【オシャレを生み出す為の登竜門】ファッションにおける『ハズシ』とは何か?
今回は、オシャレというモノはどういう概念なのか。また、オシャレとセットで語られる事の多い、『ハズシ』という概念について解説していきたいと思います。
ハズシは、TPOから生まれた概念
最も『ハズシ』を解説しやすい例は、スーツ+スニーカーでしょう。
スーツは誰もが、ビジネスで着用するアイテムという認識があり、それをそのまま日常で着用するというのは、誰もが違和感を感じることでしょう(実際には、スーツの中にはビジネスで使う用と、カジュアル用のスーツがあるのですが、今回はビジネス用のスーツという場合に設定しています)。
しかし、そこに『カジュアルをイメージするアイテム』を一点プラスする事で、「この人はカジュアルにスーツを着こなしているんだな」という印象を与える事ができます。
これが最も簡単な『ハズシ』です。
では、これを発展させてみましょう。
先ほどのスーツスタイルで、『今度は革靴を履きながらカジュアルシーンに対応する服装』を考えてみたいと思います。
今回は、スーツ+革靴というビジネスシーンをフルで連想する組み合わせから、カジュアルシーンに対応する服装を組むという議題です。
こんな感じで組んでみました。
今回は、革靴固定ですので、シャツとネクタイを取り払い、代わりにタートルネックやポロシャツをチョイスしました。
このように、アウター・ジャケット・トップス・ボトムス・シューズの中で、何らかのアイテムをセオリー(みんなが常識的に想像するアイテム)から代え、服装を整える事を【ハズシ】といいます。
ちなみに、革靴は革靴でも、ビジネスで履く用の革靴とカジュアル用の革靴が存在しますので、フォーマル度が低い革靴(Uチップやローファー)を履くことも【ハズシ】と言えるでしょう。
プチ情報 ハズシはいつから使われるようになったのか?
少し休憩がてら、プチ情報を挟んでみます。
ハズシの歴史について話したいと思います。
ハズシという技はファッションにおいて、いつから使われていたのでしょうか。
親しみやすいワードですので、割と最近できた。のかと思いきや、実はカジュアルファッションが始まってからと言われています。
具体的にいうと、1910年代からです。
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『モノ』に拘る大人の為に、洋服の深部を知り尽くしたファッションディレクターが一生愛せる名品と、過去のファッショニスタたちが生み出してきた客…
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