですが、お金を落としているのはこいつらなので、文句も言えない。
それに、「水清ければ魚棲まず」と考えれば・・・
こいつらがいるから、お客がそこまで増えずに、そういう意味では快適なサウナなのかもしれない。
自然界をみても、害虫だと思われていた虫が、外来種の侵入を阻んでいるとか聞いたことあるし。おばあちゃんもお母さんも、「悪い虫を食べてくれるから、蜘蛛は殺すな」って言ってたしな・・・。
そう考えることにしよう。
ということで、「今津」およびカルト集団には、私を勧誘しない範囲で、サウナの均衡を必要悪として保ってほしいなと思うことにしています。
ちなみに、昨日サウナに行ったのですが、やっぱり「今津」はいました。
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