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どっちが先?「四辺形」と「四角形」の謎(?_?)

 以前、名称の違いについて記事を書きました。↓↓

 このことを調べたときに、
 そもそも「四辺形」とは何か?「四角形」とは何か?
ということに、とても疑問をもちました。
 そして、どちらが先にできて、それに付随してどちらが出来上がるのか、とても興味をもったので、調べてみました!!

 最後まで読んでいただけると、うれしいです!!

1 結論

 「四辺形」が先で、それに付随して「四角形」ができる。

 これが結論です。

図1

 実は、色が塗ってあるかどうかが、結構ポイントです!!

 では、説明していきます。
 ちょっと難しいかもしれませんが、ついてきてください!!

2 折れ線

 まず、「折れ線」という言葉から定義します。

 平面上に$${n}$$個の相異なる点$${A_1, A_2, A_3.・・・.A_n}$$がある。
 このとき、$${n-1}$$個の線分$${A_1A_2, A_2,A_3, ・・・,A_{n-1}A_n}$$からなる図形$${L}$$を折れ線といいます。
 また、各$${A_i}$$を$${L}$$の頂点、各線分$${A_{i-1}A_i($${i=2, 3, ・・・, n}$$)を$${L}$$のといいます。

 ややこしいので、図をかきます。
 下の図の折れ線の$${A_1, A_2, A_3, A_4, A_5}$$が頂点、線分$${A_1A_2, A_2A_3, A_3A_4, A_4A_5}$$が辺です。

図2 折れ線

・ 単純折れ線

 折れ線のどの2辺についても、隣り合う辺$${A_{i-1}A_{i}}$$と$${A_{i}A_{i+1}}$$の共通の頂点$${A\i}$$以外には、共有点をもたないとき、特に単純折れ線といいます。

図3 単純折れ線

3 閉折れ線と多辺形と単純閉折れ線

 次に、$${n}$$個の線分$${A_1A_2, A_2,A_3, ・・・,A_{n-1}A_n, A_{n}A_1}$$からなる図形$${C}$$を閉折れ線といいます。

図4 閉折れ線

 $${n}$$個($${n}$$は3以上)の線分からなる閉折れ線$${C}$$のどの2辺についても、それらの共有点が0個または1個のとき、$${C}$$を$${n}$$辺形といい、$${n}$$辺形を総称して多辺形といいます。

図5 閉折れ線と5辺形

 この上の5辺形、想像したのと違いませんか?

 実は、もう少し用語を定義する必要があります。

 $${n}$$辺形$${C}$$において、そのどの2辺についても、隣り合う2辺の共通の頂点以外には、共有点をもたないとき、$${C}$$を単純閉折れ線、または、単純$${n}$$辺形といい、単純$${n}$$辺形を総称して、単純多辺形といいます。
 単純でない多辺形を、交差多辺形といいます。

図6 単純5辺形と交差5辺形

4 多角形

 単純$${n}$$辺形$${C}$$と、その内部領域を合わせた図形を、$${C}$$を境界とする$${n}$$角形といいます。$${n}$$角形を総称して、多角形といいます。

図7 単純5辺形と5角形

 ということで、$${n}$$辺形を作るから、それに付随して$${n}$$角形ができる、となります。

 これで、疑問が解決となります。

5 おわりに

 何気なく感じた疑問でしたが、調べてみると面白かったです。

 ちなみにこの上で調べたことから、内部領域を含んでいるのは「多角形」です。
 じゃあ、
 平行四辺形の面積を求めなさい。
は、
 平行四角形の面積を求めなさい。
という問い方が正解なのでしょうか。

 読者の皆さんは、どちらか正しいと思いますか??
 もしよければ、コメント欄で意見をいただけるとうれしいです!!

 最後まで読んでいただき、ありがとうございました!


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