日経社説 対ファーウェイ供給、米国規制で

※日経記事を個人視点で論点整理と解釈

1.米国のファーウェイ規制で日本、台湾、韓国の企業にどの程度の部品供給市場が停止されるのか?
→2.8兆円の供給が停止されるリスクがある。
2.どのような規制か?
→米国の半導体製造装置や設計ソフトを利用すればファーウェイへの供給を8月15日午前0時以降停止する。
3.米国はどのような狙いがあるのか?
→半導体設計・生産を圧迫させスマホや携帯電話基地局の生産に打撃を与える。
4.産業界に与える影響はいかほどか?
→台湾のTSMCは年間6千億、メディアテックは500億、その他サムスンも大口取引している。
5.規制に対するファーウェイの対策を、米国はどのように封じ込めようとしているのか?
→ファーウェイが半導体開発で頼みとしている中国SMIC社(米国に技術依存している)との取引を、米国企業に対し禁じる方針である。
6.ファーウェイの世界的ポジションは?
→スマホは首位、基地局もトップシェア。半導体がなければスマホや基地局は作れない。
7.日台韓の取引額は?
→2.8兆円あり、当該部品取引が中に浮く可能性がある。
8.ソニーが受ける影響は?
→ファーウェイ向けには稼ぎ頭の画像センサーがあるため、米国に輸出許可申請をしている。
9.他に米国に許可申請している企業は?
→韓国SKハイニックスや台湾メディアテックも許可申請をしている。
10.許可について弁護士の見解は?
→特殊事情がない限り難しいと思われる。
11.部品供給各社は取引停止を想定し、どう対策を考えるべきか?
→代替納品先を探す動きが始まっている。
12.ファーウェイの競合はどうみているか?
→中国OPPO、シャオミ、vivoはこれを機に部品供給メーカーを取り込もうとしている。

<コメントや考察等>
・米国が中国の国家安全法(だったか?)により自国の情報が中国に漏れ出たり、またインフラを制御されるリスクから守るからと、いくら巨大なファーウェイを規制したとしても、第2、第3のファーウェイが現れたらどうするんだろう?と思う。
 ファーウェイがここまで成長した理由は知らないが、中国製造業は巨大な製造設備とと安価で大量の労働力で規模の経済を利用しやすく(と思われる)、数年後にはファーウェイと同様の状態が発生していると想像に難くない。とは言え、そんなことは米国も想定しているだろうから、それを防ぐための次なる手考えているのだろう。
が、大統領選でトランプが外れたら、結局ファーウェイ封じだけで終わってしまいそうだけど。

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