読書記録「あいまいな日本の私」大江健三郎著
岩波新書
1995
いくつかの講演を新書にまとめたもの。
子供の頃の本との出会いや息子、大江光の話など重複しているところもある。それでも十分読み応えのある一冊。
本のタイトルの”あいまいな日本の私”は同じくノーベル文学賞を受賞した川端康成の受賞の際の演説、"美しい日本の私"に対する形でつけられたもの。
余談だが、道元や明恵の詩を持ち出して語る川端の演説の同時通訳者はすごい。
あいまいという言葉自体があいまいで、辞書をひくとvague,ambiguous, obscure