プラダを着た悪魔と上司と部下

先日、プラダを着た悪魔という映画を初めて見た。
様々な方のお気に入りの映画としてもよく挙げられていることもあり、前々からこの映画の存在自体は知っていた。
しかし、ジャケ写からしてもファッションやブランドなどにあまり興味がない私には合わなさそうな映画だなと思い見たことがなかった。
が、たまたま昨日テレビをつけた時、金曜ロードショーがはじまるところだったのと、その時、プラダを着た悪魔についてのレビューを調べたら、”私の仕事の考え方の原点だ”と書いている方がおり、それが妙に気になったのでみてみることにした。

結果的には私には合わなかった映画だった。

内容的にはミランダという誰もが憧れる有名なファッション誌の女性編集者(上司)に新入社員として入った主人公アンディが終始振り回されるが、最終的には自分が正しいと思った道に進むという感じだ。この最終的な結末ですっきりするから、人気な理由なのかもしれないが、それまでの内容にイライラしすぎてそのシーンのすっきり分でもイライラを帳消しにはできなかったからだ。

私はこのミランダという上司に終始イライラさせられた。部下であるアンディへの態度が横柄すぎるからだ。
例えば、
アンディの名前を覚えない。
出勤したらすぐ、鞄やコートを投げつけて部下に整頓させる。
自分の身内の子供のお世話をさせる。
悪天候で飛ばない飛行機のチケットを無理やり取らせようとしてとれなければ切れる

等、パワハラな内容が盛沢山だった。私なら即やめていると思う。笑

しかし、アンディがそれに耐えかねて弱音を吐けば周りは、有名な女性編集者の元で働くのは、みんなの憧れで変わりはいくらでもいるからやめちまえといいだす。

とにもかくにもミランダは、”私を誰だと思っているの?ミランダ様よ!”みたいなスタンスのふるまいであり、それを周りもミランダは仕事ができるから仕方ないみたいな感じでひれ伏しているのだ。

ここで私が許せないのは、すごい人間は他人をぞんざいに扱ってもよいといったようなスタンスが許されていることだ。

私の価値観では、そんなことは許されるべきではないと思うし、基本的に人と人は対等にあるべきだと考えている。

これは上司と部下の関係についてもそう考えているのだが、なぜ上司と部下は対等ではないのだろうか。

上司とはマネージャーともいうが、部下が仕事をしやすいようにマネージメントするのが上司の仕事であり、それに応えた部下によって業績につながり、上司と部下双方の評価につながると考えているので、いわば上司と部下は会社の利益や自分の評価を得るための運命共同体のようなものだと考えている。

そこになぜ、上下関係が発生するのか、訳が分からない、

上司と部下に上と下という文字が含まれているのも気に入らない

だから、いくら立場が偉くても偉そうな態度をとる上司は個人的に大嫌いだ

でも、上司が自分が偉いと認識してしまうのも、この上司と部下という考え方が根付いており、皆が立場が上の人として接するからなんだろうなと思う。

立場が人を作るという言葉もある。

だから、上司と部下という考え方がなくなって、皆もっと対等に敬いあえる関係になってほしいなと考えている。

以上

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