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満を持してフランスへ
コロナの間あまりコンサートに行かなかったが、それでもこれは、という物には足を運んだ。選びに選んで行っているので、一つも外さない。藤田真央も、カントロフも天才だ。ガルシアガルシアも、夢のように良かった。
でも演奏のふとした音に、そして終演後余韻を楽しむ時間に、ふと思う。「エルバシャさんなら、こういう風に弾くだろうな。。」。だんだんと、よほどチケットが売れるアーティストでないと日本に来れる日は遠いことも分かってきた。ヨーロッパ情勢も不安定だ。
エルバシャってそれ何?新しい食べ物?という人も多いと思うが、レバノン人のピアニスト。日本ではあまり有名ではないが、私の音の好みを体現するピアニストなのだ。
そうこうとか考えるうちに気が付くと、いつの間にかコロナ・円安・ストライキの3重苦のようなパリに来てしまった。さらに今日はバスティーユデイの祝日で、中心部は隅田川の花火大会みたいな人手だろう。道路も電車も止まり、お店も閉まると聞く。そしてパリは灼熱。
いつの旅も、目標は無事に帰ること。でもしばらくは、楽しもうと思います。
(2022.7.14)