見出し画像

いい子をやめようと決めて4ヵ月経った【2】大学生~入社前

こんばんは。音楽大好きアラサーOLのメイです。
前回からちょっと日が空いちゃいました。すみません。

今日は仕事で始末書レベルのミスをして落ち込んでたら、まさかの部署で一番怖がられてる先輩に「私も昔同じことしたよ~」って慰めてもらえてちょっと元気が出ました。

前回記事の続きです↓
いい子をやめようと決めて4ヵ月経った【1】
https://note.com/yyzr914_heart/n/n59d5a9ca2995

振り向いてもらいたい、認められたい

小中高芋女だった私は、高校3年生で本気で好きな人ができたことがきっかけで女磨きを始めた。
モテる髪形にして、痩せて、笑顔の練習をして。
それを継続していると、徐々に周りから「メイちゃんってかわいいよね」と言われることが増えた。
シンプルにうれしかった。今まで「ブス」と言われることが比較的多かったから、自分の存在が肯定された気がしたし、やっと恋愛という名の土俵に立てる切符を手渡されたような、そんな気持ちになった。

「いい子」バベルの塔、建設

大学に入って私のいい子はさらに加速した。
「痩せる方法」
「男ウケ 髪形 髪色」
「モテる言葉遣い」
「下ネタ 対応 モテ」
「〇〇(料理名) カロリー」

検索履歴にこんな言葉ばっかり並んでいたと思う。

加えて、自分の「可愛くていい子」のイメージを守ることに必死で、大学の友人には中学生の時に演劇部に入っていたことを隠し時給の高いすき家でバイトしていることも一部の友人にしか言わなかった。
今思えば、昔所属してた部活やバイトの内容でその人の評価を変えるような人間なんてごく少数だと思うし、そもそも私は演劇もすき家も大好きなのに「恥ずかしいもの」と思っていた自分を本気で恥じるべきだと思う。いやな思いをした方、本当にごめんなさい。

正直、かなりモテるようになったし、見た目が良くなったお陰のせいか今まで周りにいなかったタイプの知り合いが増えた。
そりゃ大学でサークルやバイトを始めれば交友関係が増えるのは自然かもしれない。けど、武装(いい子)した状態での対人スキルばかり上がってったから、どれが本心で、どれがいい子状態で生まれた思考なのか、境目がだんだん分からなくなっていった。

画像1

出典:推しの子30話

就活という悪夢

私が大学3年生の頃は、リクナビ・マイナビ経由の説明会の予約開始&合同説明会の開催、いわゆる就活解禁12月1日、経団連に所属する企業の採用活動開始が翌年の4月1日からだった。

就活を経験した人なら分かるかもしれない。今まで「今がサイコーならなんでもいい!」「とりあえず飲もう!うぇーい!」とか言ってた友人たちが
人が変わったように就活モードに変わる感じ。怖かった。

そんな私も、周りに流されて説明会・自己分析・OBOG訪問に追われる毎日を送っていた。自分が将来なりたい人物像を明確にし、自分の特性(体力とか性格とか)と擦り合わせしながら、やるべきことを逆算していけばいいだけの話なのに、知らないうちに本音で人と会話ができなくなっていた私には世界で一番難しいことのように思えた。

とりあえず「自分の好きなこと・サービス」をベースにエントリーシートを送りまくったが、一次面接で惨敗。
妥協していろんな業界に応募したけど、それも惨敗。
教職課程も取っていたので、教育実習と並行して寝不足のまま面接に行ったりもしたが、無い内定が続く日々。実習が終わったあと遠距離だった彼氏と別れ、帯状疱疹まで出てきた。

周りは5月6月に就活を終えて最後の学生生活を謳歌する中、真夏の暑い日にスーツを着て、履き心地の悪いパンプスで毎日面接会場に走る自分が本当に情けなくて、惨めだった。

そんな悪夢のような日々にも、一筋の光が見えた。

就職するという選択

大学4年の夏が来ても無い内定だった私は、一つの決断をした。
今まで見ていた職種は9割方総合職だったが、考えた末、一般職に絞った。
自分が前線に立つのではなく、サポート業務のほうが向いてるかもしれないと思ったからである。
「いい子」を貫いてきたから、この組織で自分に求められる役割は何かというアンテナの張り方に関してだけは自信があった。

そうしたら今まで面接で苦戦してたのが嘘のように、トントン拍子で面接が進むようになり、9月に初めての内定が出た。条件も概ね揃っていたので、その会社に行くことを決めた。私の長い長い就活はやっと終わりを迎えた。

就活が終わった後は、残りの学生生活の99%をサークルに注ぎ込んだ。肩書は学生だけど、好きなことを好きなだけやれるあの時が人生で一番楽しかった。私はたくさんの友達に囲まれながら、名残惜しくも大学を卒業した。

本当の地獄がここから始まるとも知らずに。

3回目に続きます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?