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1歳になる子どもをシッターさんに預けて夫婦でデートした話。

こんばんは、山本由貴子(やまもまや)です。
noteへの投稿は出産等々で遠のいていましたが、子どもが1歳になり少しだけ気持ちに余裕が出来てきたので、今日は「シッターを雇ったら楽しかったよ」というお話をしたいと思います。

■仕事をするつもりでシッター予約をしたが…

息つく暇もなく育児にいそしんだ1年間でしたが、子どもが1歳になったのを機に、仕事・創作活動を再開するため9月からベビーシッターさんを雇ってみることにしました。

…といっても、突然毎日平日7-8時間のシッティング依頼では我が家も破産してしまうし、子どももビックリしてしまうので、まずは週1、3~4時間の慣らし運転から始めてみることに。
そんな訳で、9月20日も仕事をするつもりでシッティング依頼をしたのですが、予約をした後に気付きました。

「9月20日って祝日じゃん!」

■仕事以外にシッターさんを使ってみることに

20日は夫は休みで在宅予定だったので依頼をキャンセルしようかと思ったのですが、折角なので子どもをシッターさんに預けて、二人でお出掛けしてみることにしました。シッターさんへの依頼は9時~13時の4時間。

最初は、
「シッターさんと子供を二人きりにしたら寂しい思いをさせないかな…?」
「人見知りが始まった子どもがシッターさんと仲良くしてくれるかな?」
と心配事が尽きませんでしたが、9月20日はシッターさんと会って4回目だったので、子どもも大分シッターさんに慣れてきた様子。

あからさまに夫と二人で出掛ける様子を見せるとギャン泣きするのが目に見えていたので、私はトイレへ行く振りをしてそっと家を出たのでした。

■夫婦二人きり。だが何をして過ごす?


二人きりでの外出、しかも好き勝手出掛けられるなんて1年以上ぶり!
与えられた4時間を使って何処へ出掛けようか、我々は2週間前から話し合うことに。

「スーパー銭湯にでも行って疲れを癒す?」
「ホテルを予約して昼寝をむさぼる?」
…いやいやいや、折角の二人きりの時間。育児疲れによる休息に使うには勿体なさ過ぎる。

「車に乗ってどこか遠くへ出掛ける?」
…うーん、遠くへ出掛けるには移動時間が勿体ないし時間が足りない。

話し合いの結果、元々食べ歩きが好きだった我々は
「子どもを連れて行けなそうなレストランで昼ご飯を食べる」
ことにしました。

店の候補は10店舗くらいありましたが、近所+二人とも今食べたい物+過去に行ったことあるお店を吟味した結果、
「隣駅にあるビリヤニが食べられるインド料理屋」
へ行くことに。
インドの炊き込みご飯、ビリヤニ。
ちゃんと作ってるお店のビリヤニは美味しいんですよね~えへへ(涎)。

イタリアンとかステーキとか色々考えたんですけど、自宅であの味付けは難易度高い。美味しく作れるかわからないし。
やはりプロの味を堪能したいなと、ビリヤニで二人の意見が一致したのでした。

■二人きりで出掛けて気付いたこと

駅まで自転車で向かい(自宅から最寄り駅が遠いんだこれが)、レストランの開店11時まで少し時間があったので、駅前のショップ街を散策することに。

どこへ出掛けるにも子どもが一緒の生活の1年でしたので、子どもがいない二人きりの状態が逆に新鮮に思えました。

まず、子どもの機嫌を気にしながらお買い物しなくていい
自分の興味のある店にフラフラと立ち寄っても、子どもがぐずったり叫んだり泣いたりしない。
なんだこれ! 超快適!!

