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普通について本気出して考えてみたらそこに本質があった。そんなお話。

あなたは「普通」って言葉にどんな印象を抱きますか?

なんか普通だね!
普通に美味しい!
普通はこうだよね。

何となくプラスでもマイナスでもない感覚。いわゆる真ん中。
1から5で言えば「3」。可もなく不可もない。
そんな印象である"普通"について、しっかりと考えてみるとそのモノの"本質"が見えてきたのです。普通とは何かを捉え、本質を見る。
今回の記事はそんなお話。

写真が教えてくれた普通という本質

僕はカメラが好き。仕事でも使うのですが、主に家族を撮っています。
そして僕は写真が上手ではない。
というより、いわゆる人を感動させるようなすごい写真は撮れない。
ブレてるし、ピントは合わないし。スマホを使った方が綺麗に撮れてしまう。
最近のスマホは高性能で、動いてる被写体もバッチリ止めるし、暗くても逆光でも綺麗に撮れる。
それでもカメラで家族を撮り続けているのは「普通の」写真を撮りたいからなのです。
僕にとっての写真の普通?普通って何?
そこに気付かせてくれたのは、なにげなく撮った一枚の写真でした。

なんでもない"普通"な写真が僕に響いた

“カメラを買ったから、感動を呼ぶすごい写真を撮るんだ!”
当時の僕はそう意気込み、張り切っていた。
幻想的な情景や絶景をバックにした美しい人物の写真を見ては羨み、感銘を受けていました。まるで絵本や絵画のような非現実的な美しさ。見ている人の心を引き込む、感動する作品。
「そんな写真を僕も撮りたい。」そう思い必死に頑張ってみたのです。
結論から言うと、撮れなかった。
自分の娘を被写体に、ドラマチックな景色を探し回り、気合いを入れて写真を撮った。
「あっち向いてー!」「動かないでー!」
撮っても撮っても、なんだか心に響かない。写し出された写真にはこうじゃない感が溢れていました。
この時の写真は「綺麗に撮りたい気持ち」が先行して子どもが全然楽しそうじゃなかったのです。


「何のために写真を撮るのだろう。」

カメラロールに大量に残る、絶景にたたずむつまらなそうな娘。
写真を見返しながら、僕は申し訳ない気持ちと不甲斐なさで落ち込みました。

そんな撮影の帰り道、庭先で何気なく撮ったなんでもない一枚。

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嬉しそうに自転車にまたがる娘。背景はただの駐車場。
「やっと遊べる!」
娘のそんなウキウキを写した一枚の写真が僕の心に響いたのです。
これだ。これが撮りたかったんだ。
父と娘のありのままの今を残す、まさに写真の本質。
僕にとっての写真の「普通」とは、飾らずにその瞬間を残すこと。
ブレていても、ピントがあっていなくても、その場の空気をカメラを通して残したい。
誰が見ても「普通」の写真だけれど、これが僕の求めていた写真の「本質」。
写真が楽しくなった瞬間でした。

何の為に。どんなことをしたいのか。本質を感じ取るには「普通」を考える。

ここでいう「普通」とは自分にとってのということ。

美しい写真が普通ではないとかではなく、自分が求めているかどうか。きっと普通の概念はみんな違うはず。
もしくは受け手(例えば美容室だったらお客さん)がどう求めているのかを考える。
それが実現できているかどうかが、提供するモノの良さと価値を左右すると思うのです。
そしてその「普通」の価値観が合うヒト・コト・モノ同士が惹かれ合う。

もしあなたがモノ選びや行動、方向性に迷うことがあったなら、一度自分にとっての「普通」を考えてみると見えなかった“本質”が見えてくるかもしれません。

らふるにも散りばめられた"普通"の数々

タオルの普通ってなんだろう。
ふわふわしていて、臭くなくて、しっかり水を吸う。心地よい安心感がある。そんなタオルの普通を、美容室でも実現したい。
普通を実現させるって思ったよりも難しい。コストも手間もかかる。
それでも普通(=本質)を追い求め、辿り着いた"オーガニックコットンの今治タオル"という選択。
あくまで「普通」なので、特段良い香りがする訳でも、拭いたら髪の傷みが治るわけでもありません。
とにかく拭き心地が最高で、環境にも配慮され、かつ尊敬する方々が作っているIKEUCHI ORGANICのタオル。

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一枚一枚丁寧に、ものすごく手間をかけて作られたタオルを使わせていただくことで、僕たちも丁寧な仕事を心掛けるように。
タオルの普通から本質を見出し、追求したら最高のものに出会えました。

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タオルを洗う為の洗濯機、乾燥機、お客様が座る椅子。カットをするハサミ、その他らふるを構成する数々のプロダクトたち。それらの普通とは何かを問い、本質を見据えた上で選ぶことにしています。

普通とは本質であり、あるべき姿。

日常ではまぁまぁ。とか、悪くない。みたいな意味で使われがちですが、
本質であり"あるべき姿"を表す言葉なのかもしれません。
身近なコト、モノに対してのあるべき姿をいま一度考えてみると新たな発見と本質が見えてくる。
原点に戻るとか、一周まわって〜とかもその類。
理想や憧れ、幻想に振り回された時、一度立ち止まることが大切なのかもしれません。
そんな時、この記事を思い出して頂けたら嬉しく思います。
さて。noteの記事の"普通"って、一体なんだろう?笑
らふる 安田 悠人

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