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はじまりの日

はじめて自転車に乗れたときのことを覚えていますか?
乗れるまでいっぱい怪我して、一生懸命にペダルに両足を乗せた日のことも。
 どうも、未だにちょっとした段差が怖いYAMASEIです。
 
センターでは様々な青少年が、様々な活動をしています。
 
大好きなダンスや音楽で、ステージに立つために部屋を借りたり、自習室で試験や進学のために勉強したり、卓球やテニスなどで友達との余暇を満喫したり。
「本当にやりたいこと」ってなんだろう、って考えたこともある人も少なくないのではないでしょうか?
 
きっかけはそのものにふれること、そして「好き」だってことに気付くこと。
そして「やってみる」こと。
そのまま「やりつづける」こと。
 
ひたすらのめりこんでいたり、憧れる自分の完成形を意識したりするとモチベーションも続きますが、逆にカッコ悪く思われるのが怖かったり、自分の未熟さがイヤになったり。あるいはそこからどうしたいのか思いつかなかったり。
なかなか継続的には突き進めなかったりします。
 
趣味とよぶものに収まらず「これで生きていきたい!」と思っても、どうしても社会通念や「認められる生き方」のモデルケースを意識してしまい「こうでなければならない自分」や「失敗しないこと」に縛られて身動きがとれなくなります。
これは、大人・青少年問わず経験した人も多いのではないでしょうか?
でも、70歳以上に聞いた後悔していることのアンケートでは「チャレンジしなかったこと」が過半数を占めているらしいです(ネット調べ)。
 失敗してもいいし、本気で打ち込むことはそれだけで充分財産になることなんでしょうし、それが青少年ならなおさらです。
 
ユースセンターは、そんな青少年が、最初の一歩を踏み込める場所でもあったらいいなと思います。
 
例えば、やませいのロビーには、ラップのフリースタイルをやる青少年が時々、やって来ます。
中学生の頃からから来館していて、暇をもて余して問題行動を起こし、職員に注意されることもしばしばあった青少年でしたが、ラップを通じて職員と話すうちに、ラップを聴くのが好きな青少年同士でなんとなくフリースタイルのラップをするようになりました。
最初はただの「出来たらかっこいいな」という憧れだったフリースタイルも、数ヶ月経った今では、詰まりながらもうまくつなげられるようになってきました。言う言葉も「盛り上げたい」や「沸かしたい」など、スケールがでかくなってきています。

同時に無関係の通りすがり青少年から「フリースタイルラップ!?カッコいい!!」と言われることも出てきたりして、何気に調子にのっています(いい意味で)。

当然ラップに限らず 、ギターでも、お絵描きでも、スポーツでも、ボードゲームでも、料理でも。
やませいには触れてこなかったことに触れられる設備やモノがいっぱいあります。
「Yico(ワイコ)」や、「やませいカフェ」などの居場所事業も行っており、色んな文化(カルチャー)や人々に出会う機会もあったりします。
どうしたらいいかわからなくなったら、ユースワーカー(職員)が話を聞きながら、一緒に考えたり、調べたり、つなげたりすることも出来るかもしれません。

やませいで、どんなことに取り組んでみたいですか?

やませいが、若者のみなさんにとっての「はじまりの日」になればいいなと思っています。