もしとある書店の一社員がドラッカーのマネジメントを読んだら
書店で働いていると、立場が一番下の社員でも、お店で働くスタッフさんたちを管理するようになります。
自分より年上の人に指示を出したり、お願いをしたりするのは基本的に苦手で、上手く甘えたり、頼ったりすることもできないのですが(というか、得意な人っているの?)、年下の学生スタッフさんたちのことは結構気にしていて、楽しく働いてもらえるように意識してきたつもりです。
でも、この本を読んで、もっともっと年下の人をまとめる能力も上げられるし、年上の人を動かしていく力も手に入るはずだと感じました。
①誠実さこそがマネージャーに必要な資源
スタッフさんとは誠実に付き合うようにしてきたし、皆のプライドを傷つけないよう、楽しく働いてもらえるように意識してきた自信はあります。でも最近、そんな自分が損をしているように感じることが増えてきました。
「他人に気を使うより、とにかく自分が成果を出すことに集中しよう。」
そんな考えが出てきて、実際に行動し始めていたのですが、そうすると、自分の思うように動いてくれない人にいらだちを感じてしまうのです。スタッフさんという、自分より下の立場の人を利用しようという思考になってしまうのでしょう。
改めて、成果は大事だけど、相手にも自分にも誠実に、対等な「人対人」で、付き合うようにしていこう。一人で何もできないのだから。
②マネージャーは高度なコミュニケーションをとる
ああ、、、やってしまっている。
「あれやって。」「これやって。」を伝えるだけで、スタッフのために何かをしてあげている気になっている自分がいました。
ドラッカーによると、コミュニケーションは知覚であり、期待であり、要求であり、情報とは違うそうです。
知覚=相手に理解させること
期待=相手に興味を持ち、求めていることを明確に伝えること
要求=要求内容をはっきりさせること
まずは、指示を出した後、何かわからないことはある?と聞くところから始めよう。
③マネージャーは成果で人を評価する
成果で人を評価するためには、成果が出た状態をあらかじめ決め、それを共有しておく必要がある。
担当を持つスタッフさんであれば、売り上げが成果なのかな、、、。
じゃあ学生スタッフさんなら?
いろんなことに一人で対応できるようになってもらうこと。
いろんな部分に目を向けて、作業をしてもらうこと。
とりあえずこのあたりかな。成果が出た状態(目標)が決まると、指示の出し方も教え方も変わって来る。
何かが起きたとき、預かってやってしまうのではなく、次からは一人でできるように教えてあげるようにしよう。
自分より出版業界に詳しい人、本に詳しい人、書店を知っている人しかいない中、自分が社員としてできることは何か考えたときに、「社員の中で一番学生に近い立場でいよう!」と考え、学生スタッフさんにモチベーション高く働いてもらえるよう意識してきました。
一年間働いてきたけど、学生さんたちはどう感じていて、周りの人から僕の立場はどう見えていたのかな、、、。
社会人になってから、強みを伸ばせ!ということを言われることが多く、「自分の強みって何だろう」と考えるのですが、客観的に見ても自分が学生さんたちを統率していたと思ってもらえているなら、マネジメント力は自分の強みの一つになるのではないかなあ。
後は、立場が上の人にどうやって動いてもらうかを学んでいきたい。まだまだ、自分の立場が上だからできている感じが強いもんなあ。
目上の人に上手く取り入れる方法が載っているような本があれば教えてください!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?