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防災まちあるき【OpenStreetMap】

1月18日(土)

BBでの停電体験の一夜を終えた朝。

ハザードマップを確認しながら危険個所や防災倉庫を確認し、OpenStreetMapを活用するまちあるきを行いました。

OpenStreetMap(OSM)とは

みなさん、Wikipediaはご存じでしょうか。

誰もが閲覧する事がだき、また誰もが情報を追加したり編集することが可能なフリーの百科事典です。

OSMはWikipediaと同じような機能を持つフリーの地図であり、マップデータです。

ちなみにサイクリストの多くが使用するGarminにもOSMのマップデータをインポートして使用することも可能です。

世の中にはよく使用されているマップアプリケーションが多数ありますが、地図上に載せる情報は有料で掲載されていたり、サイト埋め込みの際には使用料金が発生しますね。

OSMは自分たちで地図を造り上げていき、利用するのも、編集するのもフリー、そのデータをもとにアプリケーション化したり、商用利用も問題ないのだとか。

その他詳しいことは以下を確認してみてください。

今回は防災まちあるきをしながら、OSMへ情報を入力していきました。

地域の特徴から災害時の予測をしよう

大阪府柏原市は大阪の南側、すぐお隣は奈良県ですね。生駒断層帯と言う大阪平野と生駒山地との境界付近を南北に通る活断層帯の上にも位置しています。

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生駒断層帯の層全体が動く地震が起こった場合、M7~8地震が発生すると予測されています。この生駒断層帯による今後30年以内に起こる地震の可能性は約0~0.1%ですが、いま注目されている南海トラフは80%だとか。

南海トラフはM8クラスと推測されているそうですし、大阪にも大きな影響を及ぼすのではないでしょうか。

なんにせよ地震は「予知できるものではない」ので、備えあれば憂いなしです。

次に、柏原市には大和川をはじめ川が多く通っています。川が近くにあると言うことは、水害に備える必要がありますね。

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平成29年10月の台風21号の豪雨の際には矢印で示されたところは氾濫危険水位まで水位が上昇したり、一部冠水被害もあったそうです。

大阪府の洪水リスク表示図でお住まいの地域の洪水危険度を確認する事が出来ます。決壊しやすい場所や、決壊した場合の被害状況が分かりやすく表示されるので、一度確認してみてはいかがでしょうか。

そして大和川は大昔に暴れ川として大きな被害をもたらしました。柏原市にも度々洪水に見舞われたそうです。

この状況を克服しようと付け替え運動が起こり、付け替え碑の銅像にもなっている中甚兵衛さんらが中心となって展開され、1704年の2月より付け替え工事が開始されました。

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さて、川を付け替えたってことは影響もあるわけでして。

柏原市では「亀の瀬渓谷」と呼ばれているあたりは古くから地すべりが多く、現在は国土交通省の管轄のもと大規模な対策と監視が行われている地域になります。

亀の瀬の地すべりは施設見学も出来るみたいですね。わたしも行ってみたい!

このようにその土地の特徴や歴史を知ることで、災害時の避難路や被害状況を予想しやすくなり、対策にもなります。

このことを踏まえて、ハザードマップを確認しながらまちあるきへ向かいます。

ハザードマップを確認しながら実際に町を歩いてみよう

ところで、みなさんは自分のお住まいの地域のハザードマップを目にした事はありますか?(ちなみに私はなかったです。)

今回BBの仲村さんが柏原市のハザードマップを用意してくださいました。

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マップを確認し、消火器や避難所、防火倉庫なんかの位置を目で確認していきます。

その情報をmaps.meのアプリを使用してOSMへ入力していきました。

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いつも見ている景色なのに、視点変えてみたらこんなにたくさんの防災対策がなされているのかと驚くばかりでした。

カタシモワイナリーの近くにある岩神社。

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この周辺にも防災倉庫があり、湧き水が出ているところも確認出来ました。

※マップや携帯を確認しながらの歩行は事故等にもつながります。くれぐれも周囲に気を付けて、必ず車や歩行者の妨げにならないよう注意しましょう。

最後に:防災対策とは

長々と書きましたが。

国や自治体規模での防災対策はもちろん、一人ひとりが日頃からまずは自分や自分の家族・大切な人の身の安全を守るために備えたり取り組む事も防災対策だと思いました。

また、今回OSMへ入力したデータをもっと活用できるよう、多くの情報を登録・編集していきたいと思いました。




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