鼻水が垂れる、真夏日に。

朝起きてから、とにかく鼻水がたれまくっていた。クーラーをつけっぱなしにして、眠りに落ちてしまったことが原因なのだろうが、これがとにかくつらい。かんでも、かんでも、鼻水が流れ落ちてくる。さらに追い打ちをかけるように、鼻の下は真っ赤にはれ上がり、痛く、辛い。なんて日だ。

朝から調子が出ないときは、とにかく外に出て、日光を浴びることにしている。セロトニンが生成され、元気になれる...気がするからだ。ベランダで嘘みたいに咲き狂っているマイバジル、通称「猛威」にたっぷりと水をあげたあと、顔を洗い、散歩用の軽装に着替え、すぐに家を出た。
まだ一日は始まったばかりだ。大丈夫。

緊急事態発生だ。外が暑すぎる。先週末は、秋を感じさせるような、さわやかな風がやさしく吹いていて、「とうとう大好きな季節がやってきたんだ!」なんて思っていたのに、それが夢だったかのように、暑い。絶えず流れ続ける鼻水につづいて、汗が滝のように落ちてくる。元来、基礎代謝が高く、尋常ではないほどの汗をかいてしまうのだが、それにしても、限度ってものがあると思う。熱中症になる未来が見えた気がして、急いで帰路につく。セロトニンも十分に出た...だろうし、あとはコーヒーを飲むだけだ。
(セロトニンが可視化できる計測器が発明されることを願う…)

ぼくはコーヒーが好きだ。会社で働くなかでメンタル不調に陥ってしまったとき、スペシャルティーコーヒーのことを知った。コーヒーは”黒くて苦いもの”だと思っていたぼくは、一口飲んだ瞬間、自分のコーヒーの概念をぶち壊すような、今まで飲んだことのない美味しさに、雷に打たれたような衝撃を受けた。それから、コーヒーの沼にはまり、いろいろなお店を巡ると同時に、自宅でコーヒーをドリップし、飲むことが当たり前になった。特に、朝に飲むコーヒーに勝る嗜好品は、この世の中に存在しないと思っている。
と、すこし調子に乗って書いたものの、まだまだコーヒーのことは勉強中の身だということを、ここに記しておく。調子に乗りすぎることは、良くない。

無事に帰宅後、奮発して買ったお気に入りの温度計付き電気ケトル「Fellow Stagg EKG」でお湯を沸かす...その前にシャワーを浴びよう。汗で家を汚したくないし、何よりも、猛烈に汗を書いた日に浴びるシャワーが最高に好きだからだ。シャワーを浴び終わり、今度こそお湯を沸かす。今日はLIGHT UP COFFEEの「SHYIRA - RWANDA」、キミに決めた!
湯温は92℃。豆から美味しい成分を根こそぎ取り出してやるんだ!これまた奮発して買った「COMANDANTE MK4」で豆を挽いて、ドリッパーにセット。そして、2:30で落ちきるレシピでさっと抽出。よし、うまくいった。それをお気に入りのおちょこに注いで、いざ...!
うまい!うますぎる!柑橘系のきれいな酸味と、しっかりした甘さ。余韻はたしかに紅茶の風味がする。
いや、もうフレーバーテキストなんてどうでもいい!
とにかく美味い!それでいい!

鼻水はまだ垂れているし、軽い熱中症なのか、身体も火照っている。でも、もう元気百倍だ。コーヒーがあれば、たいていのことはどうにかなるとさえ思っている。コーヒーがあれば。

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