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イラストレーターになろうと思って高校入学したらなぜかプログラマーになってた話

この記事はN・S高等学校Advent Calendar 2021の23日目の記事です。

今日18歳になりました、大垣連(@re_yuzuy)です。

高校生活も残すところ4ヶ月ということでちょうどいい機会なので高校生活を振り返ろうと高校のアドベントカレンダーの枠をとりました。

現在をさっくり

タイトルにもありますがインターン(バックエンドプログラマー)としてBASE BANKという会社でBASEカードというサービスを開発しています。

高校入学前

もともと中高一貫の中学に通っていましたが、中2の中盤から学校に行くふりをして家を出てコンビニのイートインへ直行。適当に1品だけ買ってBOOKOFFの開店時間まで時間を潰し、そこから4~5時間BOOKOFFで立ち読みして帰宅する。というような生活をするようになりました。

イートインでの時間はあまりに暇だったので2次創作小説を書きはじめ、Pixivにアップしたところそれなりに反応がもらえたのでオリジナルの小説も書きはじめたりもしました。

本気でラノベ作家を目指すという建前のもと学校に行かなくていいという免罪符を得た僕は、1日30分ほど小説を書いてそれ以外はインターネットと睡眠に時間を捧げるという生活を送るようになります(親としては学校に行くふりをして学校に行かないより学校に行かないと宣言して家にいるほうが安心だったのかもしれない)。

親公認の不登校となった当初は隔日更新としていた小説も徐々に更新されなくなり、免罪符を失った僕は再びBOOKOFF生活へと逆戻りしますが、何か吹っ切れたのか出席日数を稼ぐために6限終了15分前に登校するようになりました。

内部進学には出席日数についての条件がありそれを気にしてのことだったのですが、その努力も虚しく条件満たすことはできませんでした(自分的には内部進学したいわけではなかったが)。

当時はとにかくラノベにハマっていて将来はラノベに関わるなんらかの職業に就きたいと思っていたので、それがきっかけで現在在籍しているN高等学校を志望しました(N高はKADOKAWA・ドワンゴが運営しておりそういった業界と距離が近い)。

通信制高校として有名なN高ですが全日制のように各地にあるキャンパスに登校する通学コースというものもあり、僕はそこの週5コースに出願しました(登校頻度に合わせて週1・3・5の3つのコースがある)。

通学コースには作文と面接の試験があり、僕は面接で「なんで週5コースを希望するか」という質問に対して「週5じゃないと怠けちゃいそうだから」、「無人島に1つだけものを持っていけるとしたら何を持っていきますか?」という質問に対しては「人を連れていきます」と答えたところ、やる気のないイカれ野郎だとみなされ見事に週5コースを落とされ週1コースのみ合格をもらいました。

N高なんてちょろいだろと自信満々だった僕は結構本気で落ち込みましたが(試験などが終わった後には不合格になることをイメージしまくって本当に不合格だったときの精神的ダメージを減らすようにする癖がこのときは発動しなかったので割ときた)、2回目の試験を受け辛うじて週3コースに合格することができました(2回目も週5を志望していたので落とされてはいる)。

高校1年生

無事入学することができた僕ですがこの頃になると完全に小説を書かなくなり、代わりにイラストレーターを目指してイラストを描きはじめました。

美術部に入部してイラストを投稿してみたり、プログラミングを勉強してる友達と一緒にゲーム作ろうとしたりと小説よりは真面目に取り組んでいたと思います。

初夏頃、イラストレーターは給料が安定しないと思った僕はそれを補うためにWebデザインの勉強をしようと思い立ち、プログラミングをやっている友達のアドバイスのもととりあえずProgateのHTML&CSSコースやりはじめました。

そのときについででPythonか何かのコースを受講したところそちらにハマってしまいProgateのあらゆるコースを受講しました。

ProgateでひたすらHello Worldするのにも飽きてきたのでとりあえずやってみて1番好きだったPython(Django)を使ったWebアプリ開発について勉強しはじめました。しかし開発環境が悪かったのか、何度やり直してもコピペしてもDjangoの公式チュートリアルを完遂することができず挫折しました。

この頃はイラストのやる気も無くなっていて、「また小説書こうかな」と思ったり「(趣味でやっていた楽器の)ベースガチろうかな」と思ったり、やりたいことがブレブレでちゃんと何かに取り組むということはしていなかったと思います。件のゲーム開発からも抜けてしまいました。

ただ高校生活という面では夏休みという時期も相まって非常に充実していて、毎日のようにスタバ→サイゼループを回して朝から晩まで遊んだり、雑にいろんなお祭りや花火大会に繰り出してみたり、謎に意味わからん距離を歩いてみたり、高1の初夏から秋にかけては人生で最も楽しかった時期と言っても過言ではないと思います。

夏休みが終わるくらいの頃に友達がインターンをはじめ、高時給が羨ましくてプログラミングを真面目にやりはじめました(一応高校入った直後にカラオケでバイトしていたが1ヶ月たたないくらいで辞めた)。

Djangoのトラウマから言語をPythonからGoに乗り換え、特殊文字の暗号を作るWebアプリやランダムな数字を素因数分解する速度を競うゲームを補助するWebアプリなどを開発したり、学校で使っていた英単語学習用のWebアプリが気に食わなかったので自分で開発しようとしたりしました(これは途中でやる気なくなってやめた)。

10月下旬、Wantedlyで良さげなインターンの募集を発見、件のインターンをはじめた友達の後押しもありダメ元でしたが勢いで応募したら合格をもらい翌月2019年11月から株式会社スリーシェイクで働きはじめることとなりました。

