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プノンペンってどんな街?

カンボジアに住んでいますというと、結構な人数の人から「地雷があるところでしょ」「発展途上国で不便なところでしょ」といわれることがあります。
確かにそういう一面もまだあり支援を求めている面もあるものの、一方でどんどん豊かになっていき都市生活を楽しんでいるカンボジア、特に首都プノンペンの日常があります。もしかしたら皆さんの想像しているカンボジアは片方の面だけで、実際にはもう一つの面があると思います。今日は私の住んでいる首都プノンペンの「今」をお伝えしたいと思います!多分、思ったより都会だと思います。

まずはカンボジアとプノンペンの概要を見てみよう。

■カンボジアの概要■
・面積:18万1,035平方キロメートル(日本の約2分の1弱)
・人口:1,530万人
・平均年齢:24.5歳(日本の平均年齢は48.4歳)
・実質GDP成長率 2019年6.97%。2020年の成長率はマイナス1.9%程度
・日本の主要輸出品目 輸送用機器(22.0%)一般機械(20.0%)
・日本の主要輸入品目 衣類・同付属品(布帛類)(37.0%)衣類・同付属品(ニット類)(29.3%)
・在留邦人 3,934人(令和元年版)
参考:https://www.jetro.go.jp/world/asia/kh/basic_01.html

■プノンペンの概要■
・面積:678.46 km² (新潟市の面積726.4 km²)
・人口:213万人(2019年)(新潟市の人口 78万人)

ということで、どうでしょう?思ったより都会でしょう。
こちらの写真にもある通り、中心部では高層ビルが立ち並び、どんどん都市部が広がっています。日本と違うのは発展のスピードで、すごいスピードでビルが建設され都市が日に日に広がっていく実感があります。

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移動手段はトゥクトゥク

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現地の人はバイクか車で通勤する人が多いです。私は移動にトゥクトゥクを利用することが多いです。普通のタイプもあれば、最近登場した軽自動車のようなタイプのトゥクトゥクもあります。雨の日には濡れなくて便利そう。Grabなどのアプリで予約から乗車、電子マネーで決済までできるのでスマホひとつで街中どこでも簡単に移動できます。
先日警察署の前を通ったら、警察車仕様のトゥクトゥクもありました!かっこいい。

普段のお買い物(ローカル市場編)

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普段の買い物ではローカル市場を利用することもあります。カンボジアでは米ドルとカンボジアの通貨「リエル」の2つが流通していますが、ローカル市場ではリエルが主流です。またお店の人もクメール語しか話せません。でもスマホの翻訳アプリや電卓を駆使して、お野菜やお肉などをお安く買い物できます。外国人だからと高い値段で売りつけられることも少ないです。交渉なしで、何も言っていないのにおまけをつけてくれることもあります。数字とかくらいはクメール語で話せたらいいのですが、いつもお店の人の電卓に頼りっぱなしです。値段など電卓を使って外国人にも優しく教えてくれます。オックンチュラー(ありがとう)。

普段のお買い物(ショッピングモール編)

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プノンペンには日系のイオンショッピングモールが2店舗あります。規模もかなり大きいです。映画館や劇場、ボーリング場、子供用の遊園地などもあり日本人だけでなくカンボジアの家族や若者同士でショッピングを楽しんでいます。私は日系のお店だと紀伊国屋で本を見たり、Nojima電気でPC周りの小物を見てみたり、ダイソーで必要なものをそろえたりすることが多いです。
他にも文房具店やファッションのお店も入っています。コスメは日系もありますが韓国系が多い感じがします。フードコートやレストランもあり、和食、中華、タイ料理などいろいろ楽しめます。
特にイオンではプライベートブランドのトップバリュ製品が様々おいてあるので、調味料からお菓子など日本と同じ感覚で取りそろえることができます。

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日本食もいろいろ揃っています。日本人オーナーの和食のお店も多くあり、おいしい日本食が食べられます。焼肉、ラーメンのお店も複数あって個人的には嬉しい限りです。カフェ系では町でよく見かけるのは台湾タピオカミルクティーのお店ですが、時々日本の抹茶を推したカフェも見かけます。
意外と困るのがお薬。日本から持ってきた薬がなくなっても日本の薬を取りそろえた薬局があり、使い慣れた薬を入手できるので安心しました。

プノンペンの夜

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昨年2020年は、カンボジア国内においてはコロナの影響が少なく抑え込みができていたので、国内ではほぼ普段通りの生活ができていました。
そのため、時々息抜きに友達と夜出かけることもありました。カンボジアはフランス領だったこともあるため美味しいフレンチのお店も多いです。プノンペン中心部を流れるメコン川では夜になるとカラフルな電飾で飾られた船でクルーズできます。確かな値段を忘れてしまったのですが一人10ドル以下くらいで2時間のクルーズでした。夜風に吹かれて、クメール語の音楽の爆音の中(笑)楽しいクルーズが体験できます。
Bassac Laneというおしゃれな飲み屋が連なった通りもおすすめです。店舗一つ一つにテーマを持った小さなバーが連なっており、お店の雰囲気やインテリアも含め映えスポットです。
他にもプノンペンには中国系の人も多く住んでいるので火鍋や中華料理もおいしいです。

新しいスタジアムも建設中

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2023年にプノンペンで開かれる東南アジア競技大会(シーゲーム)に向けて、会場となるスタジアムは着々と建設中です。

2021.2.20事案からのロックダウンとリカーバーン

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色々と楽しかった2020年ですが、2021年2月20日に起こったコロナの集団感染をきっかけにプノンペンではWithコロナ時代に突入しました。日に日に増えていく感染者数。4月にはついにロックダウンとなり市場も閉鎖し人影がなくなりました。リカーバーンも適用されお酒売り場もクローズしてしまいました。
ただ、集団感染の発覚から、こんなにも早くロックダウンやリカーバーンが実施されるスピード感は戸惑いもありつつ、頼もしくもありました。

まとめ

プノンペンの様子をお伝えしてきましたが、いかがだったでしょうか?思ったより都会だったのではないかと思います。
昨今、日本は成長せず世界各国と比較して相対的に貧しくなってきているといわれることがあります。プノンペンで生活してみて、まさにその通りだと実感します。ここで紹介したことは外国人だけでなく、現地のカンボジア人も同じように楽しんで生活しています。確かに、まだまだ貧富の差はあり全員とは言えませんが、それでも現地在住の日本人以上にカンボジア人がこの暮らしを楽しんでいます。そして、ものすごいスピード感で街は広がり、経済は発展していっています。
脅威というか、日本このままじゃヤバイなと思うのは特にこの「スピード感」です。実際の発展のスピード以上に、ここに暮らす人々から「感じる」ものがあります。
コロナが落ち着いたら、ぜひプノンペンに足を運んでこの「感じ」を受け取ってみてほしいです。

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