ともりん

詩とエッセイたまに書く 映画の脚本 自然、文化、美術、建築にそしてやはり人に興味あり、…

ともりん

詩とエッセイたまに書く 映画の脚本 自然、文化、美術、建築にそしてやはり人に興味あり、臨床発達心理士で専門は乳幼児、シングル支援、絵本と紙芝居、木工品研究、職人さん大好き

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名前も知らない花

         武田 友 風の声が 聞きたくなったら 賑やかな葉擦れに 耳を澄ませるといい 道端の 野の花も 今日を咲き切ろうと している 野の花を だれも 寂しい花とは 言わない アスファルトも 突き破る 花を 見つめながら 流れる川に沿って 歩いていく あの花は どうしても 水辺に 咲きたいようだ そのわけを いつか きいてみたい 風の声 時の川 わたしも 野の花になってみる

    • 野の花になってみる  武田 友 桜が見たくて 旅に出たら 満開の時期を過ぎ  散った花ばかりで がっかりしたよ 貴方からの花だより そういえば いま 私の目の前に花びら 風に舞っている 名もない花 小さな花もね 花びらを散らせる でも さびしさは 野の花の孤独なんかじゃない 上昇気流にのり ひとりで たどり着けた そんな さびしさも 好きなのと 言いたくて 少しだけ 野の花と 同じ速さで 呼吸をしてみた

      • りふれいん

        きょう 詩の教室で リフレインについて ならった 一人カラオケに 飛び込んで 繰り返しの歌を探して 叫んで歌ってみる きみにあいたい きみにあいたい 泣かないで 泣かないで くりかえしても りふれいんの 使い方は上手くならない やさしくなりたい やさしくなりたい 外は雨 さっきのことばが ぽたぽとりと ふってきた ことばとことばが 離れても やさしくなりたい は 消えなかった

        • 耳じるし

          雪がふっては溶けまた降る、雪の下は凍って北の2月はまだまだ雪の中、アスファルトも見えない。横断歩道で信号待ちをしていると白い杖の男性が。近くに障がい者の職業訓練校があるのでよく見かける。渡る途中に市電の停留所があるので杖をカチカチと地面にぶつけて確認している。さまざまな場所を確認するのには杖ばかりでなくいつもそこでする音を頼りにするという「耳じるし」があると聞いたことがある。コロナ禍で人がいなくなり、閉めている店舗からは音が消えて耳じるしがなくなっていると。その人は電車までの

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        • 2本
        • エッセイ
          2本

        記事

          良い日悪い日ふつうの日

          鬱になりそうな毎日 バス停でバスを待っている バス通学していた高校生の頃を思い出す 汗と笑い声と晴れた空しか覚えていない 記憶は都合良く私の引き出しの一番前に。 今日は快晴 悪い日ではない

          良い日悪い日ふつうの日

          俳句、評論も難しい。けど面白い!

          コロナ真っ只中、防空壕か?自宅の部屋にとじこもり時を過ごす。手元にあったありったけの本も読んだ。Twitterで俳句を発信している人もいて読んでいるうちに小3頃実習の先生から聞いた俳句を思い出す。 朝顔につるべとられてもらい水ー加賀の千代女 たしかそうだった。ググって。大学の講義を読む 面白い。このリンクは役立った。https://www.dwc.doshisha.ac.jp/research/faculty_column/2015-09-14-09-00

          俳句、評論も難しい。けど面白い!

          廃線

          https://twitter.com/doushinhoudouc/status/1242956950469357568?s=21 ただ、寂しく哀しい 私たちの日常はやがて歴史の中の社会的背景としてしか残らないのだろう。 日本中が世界がこんなに騒々しいのに ここは何故こんなにも静かなのだろう 無人の電車に乗った事がある 銀河鉄道みたいにジョバンニが乗ってきそうな。 あの時 私はどこに行こうとして どこで降りようとしていたのだろう 私がおりたのは止別駅だった

          生きづらさを抱える人たち

          今日電車の中で情動障害PBAとおぼしき人に遭遇した。思い出し笑いなのか人を見て笑っているのかわからないが笑い続け電車内の人達は皆やばい系と感じたようで怒る人もいなく通り過ぎていく。サイコには近づくなと言う教えを守っていたが三十代後半のころっとした女性、映画ジョーカーで知った自分の意思と関係なく笑ったり泣いたりしてしまう症状だ。辛すぎたりショックやうつが続くと脳に障害が出て現れる これを人がいるところでやると悲惨な事になる。 終点で一番最後に下り信号待ちしていた人達が振り返ると

          生きづらさを抱える人たち

          たどり着いたらいつも雨降り

          遠い遠い昔 グループサウンズ全盛期、北の果ての高校の修学旅行 東京での自由行動で友達に「ジュリーに会いに行こう!」とACBアシベと呼ばれるライブハウスにたどり着いた。いつジュリーが出てくるのかと待っていたら「本日の出演はMOPSです」ボーカル鈴木ヒロミツ‼️なーんだあと下向いてじっと聞いてたら彼の歌はR&Bぽい「たどり着いたらいつも雨降り」ああなんとなくいい曲だなあとジュースを飲んでた。曲が終わり突然「そこの女の子、ジュースばかり飲んでないでさ、僕の方見て聴いて!」周りの目は

          たどり着いたらいつも雨降り

          背中を押してもらう

          https://www.hokkaido-np.co.jp/sp/article/404786?rct=c_season 2020年3月23日卓上四季より 毎朝600字の言葉に背中を押して貰っている。素敵なタイトルも。

          背中を押してもらう

          私の帰ってくるのは此処だ

          ※小学校校歌の作詞は詩人百田宗治だと最近知った 今でも1番は何故か全部歌えるがこの詩を読んで 本当に優しい人だったのだと思う。 私の帰ってくるのは此処だ 穏やかで静かなランプの光! 私の帰ってくるのは此処だ、 卓の上に柔らかく輝いているランプの光、 一つの椅子、それから鉄製の粗末な寝台、 私の帰ってくるのは此処だ、 窓の外のすさまじい颶風、雨、 電車のひびき、街の騒乱、 それらのものから私を救ってくれる光、 私はこの椅子に腰

          私の帰ってくるのは此処だ