完全にポテンシャルで採用してくださったCEOの吉田さんには本当に感謝しかないです。

スリーシェイクに入社した当初のスキルは完全に実務レベルではなかったので、コーポレートエンジニアとして社内ツールの開発をするところからはじまりました。

社内ツールを開発する上でGoだけでなくReactやDocker、GCPなど色々な未知の技術を触る必要があり、それぞれで沼にハマりまくりろくな成果を出すことができなかったこの時期はとても辛かった印象があります。

それらを経て一通りサービス開発できるくらいになり、2020年の春先からReckonerというプロダクトの開発チームに所属することになりました。

Reckonerはクラウド型ETL/データパイプラインサービスで、主に新機能の開発(フロントエンド(React)とバックエンド(Go)を通しで)を行っていました。

設計のせの字も知らないような小僧に色々叩き込んでプログラマーを名乗れるくらいに成長させてくださったReckonerの開発メンバーの皆さんには頭が上がりません。

高校2年生

高1の冬、例のインターンをはじめた友達である萩原爽太がアプリ甲子園2019というモバイルアプリのコンテストにAlignというアプリをエントリー、準優勝し、そのアプリをリリースを目指して一緒に真面目に開発しようという話になりました。

50万円の開発資金を得るために未踏ジュニアという支援プログラムに応募したところ採択され、本格的な開発がはじまりました。

正直に結果を書くと、テストプレイを数回行いその後やる気をなくし頓挫しました。

プロダクトを開発するという点においてめちゃくちゃに地雷を踏みまくり、今振り返ると反省しかありません。Alignの反省を書き出すと止まらなくなるので詳しくは書きませんが、もっとやれたなと強く感じています。

技術面に関してはよくできていたと思います。チャットの実装は初めてでしたがテストプレイではバグもなく快適にアプリを使用することができましたし、バックエンドのコードの設計に関してもそれなりにきれいにできていたと思います。

Alignの詳細については以下動画を参照してください(初めて公な場所でプレゼンしたので馬鹿緊張してますが温かい目で見てやってください)。

メンターの関さんには感謝してもしきれません。

関さんがいなければおそらくテストプレイすら行われていなかったと思いますし、関さんにメンタリングしていただいたことに比べれば50万円なんておまけみたいなものだったと感じています。

将来関さんにこいつらのメンターやってよかったなと思ってもらえるように、この経験を無駄にしないように精進します。


未踏ジュニアが終わり少し余裕ができたこと、ずっと1つの会社でインターンをしているのもあまりよくないと思ったのもあり2社目のインターン先を探しはじめました。

よくブログを拝読させていただいていた清水さん(@budougumi0617)の勤務先がインターンの募集を出しているということを知り応募したところ、オファーをいただき現在のインターン先であるBASE BANK株式会社で2021年2月から働きはじめることになりました。

BASE BANK株式会社(以下BANK)はネットショップ作成サービスBASEを提供しているBASE株式会社の子会社で、ショップオーナーさんをお金の活用という観点からサポートするようなプロダクトを開発しています(子会社といっても独立性の高い1チームという感じ)。


こんな調子で好き勝手高校生活を謳歌していましたがもうすぐ高3ということで進路について考えた結果、大学でやりたいこともないしインターンが楽しかったのでそれとなく就活をはじめました。

プログラミングが好きで特にどういうプロダクトを開発したいという欲もなかったので、技術的に興味のある会社、やりたいことできたり変わったりしても色々できそうな会社、Wantedlyなどでスカウトが来た会社など数社にエントリーしました。

惜しいところで最終面接まで進みましたが結局内定はもらえず、(多分もっと真面目にやればもうちょっといい結果が得られたと思いますがそこまでのやる気はなかったので)結局進路の話は振り出しに戻ることになります。

高校3年生

単純に就職できないなら大学行くか、と総合型選抜や推薦入試に向けてぼちぼち準備を始めていきました。

そこまでやる気がなかったので非常に辛かったですが自分と向き合ういい機会になったと思います。色々悩んだ末に「研究したいかと聞かれてもわからんけど、とりあえず情報科学学びたいんだ」という正直なお気持ちを志望理由書に書いたら落ちたのでもうしょうがないと思って大学は諦めました。

じゃあ進路どうするのっていう話なんですが、ほぼ確定はしているのでちゃんと確定したらTwitterかなんかで言うと思います。ちなみに情報系ではないです。


インターンの話に戻ると、スリーシェイクとBANKの掛け持ちは色々な面で厳しかったので4月いっぱいでスリーシェイクを辞めてBANKに集中することにしました。

BANKではバックエンド開発のメインの言語としてGoを採用していますが、BASEと密に関係しているためPHPを書いたりインフラ定義を行うためにTerraform(AWS)を書いたりとバックエンドプログラマー・Gopherとしての成長に加えて今まで触ってこなかった技術に多く触れることができました。

現在

最初にも書きましたが、現在はBASEカードというサービスの開発をしています。

BASEカードがなにか一言で簡単に説明すると、BASEで作ったネットショップの売上を残高として使えるプリペイドカードです。

詳しくは以下ページを参照してみてください。

BASEカードではメインの決済周りの実装やキャッシュバックの設計などを任せていただき、本当に貴重な体験をさせてもらったと思っています。

多分プリペイドカードの実装したことある高校生は日本で僕だけだと思います。

まだまだ半人前のプログラマーですが引き続き頑張っていきます。

BANKの皆さんいつもありがとうございます!!!これからもよろしくお願いします!!!

さいごに

こうして振り返ってみると人と環境に恵まれたなと感じます。

後半はほとんど仕事しかしていなかったようなものですが無事高校卒業できそうでとりあえずは安心しています。

それなりに長い自分語り記事でしたが最後までお読みいただきありがとうございました。

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