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自分がただ一つなれるもの / Mai

自分がなれるもの。

あなたは何になりたいの?とか、好きなことってなんだろう?という問いかけが多い世の中。その言葉にたくさん自分も踊らされてきた。

今はインフルエンサーやYoutuberをはじめ、自分の「好き」で勝負をし、人を魅了し、尖っている人が山ほど出てきているのも、どこかそんな気持ちを煽る一因になっているように思う。

昨日、こんまりさんのYoutube(新しく始められたみたい)をぼんやり眺めながら、「いやあ、やっぱりこんなに、片付けにこだわったことないわあ、、」と思っていたのだけれど、結局、みんなそんなものなんだと思う。

オシャレは好きだけど、別にそれを生業に生きてきたいわけではないし、
映画だって見るけど、夜通し語れるものがあったりジャンルが決まっているわけではない。
料理だって好きだけど、プロ級に誰かをおもてなしできるレベルでもない。
生活の中に構成されているありとあらゆる要素が、まあみんなそんな感じ。
メイク、ネイル、本、料理、ファッション、エクササイズ、そして仕事。
(自分がもし、Youtuberやブロガーになるんだったらと考えてみたときの、「別にどれもそんな好きじゃないし」という感覚。。わかるかな)

でも、ふと。昨日頭に浮かんだのは、
それは、自分は唯一、自分を幸せにする天才にはなれる、ということ。

自分は何らかのプロにはなれないかもしれないけど、自分の一番好みのワインの味ははっきりとわかるし、自分が「今」最もテンションが上がる服だって選びとれる、今の気持ちを満たす買い物の仕方だってよく知ってるし、心にしっくりくる本や映画も選択できる力がある。

先に挙げた発信の人たちだって、
商業的にやっている人たちもいるかもしれないけれど、
きっとその多くは、自分の好きを満たしていたら自然にそうなったのではないかなとも思う。(いや、そう思いたい…笑)

自分を満たすために、徹底的にそこにエネルギーを注ぎ続けて、そのエネルギーが満タンになった時に、いよいよ溢れて漏れ出てきたときに、「あれこれって人の価値になるんじゃない」と気づくのではという感覚もあった。
だから「マツコの知らない世界」は面白いし、同時にちょっと羨ましい。あそこまでハマれる尖った世界があるって、素晴らしいことだけど、別にそれを探すことが目的になってしまい、自分を幸せにすることが置き去りにされたら、本末転倒だと思うのだ。

自分のご機嫌を取ることも、喜ばせることも、自分が一番得意なんだから、それを自分がやらずして、誰がする。

いつかきっと、1年後か、5年後か、10年後に、それが漏れ出てきたときに、きっと自分以外の、誰かの価値にもなる。
それくらいゆるやかに構えて、自分を満たすことに集中したほうが、みんなおだやかに幸せに暮らせそうだな、と思った朝なのでした。


ライター まい
商業施設のWEBやマーケティングの仕事をする傍ら、「人と組織を旅する」をマイテーマに、記事を書いたり、企画をしたり、好きな人を繋げたりしています。毎日の日課は、美味しいものを自分と好きな人のためにつくること。朝のカフェラテを飲むこと、海辺とお日様の下を歩くこと、移動しながら文章を書くことが好き。

▼プロフィールnote
https://note.com/mlf/n/n562fe061d21f


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