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麗しきりんごライフ(後編)

どぽーーーーん。
あまりに突然のことで呆気に取られた。
ズボンのポケットに入れていたiPhoneが、トイレに吸い込まれたのである。
衝撃が走った0.01秒後(概算)、私は水が貯まるそこへ素手を突っ込んで携帯を救出した。危機とあらばそんなところへ躊躇わず素手を入れられる人間だということを初めて知った。

自分の新たな一面を知れたのは良かったのかもしれないが、肝心のiPhoneはというと、まだ、防水機能がないものだったためかこの一度の過ちでもうんともすんとも言わなくなった。
私が念願のiPhoneにしてから1年も経っていない。
まだそんなに経ってないのに、もうiPhoneがこうなるとは!?私とiPhoneって、ご縁がないのかーー!?!?
補償サービスには入っていたので本体はどうにかなったのだが、あっという間に壊れたiPhoneに対して真っ先に思ってしまったのがこの「縁」の話だった。

考えすぎだろうと年月の経った今振り返ると思うのだが、ここを読んで下さる皆様も、もし自分のお気に入りの持ち物が短期間の間に壊れたりしてしまったら、その瞬間はこう思われるのではないだろうか。

幸いなことに、その後機種変更はしつつ、iPhoneとのご縁は続いている。スマホ界を取り巻く環境というのは刻一刻と変わる。一昔前はどうにも見劣りしていたAndroidもiPhoneと十分に張り合えるほどのスペックになってきたようだ。私とて今後ずっとiPhoneを使うのかはわからない。
iPhoneのことはお気に入りではあるが、ご縁に身を委ねようとは思っている。とりあえず、もっと安くなるといいなあ、iPhoneちゃーん。

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