ヴァンパイアのハルカと人間のカイ~入れ替わり~
自己紹介
あたしは、ハルカ。題名にもある通り、ヴァンパイア。女子で、11歳。えっと・・・・・・あ、同い年くらいの人の血が好き。後、最近は人間の学校に通っている。人間の食べ物だったら、グラタンコロッケというのが好きだよ。ヴァンパイアは、能力を持っているんだけど、あたしはヴァンパイアとしての身体能力が低いけど、想像したものをすべて現実にして戦えるよ。大体はとげのついたハンマーを想像して、出して戦るんだけどね。でも、できないことがあって、それは、想像で倒しても、現実にできないんだ。まあ、流石に強すぎるもんね。
1,朝目を覚ますと・・・・・・
朝?あたしは目を覚ました。なんか髪が重いと思ってあたしが髪を見ると、黒い髪になっていた。
「あれ?」
鏡を見ると、あたしは黒い髪だった。それどころか、目が赤くなっていた。可愛い子だ!あたし、こんな子になりたかったんだ~。あたしは記憶を遡った。そういえば昨日、魔界に帰ったっけ。瑠衣斗に見つかりそうだったからすぐ帰って・・・・・・。あ!お母さんにこれ食べない?って言われてぶどうを食べて・・・・・・。そっからの記憶ない。でもここどこかな?私が外を見ると、見覚えがある景色だった。ノンちゃんの学校だ!この前偶然ノンちゃんに会った時、学校を紹介してもらったんだ~。どうしよ。ノンちゃんに聞いてみるか。あたしは制服に着替えて学校に行った。
「ノンちゃん!」
とあたしはノンちゃんに話しかけた。
「キキちゃん・・・・・・?」
とノンちゃん。そうだった!他の人に変身(?)してるんだった。
あたしの変身している人、キキっていう名前なのかな?
「え、いや私ハルカ。」
とあたしは正直に言った。ノンちゃんは
「え⁉ハルちゃん⁉」
と驚いているようだ。あたしは
「かくかくしかじか(?)で・・・・・・。」
と説明した。ノンちゃんは
「・・・・・・。ハルちゃん、自分の家ってわかる?」
といった。あたしはうなずく。ノンちゃんは
「そこに行ってキキちゃんと話したらどう?」
といった。
「ナイスアイデア!じゃあ家に行ってくる!」
とあたしは言った。
「ちょっと待って!まだ学校の時間!」
とノンちゃん。そんなん、能力でなんとかなるよ!って言いたかったけど、今のあたし、ハルカじゃないしなぁ。能力ないし。普通に授業受けるか。
2,あれ?黄色の髪・・・・・・?
私はキキなのだ!朝起きたら髪が短くなっていた。髪の毛を鏡で見てみることにした。
「あれ?黄色の髪・・・・・・?」
黄色だった。青の目。私は目を輝かせた。
「入れ替わりって奴⁉」
でもこの子、どっかで見たことあるような・・・・・・。道ですれ違った程度の事でも私、記憶に残ってるんだよねぇ。結構記憶力良いんだ!でもね、勉強の意味とかを理解してないと問題を解けないから、勉強には役立ったことない。
”””ピンポ~ン”””
あ、誰か来た。
「は~い!」
と私。その女の子は
「ハルちゃん!学校だよ~ってまだ着替えてないの⁉」
といった。
「あぁ。ケホッケホッ。ちょっと今日は私、具合悪いんだ~。」
と私は淡々と嘘を吐いた。その子は
「・・・・・・。ホントにハルちゃん?」
と疑ってきた。私は
「ハルちゃんって誰なのだ?」
と聞き返した。その子は私を睨み、
「あんた誰?」
と聞いてきた。
「キキなのだ!」
と私は普通に答えた。その子は
「キキ・・・・・・?どうしてこんなことになったの?あ、私は野乃花。ノノッチって呼んでね。」
といった。ノノッチ。
「わかんないが、朝起きたらなんかこんなことになってたのだ!あの、なんでわかったのだ?」
と私は言った。ノノッチは
「え?だってハルちゃん、自分の事あたしって呼ぶもん。」
といった。なんだそれだけ?
「この前聞いた時に『あたしは永遠に自分の事、あたしって呼ぶんだ!』っていってたから。」
とノノッチ。
「で、この子の名前はハルなのか?だ!」
と私は聞いた。ノノッチは
「ううん。本名はハルカ。」
といった。
「でもなんでこんなことになったのだ?」
とノノッチは聞いた。私は昨日の出来事を思い出した。
昨日は一日中図書館にある、吸血鬼の話を読んで、一つ面白そうな本を見つけたから借りて・・・・・・。そのまま寝たんだった!
