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note#01:グリーンローズのある庭

これからお庭を始めたい方や、現在庭があって新たに植える植物を検討中の方に向けた記事を書いていきます。

毎回個人的にお薦めすべき植物を1つあげ、その植物の魅力や管理方法等を綴っていく予定ですので、よろしくお願いします。

『グリーンローズについて』

まず「グリーンローズ」という名前は正式な名前ではなく、通称です(アカシアのブルーブッシュみたいな感じ)。大体この呼び名で伝わります。

学名だと「ロサ・キネンシス・ヴィリディフローラ」です。中国原産のバラで、バラの交配の歴史で四季咲き性(年に数回開花する性質)という功績をもたらせた庚申バラの仲間です。

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『この植物のお薦めポイント』

・いわゆるバラで思い浮かべる華やかな雰囲気とは全く異なる、「野草感溢れる渋めの花」

・花期が非常に長く、秋の開花以降は冬剪定の時期まで花を観賞出来る事 

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『管理の方法について』

5月の開花時はポキポキと花茎を自ら落とす事があるので、結果的に開花が押さえられます(自然の花がら摘み)。夏剪定(9月上旬)は、花がついている枝を浅めに切り戻します。

冬剪定の時期は諸説ありますが、私は毎年正月休みに行っております(恒例行事にしておく方が忘れにくい)。

バラの本等では、ハイブリッド系統のバラは全体を強剪定をして大輪の開花を促す方法を書いていますが、グリーンローズは「野草感のある小花」が魅力なので、その理論にあてはめて剪定しない方が小花で花付きが良くなります。

基本的には、細~普通の太さの枝は浅めに剪定。太枝(シュート等)だけ外向き芽の低い位置で剪定し、枝数を増やしていくといったイメージです。そうする事で、開花の輪郭も自然な感じで揃ってきます。樹高も1メートル以下で管理出来ます。

※あくまで、いち個人としての管理方法です。

『肥料、土壌改良について』

5月の開花が落ち着いたら固形肥料をあげます。夏剪定後にも固形肥料、年末には寒肥+土壌改良として馬糞堆肥と炭、落ち葉を表面にマルチングします。

『グリーンローズと合う庭植えの植物は??』

例えばチョウジソウや斑入りイワミツバ、立ち性クレマチス等を足元に入れると野草感のあるテイストになります。

一方で西洋テマリシモツケ・ディアボロやフロミス・フルティコーサ、アナベル、グラス類等と組み合わせると洋風の感じが出ます。

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『最後に、グリーンローズのすすめ』

主張の少ない裏方的な植物で、写真ではなかなか伝わりづらいのですが、独特な魅力がこのバラにはあります。大株になれば、ミニブーケを沢山作れる程開花します。

冬の剪定等も慣れるまでは「この枝を切っても良いのか。。」などとためらう事もありますが慣れてこれば毎年のルーティンに組み込まれ、楽しみへと変わってくるでしょう。

お庭にひと鉢、試してみてはいかがでしょうか?

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