新タイプ入試で入学すると学力が心配?(実際に聞いてみました)

こんにちは。
さて、新タイプ入試はまだ導入から年月が浅いこともあり、実績もまだ確かなものは得られていないのが現状です。

そして、特に公立中高一貫校と併願した適性検査型受験組に関して、2つの意見を見受けます。

1つは志望していた公立中高一貫校より併願先の私立中学校は偏差値帯が低い所が多い。だから、授業のレベルが合わず高校で結局外に出てしまう子が多い。

もう1つは、教科型受験をしてきた組に比べて、学習の量がそもそも少ないので学力差があり、ついて行くのが大変だというもの。

先月行われた私学フェアに伺う機会がありましたので、新タイプ入試を実施しており、かつ、近年人気の3校、東京都市大学附属等々力(AL入試)、東洋大京北(『哲学 』思考・表現力入試)、かえつ有明(思考力特待・AL思考力特待入試)の3校の先生方に質問してみました。

質問の内容はすべて同じ。

「公立中高一貫校の受験を考えており、併願私立校を検討している。ただ、もう入学することになった時、教科型受験生との学力差があると聞いたことがあり心配だが、実際どうなのか?」

それについては、基礎学力を見るために、算数の試験も課している東洋大京北。

しっかりと、思考力入試要項入学組にフォローしているという都市大等々力。

入試システムで、学力差の少ない子を選抜できるようにしているというかえつ有明。

3校とも入学することになっても心配無いとの解答でした。(ちゃんと心配ない子を入試で選抜していますよ、とのご回答でした。

また、都市大等々力の先生は、
「ALで入学されたお子さんは、みな積極的に何事にも取り組んで実績を出してくれているという事が、ここ何年かの先輩の活躍で傾向が分かってきたところです。」とまで。

逆の「レベルが合わず(失礼ながら低くて)」という面については、今回はお聞きできなかった(失礼ですからね!)のですが、以前宝仙学園理数インターは入学者は教科型受験者より適性検査型受験者の方が多い(つまり公立中高一貫校残念組)が多く、この学校はGMARCHの合格者数は2022年実績で213名。(早慶上理は61名)なので、ここの層が引き上げているのでは無いかと。

学校への感じ方はお子さん、ご家庭によって様々なので何とも言えませんが、少なくとも学校によっては、レベルが合わず…ということは無いのでは?と思います。

いずれにしても、併願するということは、入学の可能性をしっかりと考える必要があるということ。
受験校の研究をするのは、新タイプ入試や第3極受験でも同じだということですね。


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