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気付いたら足元には緑の楽園

今回は私が青森でお世話になったホストの方と一緒に過ごした際に教えていただいた山草たちをご紹介したい。

茜 / アカネ

まずはアカネ。
こちらは根の部分を使用し草木染めの原料にもなり、薬草としても使用される。

この赤褐色の部分を煮出して染める。
ちなみにこれが草木染め草木染めで染まった絹糸。所々に赤のポイントとして使われているのがアカネで染めた糸を使った部分。こちらホストの方ご自身で繭から糸を紡ぎ、織って制作したストール。とても軽く、肌触りはとげとげしていない麻のようだった。


車草 / クルマソウ、車葉草 / クルマバソウ

くるくる回り出しそう〜

車輪のような形がキュート。

矢車草 / ヤグルマソウ

矢車草の由来は花や葉の形、構成が鯉のぼりの先端についている矢車に似ていることから来ているそう。

光をもろに受けて元気いっぱい


大きめの葉

ヤマウルシ (多分)

ちょっと名前は定かでは無いが、間違い無いのはこの葉っぱに誤って触ってしまうとかぶれてしまうのだとか…。

見た目では想像できない

綺麗な緑色に惹かれて思わずむやみやたらと山の中の葉などに触れてしまいそうになるが注意しなければ…。

コウモリソウ

こちらは葉の形がコウモリの羽に似ているためにこのように名付けられた。山菜としてお浸しにするのもあり。

トチノキ の葉


若干大きめの葉が特徴のトチノキの葉。
栗のような実をつけ、栃餅などとして食べられることが多い。
ちなみに栃の実の灰汁抜きは1週間ほどかかるそう…。灰汁が完全に抜けていないと、それはもう食べられない程苦いという。

ボンナ

見た目がフキにも似ているボンナ。こちらは青森県内わりと至る所で見かけた気がします。これも山菜としてお浸しにしたり、まだ若い芽であったら天ぷらなどにしても美味しいんだそう。少し苦味を持っているのがまた尚いいアクセント。

桂 / カツラ の葉

ハートみたい♡

実は桂の木は時期にもよるが、他の樹林に比べて少し甘い綿菓子のような香りがするそうだ。なので山の中などを歩いていてふわっと甘い香りがしたらきっとそばに桂の木があるのかも。ちなみに桂の木の下からの木漏れ日は葉の形が丸っこいからか少し特徴的に感じた。

二輪草 / ニリンソウ

これまた可愛らしい〜

可憐に咲く白いお花が特徴の二輪草。先が2つに分かれているためにそう名付けられた。ちなみに春の若葉は山菜としても食べられるそう。

黒文字 / クロモジ

若葉なのもあってとても柔らかかった〜

こちら私が今回ファンになってしまった大変魅力的な葉っぱ。クロモジの特徴として、葉をモミモミすると「シトラス系×森林の香り」がするのだ。本当に良い香り。このアロマオイルなども売られているそう。またハーブティーとしても楽しめる。

モミモミしたやつ

ホストの方に教えてくださった山草を一緒に復習させてもらっていたら急に立ち上がり、パパッとご自宅のお庭から草をガバッと掴みササっとクロモジの葉から煮出したお茶を出していただいた。さっぱりとした香りでとても美味しかった…。

稚児ユリ/ チゴユリ

凛とした雰囲気のお花。写真はなぜか活きがいいのかお花が上を向いているが、他にも鈴蘭のように花が下向きになっているのも多い。
名前の如く、小さい百合の子供に喩えられてこのような名前がついた。

花もそうだが、葉からもユリ科なのがわかる

番外編:ブナの実


山中至る所にコロコロとブナの実の殻斗(かくと)と呼ばれる実を覆っている皮のようなものが落ちていた。実の中はソバの実と似ており、実際に食べてみるとナッツのような、、例えるならば松の実に近い味であった。
ちなみにクマさんの大好物だという。

これが松の実。この殻をまたとって食べる。

タチツボスミレ

淡い紫色が魅力的なスミレのうちのひとつ。日本全土の平地から低山、日当たりのよい道端や草原、森林、やぶなどに咲く多年草。まるで根っこから生えているように見える。

まだ鮮やかな緑色の葉に淡い色の光景は思わず足を止めてしまうほど。

まとめ

青森の花や草木はたくさんの光を浴び、とても青々としていたように思える。生命力たるや。今まであげた中でもしかしたら既に見かけたものがあったかもしれない。知っているともっと普段の道や、山登りをする際に楽しめそうだ。

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