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新しいことを生み出す人の思考

アートとは思考とは何か?新しいことを生み出す人はどんな思考をしているのか。

アイデアなんか情報処理の一種

思想が強かったり、新しいアイディアを生み出したり、センスや才能が必要だと思いがち。僕自身、周りからは思想が強い面倒なやつだと言われることも多い。新しいことを発想するということに関しては、時間をかけているものの、再現性があることだと最近気が付きました。むしろ、後天的にできるようになった気すらします。

ゼロから新しいものを生み出すように聞こえるかもしれませんが、現実的には情報処理の一種に過ぎない。先日、協業先の社長とゆうすけと打ち合わせした。その際に感じたのは、商談は毎回非常に頭を使うということ。ゆうすけ自体、非常に頭が良いのに、商談の後はすごく疲れたらしい。

問題についてじっくり考えるのではなく、その場の言葉やディスカッションから情報を整理して具体的な答えを導き出す脳の働きが必要なのが商談。僕はこの部分だけが得意です。思考は思考の速度とトルクの強さからなっています。トルクの強さとは、いわゆる深い思考ができる人。例えば、Gacktのような人。喋るの遅いし、間も使うけど発言が深い人。

僕は思考のトルクは弱く、思考の速度が速いです。これはトレードオフの関係にある気がする。そのため、自分自身の思考が浅いと感じることも多々ある。情報の処理プロセスは無意識で行われることが多く、言語化されにくい世界。今目の前にいる人がどっちタイプなのかを考えるだけでも話し方も変わってくる。

同じ話を聞いてもアイディアやアウトプットを出せる人と全く何も感じない人がいます。結局、ユニークな発想やアイディアを持っている人は、様々な人生経験が豊富で、脳内のユニークな情報にアクセスしやすいのです。そういう人はほっといても面白いことを考えだしたり、動きだしたりできます。

ユニークな発想と弱い発想

例えば、僕が喫茶店の売上をどうやって伸ばしたらいいか?と誰かに相談したとします。一番お話にならないやつは、「インフルエンサーを使ったらいいじゃん!」と言うやつ。中学生でも答えられるようなことを平気で言ってくる。こんな奴は論外だし、こんな発言を他でもしてると思うと様々な機会損失が起こっているような気がして恐ろしい。それなら「僕には良く分からないけど買うわ!」くらいの方が信頼される。経験豊富な人なら安易な発言は絶対にしない。一度落ちた信頼とか印象って取りづらいことをしっているから。今回のケースだと、一過性の売上を追い求めるのではなく、仕組みについてアドバイスをするのが筋が良い提案ってもんです。

例えば、喫茶店は営業前にケーキを一気に作ってしまうので、近くの老人ホームや介護施設におやつとして納品する方法を提案してくれた人もいました。賢い。この発想をくれた人は頭が良いのか?失礼ながら抜群に頭が良い人ではない。でも、行動量と人生経験は僕の10倍はある人です。もちろん、新しいアイディアを生み出すプロセスは、経験が少なくても可能です。

新しいアイディアを生み出すプロセスがいくつかあります。例えば、SBの孫社長がやっているような掛け算思考。ITなんてどこでもある事業だけど、"高齢者向け"のIT開発など、特殊なポジションを取ることができます。また、トリガーとなっている当たり前をぶち壊すことも重要な思考プロセスの1つだと思います。喫茶店は、お客さまを集客し、来店したお客さまにコーヒーを売るのが当たり前ですが、さっきのアイデアのように、この集客の当たり前を壊すことも考えられます。

失敗から思考は磨かれる

センスを磨くことは難しいですが、ウェイコン始めてから数か月で何回失敗すんねん!って笑えるくらい僕も失敗を通じて学んできました。初手のHP制作は本当に良い例で、まだ4件しか契約がない。しかもこの4件はサービスに対して良い評価を受けたのではなく、僕が起業したから契約してくれただけ。需要が多そうだから、誰かが買ってくれる!最初はこれくらいに思ってたけど、全く売れないことを学んだ。次にやったのがゴリ丸という定額制×マーケ支援だ。掛け算的で独人ポジ取ってみようと思った。確かに競合も少ないんやけど、結果売れる感覚が持てなかった。

