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歌詞|ペトリコール

花の香りが濃くなって
また一つ季節が過ぎたことを知りました
三度目の春

桃色の花びら地面に咲いて
俯いていたことに気付きました
何度目かな

どうでもいい話をしよう
物語なら台詞にもならないような
そんな話をしよう

あなたの影を追っている 今でも
呆れるくらいに
漂っている 彷徨っている
手を伸ばしても触れられやしないのに
忘れたくて 忘れたくなくて
曖昧なまま抱えている
霞んでいく あなたの横顔
ペトリコール


近頃、上手く笑えなくなってきました
そちらの調子はどうですか?
浮かんだ音が春めいた空気に溶けて
ふと、あなたの言葉に触れたいと思いました

あぁ、変われてないなぁ


あの日のページを読み返したいけれど
弱い自分と目が合うのが怖くて
挟んだままの栞に気付かないフリをした
ただ影だけを、その残像だけを、残り香だけを


あなたの影を追っている 今でも
呆れるくらいに
漂っている 彷徨っている
手を伸ばしても触れられやしないのに
縋りたくて 縋れなくて
宙ぶらりんのまま歌っている
不器用な僕を笑ってよ

あなたの影を追っている 今でも
呆れるくらいに
漂っている 彷徨っている
手を伸ばしても触れられやしないのに
忘れたくて 忘れたくなくて
曖昧なまま抱えている
霞んでいく あなたの横顔
ペトリコール


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