第3極中学受験から考える中学受験の価値

さて、今中学受験は3極に分けられると言われています。

1つは最難関を目指す層です。御三家を始め難関私大付属校、共学の渋谷系、広尾系…

 附属系は勿論そのまま附属の大学に推薦で進学できますし、進学校であれば最難関校は素晴らしい進学実績も魅力的です。

他方は近年増えている中堅層。
中高の6年間でじっくり学力を伸ばしてくれる学校です。
大学付属であれば、推薦も視野に入れつつ進学実績を上げているところも多いです。

いずれにしても、大学進学を視野に入れて中学受験をされる方が多いのでは無いかと思います。 

第3極と言われている組は、1999年に導入された公立中高一貫校が最初になります。
これまでとはまったく異なる、学力検査では無い適性検査。

経済的な理由から私立の中高一貫校を断念していたご家庭、私立の中学受験の詰め込みの3年がかりの対策に疑問を持たれたご家庭、これまでにないご家庭が参入するようになりました。
 
その後、2009年に宝仙学園理数インターで適性検査型の入試が開始され、その後他校にも広がりを見せていきます。

その後、大学の総合型選抜の広がりにも影響をうけ、自己アピール型、聖学院のものづくり入試のようなLEGOブロックを使った表現型入試、プログラミングを課する入試など多彩な受験方法が広がってきています。

このように、学力試験を課さず、自分の考え、得意なことのアピール等の選抜方法により何が得られるか?

それは1番自分のことを肯定的に捉えることが出来るということでは無いでしょうか?

先進国の中でも、自己肯定感が低いと言われる日本の中高生。
その中で、自分の考え、得意なものをアピールして評価されて入学できる。
こんなに肯定してもらえるなんて、多感な時期の子供達の大いなる自信になることは間違いないと思います。

 第3極受験の価値は1番この辺りにあるのでは無いでしょうか?
そこに少しの進学実績がついてきたら言うことないですよね?

今後新タイプ入試実施校について、今春の大学受験実績についても併せてまとめていきたいと思っていますり


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