「デザインができる」「動画編集ができる」「プログラミングができる」なんて奴は有象無象にいる。そうすると当然「安さ」で勝負する。でも、発注元も生きるか死ぬかのビジネスをやっている。安くても実績がないなら避ける。次に売り方が悪いんだ!と思って営業方法を変える。竹花チャンネルだったかな、YouTubeの動画で学んだ営業方法をそのまま実行してみた。余談だけど、意識高い系の動画って賢くなった気がするし、できる気にさせてくれるけど実際やってみると全く売れない。再現性ある風にみせかけて意外とない。見ているだけじゃ無意味。実践してみて、その結果どうなったのか、自分がどう感じたのか、までやらないと何の意味もない。変な理論武装して「俺も本気だしたらできる!」って勘違いするくらいなら寝てた方がマシ。

ここまで失敗をして、学んだのが「Can」を並べても価値がないということだ。今何かの資格を取ったり、技術を習得しようとしている人向けだけど、アウトプットしないと見えない世界が絶対にある。とにかく、しょぼくてもまずは世の中に出してみる。怒られてみる(は推奨しないけど)。

0→1で起業する場合、厄介なことにマーケティングの知識がクソの役にも立たない。マーケの理論って資本がある企業向けに作られている。例えば僕がやっている喫茶店の横に明日ドトールができたらどうなるか。1週間で廃業やわ。零細企業は資本で殴られると勝てないということだ。スケールする事業は、大手企業や資本力のある会社は利益率を下げてでも実現してくる。だから、本気で資本を使って殴られたとき太刀打ちできない。なんならメンバーを疲弊させるだけやし、安さで戦うのはやめた。次に考えたのは代替不可なポジション作りだ。サービス自体に掛け算をするのではなく、自分自身を掛け算にしてニッチにしていく(前職のボスの顔がちらつく・・)。

資本がある会社が最も嫌がることは、その事業がスケールしないこと。本業が事業戦略だからよくわかるが、スケールしない事業はすぐ没になる。例えば、目の前1000万円取れる事業があったとして、本当にその1000万円で終わるような事業だったら、資本力のある会社は絶対に手を出してこない。

なぜなら経営っていうのは、B/Sを意識しているから。資本にならない短期のマネタイズなんて、誰も見向きもしない。だから、市場が頭打ちになることがわかっている所に攻めていくのが、零細企業の戦い方としては正解だと考えた。だからゴリ丸みたいな、誰でもターゲットになるサービスは、資本力のある会社であったりとか、そういうところに全く太刀打ちできない構造になっている。

だからもっと尖らせて、本来なら誰も入り込めない(入りたくない)業界とかサービスを目指してやっていくのが正しいと今は考えている。

その中である程度、資本がついてきたときに、レッドオーシャンに殴り込んでいく。さらに、自分たちが気づき上げた代替不可なポジションが独自の武器になって、また違うものに展開できていく。ウェイコンを立ち上げてからもう三か月以上経つけど、そういったことを直に学んで、いかに今まで会社に守られてマーケティングをやってきたかっていうのを本当に思い知らされている。不思議なことに会社員で学んだことはウェイコンでは全く役に立たないのに、逆はしょっちゅう起こる。

今のメンバーは、この一連の流れを見てるから、リアルなマーケ・ビジネスの感覚が上がっている。顧客対応の面で問題は起こりまくっているけど、一人ひとり会話の質が上がってきたりとか、やりたいことが見つかったり。それに対して当然僕もウェイコンの舵取りを変えて、やりたい事を実現する場を提供できるように整備していく。このうえなく、幸せな時間だし夢中になれる。

まあ、この夢中が非凡になれるかどうかは、本人の力量や努力・ご縁とか、アンコントロールな面も多いけど、やっぱりこの経験って、今、会社員として働いている方にも還元されているなって日々感じるし、徐々に形作られている感覚がすごく嬉しいなあと思った。

なんか毎回タイトル詐欺かのように着地がズレるな。思考が浅い。。

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