ウマ娘 プリティダービー 新時代の扉
自由気ままなフリースタイル・レースで、最強を目指して走り続けてきたウマ娘の少女、ポッケことジャングルポケット。
気まぐれに観戦した<トゥインクル・シリーズ>のレースで、フジキセキの走りに衝撃を受けたポッケは、自らも<トゥインクル・シリーズ>に挑むことを決意する。
「萌えゲームやろ・・・」とタカをくくっていたけど、これは熱い。
自分の好きなスポコン、青春もので、ちゃんと泣きました。
主人公:ポッケは12月に出場した「ホープステークス」で同世代のアグネスタキオンに敗北。
その後3回レースシーンが描かれるのだが、3つとも違う感動がある。
① 皐月賞
「自分が走れなくなることをわかっていながら、最後のレースで圧倒的な勝ちを見せる感動」
アグネスタキオンは自らの脚の不調を知り、皐月賞を最後のレースにすると決めて出場。タキオンをライバル視していたポッケも、最後は勝ちを諦めるほどの圧巻の走りを見せつけ、タキオンは引退。
② 日本ダービー
「壮絶な1位争いをし、勝利にこだわる感動」
皐月賞で2位のダンツフレームと、3位のポッケは、1位だったアグネスタキオンがいない中、同期同士で壮絶なレースを繰り広げる。どちらも最後まで勝ちにこだわり、ポッケが勝利をもぎ取る
③ ジャパンカップ
「自分の幻影に打ち勝つ感動」
日本ダービーで勝利したものの、ポッケの心の中には常に、勝てなかったタキオンの影があり、また、自分を否定する自分が巣くっていた。そんな中、ポッケがあこがれていたフジキセキに1対1のレースを持ち掛けられる。
「自分の時代が過ぎ去っているとしても、自分を超えるには走り続けるしかない。」
フジキセキからの言葉を胸に、トレーニングを続け、ジャパンカップで最強のテイエムオペラオーに打ち勝つ。
どれもよかったが、自分が涙したのは②。
ダンツもポッケも、1位にならなければいけない環境的な理由があるわけではなくて、でもとにかく1位になりたい。そんな熱い思いが今の自分には無いものだから、羨ましさもあり、純粋な思いが眩しくもあり、感動する。
そして、そんな熱い思いがあるからこそ、苦しい、辞めたいときにウマ娘は脚に力を込めて踏ん張る。
自分も過去、レース系のスポーツをやっていた。限界ギリギリの時の辛さも、苦しさも、そこで踏ん張れることのすごさもわかるから、より感情移入してしまう部分があるのかもしれない。
頭で考えたら止まってしまうから、歯を食いしばって気力だけで動いている感覚なんだよなあ。
そして、今の自分頑張れてないな。
なんかずっとスカして、失敗を怖がって、できなくてもすぐに諦めて、本気出せばできるって思って何もしてなくて、、、。
ウマ娘の「走りたい!」のような、湧き上がる純粋な欲求は、認めたくないけれど今の自分にはないのかもしれない。
でも、それを頑張らない理由にするのは違う。
自分でやりたいことを見つける努力、今を楽しむ努力。
自分次第で変えられることって、思っているよりもたくさんあるはず。
一個一個、一瞬一瞬を大事に、本気で向き合っていきたい。
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