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【錆びて動かなかったこころの秒針…完】

前回からの続き…。

針を手にすると
次から次にデザインが浮かんでくる。

わたしはそれを1つ1つ
形にしていった。


そして
順調にいっていたと思われる
メルカリでの販売だったが

ついに
問題が発生した。


最初
少しでも販売価格を抑えたい…
そんな気持ちがわたしの心にはあった。

だから
メルカリ便を使わず
普通郵便の定形外で発送をしていた。


そして
商品が売れたので
いつものように郵便局から発送をした。


だけど
発送をしてから
数日が経ったある日

ご購入様からメッセージを受け取った。


「あの…商品が届きません…」


「………」

え!!!

もうわたしの心はパニックになりました。


落ち着け…
落ち着くんだ…
ようやくこころを落ち着かせて


まずは
郵便局に問い合わせをして
配達の方に確認をしてもらうことにした。

結果
わたしの荷物は見つからなかった。

そして、その旨を
そのままお客様にお伝えをした。

結局この取り引きは
当時の事務局が補償をしてくれたことにより
取引終了となった。

だけど
ご購入様には
ほんとうに残念な思いにさせてしまった。

この出来事は
今でも決して忘れることのできない
思い出として残っている。


そして
この経験をきっかけに
メルカリ便へと切り替えて
小さな段ボール小箱での発送にした。


そして
今現在も細々と
メルカリのみでの販売を続けている。


必要な方にお届けできますように…
あなたらしくキラキラと輝きますように…
生きる力や希望となりますように…


たくさんの想いを込めて
わたしは今日も針を持っている。


錆びて動かなかった
わたしのこころの秒針は
今もカチッ、カチッ…と
動き続けている。

-完-


〜あとがき〜

今回で【錆びて動かなかったこころの秒針】の
お話は終わりとなります。

もっと早く完結するつもりが
こんなに遅くなってしまい本当に申し訳ありませんでした。 
ですが、こうやって最後まで読んでくださり
本当にありがとうございました。


そして
郵便事故はほんとうに稀だとも言いますが

わたしは販売を始めてすぐ
この経験をしました。


そのお客様には
今でも申し訳ない気持ちでいっぱいですが
あの経験があったから
今があると思っています。


お互いが少しでも安心できる
取引ができるように
これからも気をつけながら
販売をしていきたいと思っています。

そして
この後も色々な問題が
つぎつぎにやってくるのですが

それはまた
別の機会に書きたいなと思っています。


最後に

わたしはビーズ刺繍に出逢えたことにより
自分らしさを少しずつ取り戻すことが
できました。


ずっとずっと…
わたしには居場所がありませんでした。

だけど
こうやって表現することによって
わたしにとって
心地がいい…
そんな場所となりました。


これからも
1人の表現者として
自由に軽やかに
わたしらしく表現をしていきたいと
思っています。

ここまで読んでくださり
本当にありがとうございました。

こうして
あなたと出逢えてほんとうに嬉しいです。

もし、サポートしていただけるならば、そのサポート代は、新しいビーズ刺繍の材料を購入する為に使わせていただきたいと思っております。そして、なによりも、読んでくださったことがとっても嬉しかったです。ほんとうにありがとうございました。ᵕ̈*