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私家版 ロックかるた 「ち」

どうしても欲しくて、でも売っていない。だから、自分で作ってしまった「私家版 ロックかるた ブリティッシュ・ロック編」。
世界にたった1セット。

中央に居座るオノ・ヨーコ。
言えないけれど、邪魔でした。

ポール・マッカートニーがビートルズのレコーディング中、オノ・ヨーコの存在が「邪魔」だと感じていたことを明かした。(フロントロウ編集部)

親友の妻、オノ・ヨーコに対して未だ複雑な思いを抱いているポール・マッカートニー。

 ザ・ビートルズの元メンバーであるポール・マッカートニーが、故ジョン・レノンの妻オノ・ヨーコがビートルズのレコーディングに参加することに対して複雑な思いを抱いていたことを、ポッドキャスト『McCartney: A Life in Lyrics(原題)』の最新エピソードで明かした。

 今回、ポールが言及したのは、ビートルズが1968年に発表したアルバム『ザ・ビートルズ』(通称『ホワイト・アルバム』)のレコーディングセッション中の話で、このアルバムのレコーディング中にビートルズの解散への動きが始まったと言われている。

 ポールはビートルズのレコーディングにヨーコが参加するようになったことについて、「ジョンとヨーコが一緒になったことで、それまでバンドを動かしてきた力学に影響が出始めました」と言うと、「ヨーコが文字通りレコーディングセッションの中心にいるようになって、それに対処しなくてはならなくなりました」、「ジョンがそうなることを望んでいたなら、そうなるべきだったんだろうし、そうならない理由はないですよね」と続けた。

 さらに、ポールは「僕らの活動を邪魔するものは、すべて邪魔な存在なんです」と付け加えると、「もちろん僕らはヨーコのレコーディングセッションへの参加を認めていたし、それに対して大騒ぎはしませんでした」、「でも、同時に僕らの誰もがヨーコの参加をとくに好ましいと思っていたわけではありませんでした。それは実際、僕らの職場への干渉でした。僕らには僕らのやり方があったし、僕たち4人はジョージ・マーティンと一緒にやってきました。基本的にそれだけでした。僕らはいつもそうやってやってきたんです。だから、あまり表立って対立することもなく、ただ我慢してやっていたんだと思います」と、レコーディング中、ヨーコの存在をあまり快く思っていなかったことを告白した。

2023-10-18 フロントロウ

この話、ヨーコが邪魔だったとするこの話は、ホワイトアルバム作成時のエピソードということです。
ホワイトアルバムのときから邪魔していたんだ。そっかー。
「ヨーコが邪魔」といえば、あの、どんよりとした雰囲気の映画「レット・イット・ビー」。
画質も音質も昭和でしたから、より一層、グループ内の不穏な空気を伝えるものとなっていました。
特に、スタジオ内でメンバーたちの真ん中に居座るヨーコには、ただならぬ違和感を覚えたものです。
解散の原因は彼女の存在だと、多くの人が感じました。

しかし、この「レット・イット・ビー」と同じ素材を使って作られたドキュメント「ゲット・バック」では、こんなシーンがあります。
セッションに対する見解の相違からジョージがグループを抜け出してしまったとき、ヨーコを非難する声が上がります。しかしポールはヨーコをかばってこう話します。
「50年もしたら笑い話になるよ、『彼らはヨーコがアンプの上に座ったから解散したんだ』ってね!」
1970年ごろの話ですから50年後と言えば、ちょうど今頃に当たります。
ビートルズ解散とヨーコの関係については、解釈によって諸説ありという状態ですが、50年経ってから「やっぱり邪魔だった」という話が改めて出てくるなんて、まだまだ、笑い話にはなっていないかもしれませんね。

(つづく)


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