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Mr.Brainwashって誰?

心斎橋PARCOが遂に11月20日にオープンしました。170を超える店舗とギャラリーが併設され、ミナミの新しいカルチャーの拠点になりそうな予感がします。

とりあえず行けば間違いなく楽しい!

グランドオープンに合わせて、アンディ・ウォーホルやフレディ・マーキュリーに影響を与えたゲイアートのパイオニア"Tom of Finland"の生誕100年記念展やナンヅカがアンダーグラウンドシーンにスポットを当てた展覧会が開催中です。

さらに正体不明のアーティスト、バンクシーの映画『Exit Through The Gift Shop』で一躍名を馳せたグラフィティアーティストMr.Brainwash個展が日本初開催。

(エントランスはこんな感じ)

この展覧会かなりオススメです。オススメなんですが前知識無しで展覧会に行くのはかなり勿体ない!という訳で…

Mr.Brainwashとは…

本名、ティエリー・グエッタ。
かつてLAで古着屋を営んでいたフランス人。お腹も出た憎めない見た目のおじさんです。病的な撮影オタクで朝起きてから寝るまでビデオカメラを回しっぱなし。

ひょんな事から街中の落書き=グラフィティに興味を持ってアーティスト達を撮影するウチにバンクシーと知り合いに。バンクシーは撮影オタクの彼に撮影させて自分のドキュメンタリー映画を作らせますが映画の才能はゼロ。

根を上げたバンクシーが彼に「僕が君の映画を撮るから、君がアーティストになりなよ。」と言った言葉を鵜呑みにしてMr.Brainwashと名乗り、アーティスト活動を開始。なんともまぁインチキくさいパクリでアートを始め、初の個展を開く際にはバンクシーに推薦文を作らせ、それを大々的に利用し成功を収めます。

その一部始終を収めたのが2010年の映画『Exit Through The Gift Shop』。アートの価値に対する疑問や、グラフィティアーティストの実態、バンクシーが実際に壁に描く貴重な映像などが詰まった作品です。

https://www.cinemart.co.jp/theater/shinsaibashi/movie/000549.html

現在シネマート心斎橋で12/3まで再上映中です。

現在のMr.Brainwashの立ち位置って?

いくら映画で有名になったからって既に10年前の話ですが…現在の彼を取り巻く状況はかなり良い方に向かっていました。

マドンナ、Red Hot Chili Peppers、マイケル・ジャクソン、リック・ロス、デヴィッド・ゲッタ、Kygo、PSYなど錚々たるアーティストのヴィジュアル面を支え、コカコーラ、コーチェラフェスティバル、ペレ、MARVEL COMICSともコラボレーションしています。

グラフィティアーティストとして確固たる地位を築いています。

日本初上陸の個展!

バンクシー展の開催時期に合わせて大阪に先にやってきたMr.Brainwash展!色んな意図が見え隠れしますが…。彼の得意技、アニメや企業キャラクター、俳優などのポップアイコンをコラージュした作品が多いです!映画を観た人、バンクシーのアートを知ってる人が見るとかなりのインチキ感を感じるハズ。

「その技法はバンクシーがやってたヤツや」「それはバンクシーの作品使っとるやないか」と心の中でツッコミながら作品を見ていました…。

ペインティングの他にも、彼のモットー「Life is Beautiful」を使ったネオンアートや立体作品、砕いたレコード盤を用いて肖像画を作る「Broken Records」という作品群なども展示され見応えはアリ。

バンクシーファンでなくてもかなり楽しめるのでは?

もちろん、出口はお土産屋の向こうにあります。図録も購入可能。図録の特典として付いてくる鈴木沓子氏による本人インタビューも読み応え抜群です。

12月6日まで心斎橋PARCO SPACE14(心斎橋パルコ14F)で開催中!

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