10年ひと昔とは良く言ったもので…

今から10年前と言いますと、2010年ですか

私がインターネットの世界で声を発し始めたのが2010年の4月なのですよ、奥さん。そして、ネットラジオを始めたのが2011年の4月でございます。

人に歴史あり、と言うやつですかね。
ひと昔経ってしまいました。
10年前の私はもちろん9年もの長い歳月をかけてネットでラジオなるものをやるだなんて想像もしておりませんでした。

それが気付けばここまで来てしまっている。本当に不思議なものです。特に何かを成し遂げた訳でもない。昨今話題のマーケティングなんてものに成功して、ネットラジオで一財を成したわけでもない。

同じくこんなご時世にネットラジオなんぞやっている人の中にはすぐ収益に結びつけて番組製作をしている人もおります。が、この10年近い時間を振り返ってみるとね。
私は投げ銭以外でお金を儲けた経験をしたことないんですよ。

この10年近くの間、むしろお金にもならないのにだらだらとラジオを続けてきた。人間、何かを始めると、何かを成し遂げたくなる。

知らず知らずのうちにある目標を達成し、成功することや収益をあげること、はたまたインフルエンサーとして影響力を与えるような地位や名誉を手にすることが目標となりがちです。人間って欲求高い生き物だから。

でもね。この10年くらい振り返ってみてね。特に何かを成し遂げた訳でもない私ですが……

「貴方が立ち上げた放送局に入って、ラジオ番組をやって、その音源を聴いてもらえたことで○○の企画に採用されることになりました。これで自分の好きなことについて語ることが出来ます。ありがとうございました。」

とか、報告を頂けたりするとね。無意味なことのように思ってやってきたことでも、何かしら、爪の先くらいでも誰かの役に立てたのかもしれないなあ。なんてことを思うのです。

何かをすることで得られる喜びってそういうことなのかなと。

人気商売に利用されるネットラジオを横目に、日々そんなことを思うのです。