次に「そういや夫と久しく手を繋いでなかったな」と気付く。
子どもと出掛けると夫婦どちらかは必ずベビーカーを押しているので、恋人同士の様に手を繋ぐことが出来ない。我々はいつの間にか「夫婦」であることを忘れて「父と母」になっていたのです。

ショッピング中ふと思い立って夫と手を繋いだら、なんだか新婚時代の気分をちょっとだけ思い出してちょっとだけ甘酸っぱい気分になりました(ほんと、ちょっとだけね・笑)。

時間になったので駅前でのショッピングを終えて電車に乗り込みました。
新型コロナ渦なこともあるけれど、子育て中の移動は専ら自動車か自転車だったため、電車移動自体が久しぶりで乗り鉄みたいにちょっとワクワク(笑)。
そして電車の窓越しに見える江戸川の河川敷と青空を見て思った。
「あ、私、青空が綺麗だな~ってしみじみ思うの、凄い久々な気がする」

可愛いけれど相変わらず夜寝ない子ども。眠気と戦いながら過ごす昼間の育児。色々な理由で不機嫌になったり泣いたりする子ども。子どもと一緒に草花や小石や虫と戯れることはあったけれど、「子ども第一」の脳に支配されて、四季を味わう余裕を失っていたことに気付いたのです。

■二人きりで食べる食事はマジで神

さて、隣駅から着いた私たちは11時の開店と同時にインドレストランへ。
カレーも美味しいのですが我々のお目当てはビリヤニ。

子どもがいると、外食をしても我々のどちらかは子どものご飯の世話をしなければならず、夫婦同時進行で食事をするなんてほぼ不可能。
そもそも外食するときは「子どもも食べられるかな?」が第一事項なので、好きなお店で好きなメニューを頼めない。

けれど今日は!今日こそは!!
本当に自分の好きなものを食べたい!!!

そんな訳で夫はチキンビリヤニとバターチキンカレーのセット(もうね、どこのインド料理屋へ行ってもバターチキンカレーを頼むんだよね、夫)、私はマトンビリヤニとかぼちゃとシーフードのカレーセットを注文しました。

他愛もないおしゃべりをしながら注文を待ち、自分の好きな食べ物を自分のペースで食べられるなんて、なんて素晴らしいことなのだろう。

「二人きりで外でゆっくり食べる食事、マジで美味いし神!!!」

■夫婦二人きりの時間って大事ね

思う存分ビリヤニを堪能し、子どもにドーナツのお土産を持って12時50分に帰宅すると、シッターさんとの時間が相当楽しかったのか、子どもはにっこりと笑顔で我々を出迎えてくれました。

「ちゃんと朝寝してくれるかな~?」
「帰ったらギャン泣きしないかな~」
と心配していた私の気持ちはどこへやら。子どもの適応力って凄いです。


最初は仕事以外でシッターさんを雇うことに罪悪感のあった私ですが、子どもが生まれて初めて夫と二人きりでお出掛けして思いました。
「定期的に夫婦二人きりの時間を作るのって大事だなあ」と。


我が夫はかなり育児には協力的だしありがたいと思っていますが、それでもお互いに意思の疎通が上手く取れなかったり、育児のやり方に不満があったりして、ヘイトが溜まることがあります。
そして毎日育児育児育児だけの生活だと、ずっとこのヘイトが溜まり続け、ある日突然ヘイトの激流が溢れ出して堤防が決壊し、大喧嘩や果ては離婚に繋がるのではないかと思ったのです。

けれど二人きりの時間を作ると、完璧な育児を目指そうとする脳味噌から解放されて気分が晴れやかになり、自分という人間を客観視出来るようになりました。
「あ、私、子どもの母親である前に、そもそも不完全な人間だったわ」と。

不完全な二人だもの。育児も完璧でなくて当たり前。


更に夫と二人きりの会話の時間が増えることで、夫が「子どもの父親」ではなく「大好きなマイダーリン(ハァト)」であることを思い出すことが出来ました。うん、これ一番大事。

子育ては二人三脚でやるものだから、夫とは仲良くてナンボ。
そのためにちょっとお金は掛かるかもだけど、ベビーシッターを雇って1時間だけでも自分たち夫婦二人きりの時間を作るの、是非推奨したいです。
二人きりの時間は、子どもと夫婦二人の良好な未来の関係ために、ベビーシッター代の何倍もの恩恵を与えてくれると、私は思いました。


次に二人きりで出掛けられるのはいつになるかわからないけれど、「次はどこへいこうか」とワクワクしながら夫と話し合っています。

何はともあれ、夫くん、今日もありがとうね。

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