食の記事感想:玄米などの健康情報の付き合い方について

玄米についての記事(2024/3/9)が出ました。

特にネットにはびこる玄米の健康記事については、情報が相反しています。やはり稲作の歴史が深いためか、新旧入り混じって検索にヒットしてきます。
例えば、こんな内容のもの↓

  • 玄米は毒である

  • 玄米は完全栄養食である

複数の記事を比較するほど、どっちだよ!! とツッコミをいれたくなるほどですが、広告等の収益も気にしていらっしゃるのか「えっ」と驚いてクリックしたくなるような見出しが多くなっちゃうのは仕方ないのかなと。

今回の週刊ゲンダイの記事は、玄米というよりも、食品添加物に含まれる「無機リン」の情報の方が豊富に記述してあります。

有機リンを多く含む食品を摂りすぎるのも、もちろん注意したほうがいいのだが、体内への吸収率は20~60%と食品によってかなり違いがある。

いっぽう、食品添加物中の無機リンの吸収率は90%以上と、腎臓への負担が大きい。

週刊ゲンダイ:じつは「玄米」が危ない…腎臓を早死にさせる「ヤバすぎる物質」がたっぷりの食品一覧

無機リンをとりすぎると体調が悪くなる恐れがある、というのはよくわかりました。タイトルにはありませんが「スナック菓子など加工食品を避けてみよう」がメインのテーマな記事ですね。

意外な落とし穴が、食物繊維が豊富で栄養食として人気の玄米だ。胚芽やぬかが残っている影響で、茶碗1杯分あたりのリンの含有量は白米の約4倍にのぼる。腎臓に不安がある人は白米を食べたほうがよっぽど健康的だ。

週刊ゲンダイ:じつは「玄米」が危ない…腎臓を早死にさせる「ヤバすぎる物質」がたっぷりの食品一覧

玄米についての記述が、この3行のみでした。「腎臓に不安はある人は〜」と文が入っていることは、腎臓を気にしている人のための記事ですね。

腎臓を気にしている人で、玄米食をしていたら量を見直しても良さそうという内容です。腎臓の調子が悪い人にとっては救われる記事になるかもしれないですね。

玄米は健康食としてのイメージが強いので、意外性をもたせるために見出しに玄米を持ってきたのかなと感じます。記事の前半に書いてあるインスタント麺、スナック菓子、ハムソーセージなどの食品添加物の多い加工食品を優先的に避けるのを意識した方が良さそうです。

私の場合を吟味すると、腎臓の病気はもってませんので、玄米の量を減らさなくても良さそうです。(いま五分つき米を炊いて食べています)

冒頭の文にありましたように、週刊ゲンダイさんの健康情報のアップデートをするには賛成で、健康食情報の更新スピードは目まぐるしいです。しかし、健康の最新情報、驚きの事実ドーン!!!という性格の記事ばかり見かけるので……手元に栄養研究の歴史のまとめの書籍なんかがあれば、栄養食の勘違いも減りそうな気がします。

自分が健康食の情報を見るときには

  • 更新日が新しいか

  • 書いている人はどんな人か。どんな会社か。

  • 自分の体質に当てはまるか

  • 特定の食材を過剰に避けることで、栄養バランスが崩れないか

を必ずチェックします。
ネットで検索して古い健康情報を信じたり、新情報をよく読まずに勘違いして体調が悪くなったら元も子もありませんからね。(私は勘違いして、やらかした経験あり)


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