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英検1級二次試験対策【Vol. 011】Does Japan’s constitution meet the needs of the 21st century?

英検1級の二次試験に出題されたTopicsから1つを選んでKey WordsをPick Upします。
出題された5つのTopicsの中から、私にとって取り組みにくいと感じたものを対象としています。
あえて苦手な分野を深堀することで情報や語彙の幅を広げることが目的です。
WritingやSpeech作成の一助になれば幸いです。


2019年第2回A日程
Does Japan’s constitution meet the needs of the 21st century?

日本国憲法についてです。
恥ずかしながら、この歳になって初めて「憲法と法律 違い」でグーグル検索しました。
明確に区別がついていない方は、一度調べて学んでみることをお勧めします。

正直、憲法だけでもかなり幅広い内容になっています。
憲法、法律、条例などを専門に勉強している人であれば、無限に話せるくらい簡単なTopicになるのではないでしょうか。

一般の人が憲法について考えると、やはり「第9条」になると思います。
従って、第9条に関する議論は普段から見聞きしていると思います。

まずは「第9条以外」の部分で憲法が影響を及ぼしている項目を挙げてみました。

Human Rights and Social Issues
Government Structure and Functionality
Economic Policies
Environmental Protection

日本国憲法はこれらについても深く関係しています。
今後、日本国憲法だけでシリーズ化してみようかと思っています。

さて、このTopicに取り組む場合、多くの人は「第9条」に絡めると思います。
第9条は日本国憲法の3つの原則のうちの1つ「平和主義」に関連します。

Article 9

Paragraph 1: Japan renounces war as a sovereign right of the nation and the threat or use of force as means of settling international disputes.

Paragraph 2: To accomplish the aim of Paragraph 1, Japan will not maintain land, sea, or air forces, or other war potential. The right of belligerency of the state will not be recognized.

そして、このArticle 9が影響する分野を深堀していきます。

Commitment to Peace
・戦争を放棄していることでアジアの平和が保たれている
・他国に戦争のない世界を実現するために訴えることができる

Diplomatic Influence
・戦争を放棄していることで、柔軟な外交姿勢となっている
・平和主義であることが国際的に評価されている

Resource Allocation
・本来は軍事設備や兵器に使われていた資源や資金を他のことに使える
・技術開発などの研究資源や人材を軍需以外に割くことができる

Public Sentiment
・多くの国民が憲法第9条は戦後の日本において重要だと感じている

これらの項目を基に、それぞれの立場のKey wordsは次の通りです。

「Yes」

Regional Stability: 東南アジアの平和に寄与している

Global peace Advocacy: 紛争などの平和的解決を提唱する日本の姿勢に合致している

Soft Power: 軍を保有しないことで柔軟な外交姿勢となる

International Respect: 軍を放棄していることは国内外から、平和主義者として支持を得ている

Resource Allocation: 軍事以外に資源や資金を投入することができる

Innovation and Growth: 軍事以外の技術開発に設備や人材を投入することができる

Consistent Legal Framework: 平和的な法律制定に寄与している

Judicial Interpretations: 憲法解釈の範囲内で適切に自衛隊を有している

Popular Support: 平和な国、日本として多くの国民が第9条を支持している

Cultural Identity: 第9条は日本人のアイデンティティであり、平和外交のための不可欠な要素である

「No」

Regional Tensions: 第二次世界大戦後、東アジアの情勢は変化している、特に北朝鮮や中国の脅威

Inadequate Defense: 今の国際情勢において適切な安全保障政策を阻害している

Ambiguity and Constraints: 自衛隊は軍と同様であり矛盾している、また自衛隊の活動を制限している

Collective Self-Defense: 憲法解釈による集団的自衛権の容認だけでは同盟国に適切に貢献できない

Alliance Obligations: 日米同盟などの同盟関係国に対して十分に義務を果たせない

Global Responsibilities: 自衛隊派遣などを通じて、先進国として国際平和の維持への責任を果たすべきである

Modern Warfare: 現代社会における戦争のあり方は変化しており、それに適応する必要がある

Space and Cyber Security: 宇宙空間やサイバー戦争なども視野に入れて適切に変化する必要がある

National Sovereignty: 米国の核の傘に入ることで、本当の意味での主権が確立されていない

Dependence on Allies: 日本の安全保障は実質的に米国へ依存している

これだけリストアップすれば、特にまとめは必要ないかと思います。

また、例えば、軍を保有することで多額の開発費用などが投入されます。

それに関して・・・

「軍事開発技術は国民生活の改善にも寄与する」
「軍事開発にかける資源や資金は別の分野に向けられるべき」

と、肯定も否定も出来ます。

これは「宇宙開発(=Space Exploration)」と同じです。

「開発することで国民生活が良くなる」
「開発にかけるお金は別のことに使われるべき」

と、どちらにもとれます。

上述の「Yes」「No」、それぞれのKey wordsにも同様にどちらにもとれる内容がいくつかあると思います。

このような場合、大切なのは「自分の意見をしっかりもつ」ということだと思います。

最後に「英検1級二次試験への挑戦」に関してまとめです。

今回のように、一見すると取り組みにくいTopicsも腰を据えてしっかり調べると意外とSpeechを組み立てやすかったりもします。
本番では無理に挑戦せず、一番取り組みやすいTopicを選択すれば良いです。
しかし、準備段階、特に本番までに時間的に余裕がある場合、「得意な分野に磨きをかける」と同時に「苦手な分野やTopicsについて勉強する」ことで対応の幅を広げることが肝要だと思います。

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