きみとの外側と内側のこと

きみとふざけあったり、心の内側まで探ったり、女の子の友達だとか、いま誰と一緒にいるのだとか。きみに跡を付けてみたいな、だとか。そういうのを考えたりはしていたけど、実際には自分の内側で止めていた。とめていたというよりかは、妥協していた。きみに、妥協していた。恋人関係というものに、妥協という言葉はあってはならないと思う。人それぞれだから、決して他人に同意を求めたいわけではない。 それについては特に深く考えているというわけでもない。
今思えば、本当に好きだったのか、付き合うとはなんなのか。外側だけの関係、内側まで知ったところで、きみの全てを受け止められるのか、きみはなにを抱えて、何に悩んでいるのか。どこまで踏み込んでいいのか。わたしにはなにもないし、助けてあげることもできない。そんなの外側だけの関係にすぎなかった。ただ寂しさを、ただ温もりを、あの時、きみは誰でもよかったんだと、今になっても考えることもある。触れてくる癖に。一切私のこと探ってこなかった。私の代わりは他にもいたはずなのに。それがその頃は寂しかった。その頃はきみにもっと話しを聞いて欲しかったし、その頃はきみともっと色んな所に行きたかった。その頃はきみにもっと優しくして欲しかった。もっと知って欲しくて余計なことまで話したり。わたしの所に来ても急に離れたり。なにがしたかったのかわからなかった。わたしもそれに対して、深く考えないようにした。こわかったから。それが後々だめにしていったんだとおもう。
きみと笑いあったこと、あったっけ?

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