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寝室って遮光カーテンじゃなきゃダメ?

インテリアショップで働きながらカーテンのご相談にのってます。
その中ですみません、普段自分で言ってることと矛盾してることを言いますね。
それは、

寝室って遮光カーテンじゃなきゃダメ??

寝室のカーテンといえば遮光カーテンが一般的。自分でご案内する中でも先に絞ってもらうとやりやすいのであえて否定はしないんですけど(笑)。
でも寝室って本当に遮光じゃなきゃダメなのかな?とは思ってます。
実は私、自分の寝室は遮光のカーテンじゃないんです……!
この記事では、遮光ではないカーテンをあえて寝室に選ぶ良さをお伝えしたいと思います。


遮光でないと適度に光が入ってくる

現在の寝室カーテン

寝室のベランダに出る掃出窓に吊っているのは、遮光なしでリネンのような素地に野原草のモチーフがナチュラルな印象のカーテンです。お気に入りですが、白のカーテンって思ってるより光が通るので、他人に勧めるのは結構勇気いるやつです。
遮光有無に関わらず、白の生地というのは色物に比べて光を通します。同じ組成の生地でも白色だと遮光3級で、黒っぽい生地だと遮光1級というものもあります。実際吊ってみたら思ったより眩しくて…と言われることもあるので白地のカーテンって光の透過をよくよく確認することをお勧めします。

そんな白いカーテンをなぜ寝室に吊ったかといえば、朝が弱いというのが最大の理由です。だいたい目覚まし一発で起きられず、半寝状態でストレッチしたり布団の中でもぞもぞ動きながら少しずつ起きていく…というのが日常。言い訳かもしれないけど、低血圧一歩手前なんです……その間に二度寝に入らないようにするためにも、起きた瞬間「あ、朝」って実感したいんですよね。あと、万が一寝坊した時に目覚めた瞬間「こんなに明るいって結構な時間⁉︎」と焦りたい。

ちょっと理屈っぽいことをいうと、本当はカーテンを開けて直接日光を浴びたほうがいいんですよ。日光浴によってセロトニンと呼ばれる脳を覚醒させるホルモンが分泌されるので。子供部屋のカーテンも、まだ未熟な体内時計をしっかりリセットさせるためにも、あえて遮光ではないカーテンをつけたほうがいいっていう話もあります。


12月 6時半過ぎ

今のカーテン、起きる時間の透け感です。冬場のちょうど夜明けでこのくらい。
夜明けでこのくらいって全然光遮ってないじゃん!と言われるかもですが、私にはこれくらいがちょうどいいんです。
このあと朝ごはん、子供を学校へ送りだし、自分の出勤のための身支度となるのですが、8時を過ぎるとカーテンを閉めていて照明をつけてなくても着替えができるくらいの明るさです。閉めっぱなしでも時間、外の季節や天気を感じられ、室内が自然光で柔らかく明るい、というのが遮光ではないカーテンのいいところです。

遮光の生地にはない生地感を楽しむ

ただの自己満足のカーテン自慢かもしれないんですけど。

現在の寝室のカーテンです。
リネンぽいざっくりした生地なんですがポリエステルだそうです。その上にムラのある植物のプリントがナチュラル感たっぷりでかわいい。
昔は遮光のカーテンといえばつるっとした生地感ばかりでしたが、最近はざっくりしてたり控えめな光沢感だったり、遮光のカーテンも質感豊かになってきてます。でも柄物ってなると結構プリントっぽい感じが強くて、どうしてもカジュアルな雰囲気が強いかなーと思います。これはプリントですけど、立体感のある織り柄なんかも難しいですしね。なのでニュアンスのある柄物を探したいなら遮光ではないカーテンの方が見つかりやすいかな。理想のカーテンがなかなか見つからないって方は一度、自分には遮光が本当に必要か、考え直してみてはどうでしょう?

遮光カーテンのメリットも

そうは言っても遮光カーテンには遮光以外のメリットもあります。
生地が密なので保温性が高いこと。冬場になると窓の近くの空気がヒヤッとしてるのは、窓から1番熱が逃げているからなんですよね。遮光カーテンにすることによってお部屋の保温性が高まります。
私も、やっぱり白の薄手のカーテンって涼しげではあるので、もう少し寒くなってきたらウォームグレーの地厚のカーテンに模様替えしようかな?と思ってるところです。

ちなみに自室のベッド枕元のロールスクリーンは逆に遮光の生地です。夏場になると朝日が顔に直接当たって辛いので……

寝室の理想の環境って色々個人差があると思うので、一概に遮光でなくてもいいんじゃないかなーという話でした。カーテン選びの一助になれば幸いです。


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