恋のキューピッドみあん~恋するシオン~

シオンの気持ち

私、恋のキューピッド事務所を経営している・・・・・・
「みあん、話がある!」
そう、私がみあん!120・・・・・・じゃなくて、10歳。って誰が先に言ったのよ!このパターン、1回目じゃないような・・・・・・。
「早く来い!」
この口調は、シオンだね。私は、私の部屋を出て、声の聞こえるシオンの部屋へ向かった。
「明日、那美が転校するんだ。那美のこと、実は好きでさ。どうすればいいと思うか教えてくれ!」
シオンが好きだって正直に言うなんて、那美さんって人、なかなかやるなあ。
「普通に告白じゃない?」
私は、即答した。 
「嫌だ。告白して、断られて気まずくなったら嫌だ。那美の気持ちを分かってから、告白はしたい。」
あー。私、恋したことないから気持ちがわからないなぁ。その時、コンコンと仕事部屋のドアがノックされた。私は悩める男子一人を部屋に残して、仕事部屋にいった。

那美さん

「あの、しおりとゆうとがここに来たのを知っています?後、りなも。私は、3人の勧めできた那美です。」
那美!丁度いい。
「どんな悩みですか。ちょっと待っといてください。」
私は、そう言ってシオンの部屋にいって、ゲームをさせといた。那美さんは私に用があるみたいだし、異性に聞かせるのもあれだろうし。
「那美さん。お待たせしました。悩みを話してください。」
「私だけ勇気を出していないんです。だから、出した方がいいのか。」
勇気というと・・・・・・告白かな?誰にだろう。でも、
「何ににも挑戦した方がいいです。だから、勇気を出すといいですよ。」
と私が言うと、那美さんは
「ありがとうございます!勇気を出します。」
といった。
「ちなみに、誰にですか?」
私は聞いた。
「し、シオン君です。」
シオンかー。
「でも、告白して断られて気まずくなったら嫌です。転校してもっとあえなくなるというのに、気まずくなったらもう話せないかもしれないじゃないですか。シオン君の気持ちが分かればいいのに。」
シオンと似たようなことを言っている。私は、
「大丈夫です!なら、告白されるのを待っといたらいいです。私の友達に占い師がいるんですけど、その人が言っていました。後、私の弟がシオンなんです!そう言ってもらえて嬉しいです!」
といった。那美さんは占いをとっても信じているらしいから、占いのことを話題に出した。
「本当ですか?」
やっぱり。那美さんは疑うことなく信じてくれた。私は、時間が遅かったからとりあえず、
「では、時間もあれですし帰ってください。」
といって那美さんを帰らした。
「おい!ゲームしてたけど、本当にそれでよかったのか! 」
あ、シオンのこと忘れてた。ゲームしてたんだっけ。
「みあんがしとけって言ってたからしといたのに。」
あ、私が言ってたんだっけ。私は誤魔化すように笑ったが、
「笑ったからって許されるわけじゃないぞ!」
とシオンに怒られた。えへへ。私は、
「告白したらいいのよ。いい返事が待っているわ。」
那美さんの気持ちを直接じゃなく、遠回りで言った。
「まじか!」
普段のシオンなら信じないのに、信じてしまった。恋の力ってすごいな。
「手紙で呼び出してね、告白すればいいよ。」
女の子の憧れるシチュエーションだね。そうすれば、乙女心がわかっているということで好感度が上がると思うし。・・・・・・多分。私にだってわからないことがあるし、さ。
「わかった。明日やる。」
シオンが私の言葉を信じえてくれた。最近反抗期だったから素直に嬉しい。
「じゃな。」
シオンは素っ気なくシオンの部屋に帰って行ってしまった。

学校に私はいけないから(みあん)詳しく書けるように(ゆずまる)ここから先は、那美さんに視点を替わろうと思います。(みあん&ゆずまる)

学校

私は那美。みあんさんから視点を変えるといわれたから、とりあえずで自己紹介したけど・・・・・・。大丈夫かな?後でみあんさんに指導されそう。私がいつもどうりに下駄箱から靴を取り出そうとすると、
「なあ、ななななんあ那美。」
シオン君、嚙んでいるのかな?聞き取りにくい言葉を発している。
「なーに。」
私は、聞いた。
「んんー。やっぱりいいや。」
気になるけど、本人がそう言うならいっか。
教室について、机を覗くと紙が置いてあった。内容には、

放課後に教室に残ってください。

という短い文だった。だが、みあんさんの言ったとおりになるかもしれない。いや、正確にはみあんさんの”友達”の言ったとおりになるかもしれないか。書いたのがシオン君だったらの話だけど。だってあのシオン君が私に手紙?なんて送ってくると思う?思わないよね。だから、違う人だと思う。
そして放課後・・・・・・
シオン君も教室に残っていた。まさかとは思ったけど、その考えを打ち消して、自分の椅子に座った。そしたらシオン君が近づいてきて、
「あのさ、おれ・・・・・・」
あれ?これってまさか・・・・・・まさかのまさかだよ。
「那美のことが好きだった。付き合って下さい。」
へ?何かの間違いだよね?そうだよね。なんかの罰ゲームとか?
「転校しても仲良くしてくれるか?」
「は、はい。」
私はこれは夢かなと思った。だって私の思った通りにできる夢ならこんなこともあるでしょ。だったらシオン君に申し訳ないかも。勝手に夢に見ちゃったもん。
「おい!返事は?」
あっ。そうだった。
「はい!」
私は夢を存分に楽しもうと思っていきよいよく言った。
「よし!じゃあいつデ、デートとかする?」
シオン君がそういった。あれ?夢なのに詳しすぎない?私は疑問をシオン君にぶつけた。
「これって夢だよね?」
でも、私の予想していた答えをシオン君は言わなかった。
「何言ってんだ。現実に決まっているだろ。」
ええ。
「ほ、本当!」
私は驚きすぎて思ったことを口に出してしまった。シオン君は
「本当だ。おれが嘘をつく意味が分からないだろが。」
といった。夢じゃないんだ。シオン君は
「あのさ、質問に答えて。」
質問?あ、
「週末にある祭りに行かない?」
私は貼ってあるポスターを見ていった。
「いいな。そうしよう。」
シオン君もOKしてくれた。週末が楽しみだな。

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