「わかんない。」
と私は言った。ノノッチは見た所普通の人間っぽいし吸血鬼の話とかされたら困るだろうし。
「う~ん。とりあえず家で待機しとけば?」
とノノッチは言った。
「うん、そうする。」
と私は言う。ノノッチは
「じゃ、行ってくる~!」
と言って学校に行った。私はハルカさんの家でゲームをした。
3,学校終わり
あたしはハルカ!いちいち自己紹介面倒だなぁ。あたしはノンちゃんと一緒にあたしの家に向かった。
”””ピンポーン”””
そこに居た人・・・・・・キキだっけ?キキは
「あ、ハルカさん?あのですねぇ、この入れ替わり、二十四時間で解けるそうです。」
といった。へ~。
「あの、早く部屋に入って下さい!」
とキキ。私は
「OK~!自分と同じ顔と話すって変な感じだね~。」
と言って部屋に入ろうとした。バタッ。あたしは倒れた。キキが
「あぁ、だから早く部屋に入って欲しかったのだ。」
といってノンちゃんと一緒に私を中に運び込んだ。
ううん・・・・・・。あれ?あたし、何があった?キキは
「やっと起きましたね!」
といった。あたしは
「何があった・・・・・・。」
と聞いた。キキは
「あの、私、吸血鬼n・・・・・・。」
と言ってからあっと口に手を当てた。へぇ~。キキは顔を真っ赤にして
「忘れてください!」
と言った。
「あれ?ノンちゃんは?」
とあたしが気づいて聞くと、キキは
「帰らせました。」
といった。
「あ、あたしはハルカだよ~。」
と言ってひらひらと手を振った。キキは
「あ、私はキキです。」
と律義に(?)自己紹介してくれた。あたしは
「へ~吸血鬼なんだ~!」
とからかうように言った。キキは
「いえ、違います!」
と必死に否定する。
「実は私もヴァンパイアなんだ~。」
とあたしは遊ぶの好きなんだ~のテンションで言った。キキは
「へ⁉そのテンションで言う事じゃないと思います!」
といった。あたしは
「ところであんた、私の事誰かわかる?」
と近づいて言った。キキってなんかどこかで聞いたことがあるんだよなぁ。キキは
「通りすがりの人。」
といった。え?そんなんいちいち覚えてないよ!
「あ、私吸血鬼としての能力が低い代わりに記憶力がめっちゃあるみたいで。」
とキキ。あたしは
「え?そんなことはないよっ!だって吸血鬼の能力の代わりに記憶力とか聞いたことないもん!」
とキキの意見を否定した。キキは
「そう、なの?でも私、吸血鬼の能力を発揮したことないよ?」
といった。あたしは
「・・・・・・。ちょっとあんたの目を見せて。」
といったが、キキは
「私の目はハルカさんの目ですよ?」
といった。あ!そうだった!キキとあたし、入れ替わってたんだ!あたしは鏡を取り出してきて鏡をのぞいた。
「えっ!」
そこには鏡の住人が居たのだ。
「きたぞぉ~。これでランクアップだぁ~。」
と鏡の住人。瑠衣斗の刺客か?まだ諦めてなかったの?
「ってあ?てめえ誰だ?」
とソイツ。
「勝手に家に居るあんたに言われたくないんだけど~?」
とあたしは反論した。ソイツは
「そうかそうか。じゃ、ハルカを出してくれないか?」
といった。あたしは
「あたしがハルカだよ!」
と怒っていった。そしたらキキが横から鏡に映りこんだ。
「なんの話してるのですか?」
あ、ダメ、映っちゃ!とあたしが止めるよりも先にソイツが
「見つけた~。」
と言ってキキを鏡の中に引きずり込んでしまった。あたしはすぐに
「”!##$)%$=#~=(’&%$Y#??><<>>>><+!」
と言って魔界への扉を開け、鏡の中に入った。
4,キキ、捕まる
私はキキ。
「違います、私はハルカさんじゃないです!」
と言いたいのだが、口をガムテープでとめられて居て話せない。
「何か言いたげだな。」
と黒い者。これ、人間じゃないな。私はガムテープを外した後、コイツに何をするかを想像した。
最初に、ガムテープでぐるぐる巻きにするでしょ?その後、引きずり回して、二度とこんなことが出来ない状態にして、最後に警察に引き渡すって感じかな?
その為には、まずはガムテープを外さないとね。そう思った瞬間、パッとガムテープが外れた。
「なんだと、能力か?」
と黒い者。私は
「誰が誰だか知んないけど、これだけ言うのだ!」
といった後、想像してみた。ガムテープでぐるぐる巻きにするという。
「ば~か!自分の攫う人すら覚えれないのだ?記憶全くないんだ~。へ~、ばかさん!」
私はひたすら煽った。黒い者は
「なんだと?」
といった。そうすると、ガムテープで動けなくなった。
「わっはっはっはっは。これが我の力なのだ。」
と私は上から目線で言った。黒い者は何か言いたげだ。
「何か言いたげだな。」
とさっきの黒い者みたいに言った。私はくるくると黒い者を引きずり回した。私は命乞いをする様子も見てみたくなって、黒い者の口のガムテープをとってやった。
「頼むから、辞めてくれぇ!」
へ~。自分がやられる側になって、そこで始めて自分のやったことに気付くんだ。ところで、結構乱暴にガムテープをとったけど。痛くないんだね。
「知ってる?お馬鹿さん★目には目を歯には歯をっていうでしょ?でもね、私の座右の銘は、やられたらやり返す、倍返しだ!なのだ!だから、このまま引きずるね!」
と私はにこにことして言った。それでも黒い者は
「もう二度としない、だから、許してくれぇ!」
と言ってきた。私はそれが五月蠅くなって、ガムテープをつけなおした。
””ガラガラ””
あ、ここ、横開きのドアだったんだ、学校によくある。
「キキ!大丈夫かっ。」
慌てたハルカさんが近づいてきた。私はひらひらと手を振って、
「大丈夫です~!」
と言った。ハルカさんは
「どういう状況、これ?」
と呆れたように言った。私は
「大丈夫です、倍返ししただけです!」
といった。
「どこが大丈夫なのか全くわかんないんだけど?」
とハルカさんは続けて、
「とにかく、無事でよかった。」
といった。
「帰ろっかぁ。」
とのんびりしてハルカさん。私は
「あ、その前にゴミ袋で包むわっ!」
と言って黒い者をゴミ袋に入れて袋を閉めた。
5,目覚めよ、キキの能力!
無事にキキを救出したわけなんだけど。あたしが行かなくても大丈夫だったわ。今思えば、あたしの能力神だわ。速く自分の体に戻りたい。
「早く戻りたいね。」
とあたしは言った。キキは
「ごめんなさいっ!」
と言ってパッと家を出て行った。あたしは追いかけた。ドアを開けて、外に出たら、頭がガンガン痛くなった。あたしは家に引き返した。
「ただいまですっ!」
キキは嬉しそうに帰って来た。
「ちょっと、どこに行ってたの?」
とあたしは聞いた。
「いえ、少し、公園に。」
とキキは言った。
「なんで?」
とあたしはそう聞いた。キキは
「私、昔、体が弱くて、まともに外も歩けなかったんです。今は、外を歩けるほど元気になりましたが、太陽に直視すると頭がガンガン痛くなって。だから、せめて公園ではしゃいでいる可愛い子供たちを見たいなって。」
といった。
「それで、元に戻る気になった?」
とあたしは聞いた。
「はい!いつでもおっけいです!ってあ。私がやるんですね。」
とキキは言った後、想像してくれた。あたしは飛んでいた。魂が飛んでいるみたい。フワフワ~。キキの魂もあった。あたしは口を開けている自分に飛び込んだ。
「元に戻った~!」
とあたしは言った。そもそも、あたしの能力、想像を使えば魂が交換なんてすぐに戻せたのに。
「なんか変な感じ。」
とキキは言った後、
「なんか、能力が使えそうな気がする。」
といった。あたしはキキの能力発動を待った。キキは
「お願いですっ!手刀してください!」
といった。え?あたしはキキの首をトンッとした。
「あれ?気が遠くなってない?それが、能力?」
とあたしは聞いた。
「いえ、元からの物・・・・・・です。」
とキキは言った。その後、消えた。
「あ、私の能力、透明吸血鬼だったみたいです~!」
とキキは言った。手刀で能力が発動する吸血鬼とか、聞いたことない!人類初────────────────いや、吸血鬼初の手刀能力発動吸血鬼だ!
「ありがとうございました、もう帰ります!」
と言ってキキは家を出て行った。・・・・・・何だったんだろ、今日って。夢オチとかありえるよ?
6,そのころ、キキは・・・・・・
・・・・・・何だったんだろ、今日って。
夢オチとかありえるよ?
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